トイレトレーニングも済み、夜もパンツ生活になると、おむつがいらなくなって楽チン……かと思いきや、たまに「あちゃ~」となるのが「おねしょ」。
パジャマも布団も濡れて後処理も大変な上に、本人も落ち込んでしまうこともあり、できれば避けたいものです。
とはいえ、膀胱が小さい幼児のうちはおねしょも仕方のないこと。わざとやっているわけではないので、怒らず見守ってあげたいですよね。そのためにも、できるだけ子どもがおねしょしないように、おねしょしたとしても被害が最小限で済むように、対策しておきたいものです。
今回は、おねしょをしないために効果的な声かけや、おねしょ対策についてご紹介します。
■ちょっとした工夫と声がけで心が楽に!子どものおねしょ対策
■1:夕飯のあとはできるだけ水分をとらない
就寝の3時間前までに飲食を終わらせて、寝る直前にトイレに行くのが理想ですが、夕飯のあとや寝る前に水分を欲しがる子どももいるでしょう。
夕飯のあとにお風呂に入るご家庭だと、なおさら喉が渇いて飲み物を欲しがる確率はあがるかもしれませんね。
ただ、睡眠の直前にとった水分は、消化が間に合わず寝る前のトイレでは出し切れないため、おねしょにつながりやすくなります。
できるだけ夕食時の飲み物で終わりにするか、それでも欲しがった場合はできるだけ少なくするなどの工夫から、まずは始めてみては。
■2:吸水シーツを敷く
生活リズムを整える、寝る前の水分を控える、寝る前にしっかりトイレに行く……といったおねしょをしないための工夫をしたあとは、万が一おねしょをしてしまったとしても親側のダメージが少ないようにする工夫です。
おねしょをしたあとに大変なのは、布団やパジャマが濡れてしまうことですよね。パジャマは洗濯機で洗えばいいですが、布団の丸洗いは大変。洗わずに干すだけにしても一苦労です。
ベッドだと洗うことも干すことも難しいので、なおさらですよね。
そういうときは、おねしょが布団やベッドに染みないように、吸水シーツを敷いておくのが便利。子どもは寝相が悪いので、できるだけ広範囲に敷いておくほうが安全ですよ。
子どもの布団にだけ吸水シーツを敷いていたけど、朝起きたらこちらの布団にいて吸水シーツがないところに漏らされた、というのはよく聞く話です。
また、子どもにおねしょ対策ケットをはいてもらうという手もあります。これなら、どこに転がっていっても大丈夫ですね。旅行先にも気軽に持っていけるので便利です。
ラップタオルのような形態だと寝相でめくれ上がってしまうこともあるので、パンツ・ズボンタイプのほうがいいかもしれません。
■3:夜だけオムツにする
吸水シーツやおねしょ対策ケットよりも確実な手は、夜だけオムツをはかせるというもの。本人が嫌がらなければ、一番確実に布団を濡らさない対策になります。
もちろん、「もう赤ちゃんじゃない!」「オムツなんて恥ずかしい!」という子もいると思いますので、無理やりはかせるのはおすすめできませんが、「おねしょするかも……」という恐怖からかえって漏らしやすくなってしまっているタイプには、この手が有効かもしれません。
安心して逆におねしょしなくなった、という事例もあるそうですよ。
■4:「もらしても大丈夫だよ」と安心させる
ある程度の年齢になってもおねしょをしている子どもにとって、一番よくないのはプレッシャーをかけることだと言います。
叱られたり、ため息をつかれたりしていると、子どもはおねしょをするのは悪いこと、おねしょをしたらいけない、と思い詰めてしまいます。それがプレッシャーになっておねしょをしてしまい、悪循環……というループに陥ることも。
そのためにも、気長に構えて、「おねしょしたって大丈夫」と笑顔で安心させてあげることが大切です。
成長に伴って、自然とおねしょはしなくなるものです。おねしょしても親に見放されたりしない、と心から安心できれば、子どももゆったりと構えることができて、それがおねしょ卒業からの早道になるはずです。
■5:「朝、起きたらトイレに行こうね」と声をかける
「おねしょしないでね」と声かけしても、本人もしたくてしているわけではないので、プレッシャーになってしまいます。そういうときは、「朝起きたらまたトイレに行こうね」というポジティブな声かけが有効。
子どもも前向きな気持ちで「おねしょしないようにすぐトイレに行こう」と思えるはず。もちろん、それでも失敗するときはありますが、また次の日にトライすれば大丈夫。
「また明日頑張ろう」「気にしなくていいよ」と安心感を与えてあげてくださいね。
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成長して膀胱が大きくなれば自然とおさまるのがおねしょ。プレッシャーをかけず、できる対策をしながら見守りたいですね。
ただ、小学生を過ぎてもなかなか夜のおねしょが治らない場合は「夜尿症」の疑いがありますので、気になる方は一度かかりつけのお医者さんに相談してみてください。