記憶しているかぎりでは、私はずっとマウスを愛用していて、その姿勢が揺らぐことはまったくありませんでした。
でも、マウスを完全に見捨てたくなったとしたらどうでしょう?
今週の「
Tech 911」では、米Lifehacker読者のJamesさんが、まさにその問いを投げかけています。Jamesさんは、こんなふうに書いています。
署名で自分の名前を書くときには、Logitech製のマウスを使って、できるかぎりのことをしています。
私は80代後半で、文字をうまく書くのはとても難しいと感じています。
ペンタイプのマウスを使えば、署名やスケッチをするときにもっとうまくコントロールできるのか、試してみたくてたまりません。
使用しているシステムは、Windows 10の64ビット版です。おすすめのマウスや、参考になりそうなその手のマウスのレビュー情報を教えてもらえますか?
ペン型マウスか、描画タブレットか?
正直に言うと、正真正銘のペン型マウスのレビューは、ここ数年、目にしていません。
私はずっと、そうしたペン型マウスに対して、30ドル(3000円)くらいの安物ガジェットのひとつという印象を持っていました。
つまり、家電量販店の棚の奥のほうで、「テレビでおなじみの」というステッカーを貼られた状態で見つかりそうなガジェットということです。
パソコンで一般的に使う機器とは言えず、見るからに扱いにくそうで、
いつもワイヤレス充電を注意していなければならない、困ったガジェットというイメージなのです。とはいえ、いま話しているのは、下の写真のような、ごく限定的なタイプの製品のことです。
Image: Amazon ペンを使ってコンピューターを操作している人はたくさんいます。でもその方法は、前述のようなペン型マウスとはちょっと違います。
私がおすすめしたいのは、
スタイラスペンを使って操作する本格的な描画タブレットです。「ペン型マウスのほうが安いのに」と感じるでしょうが、それでも試してみることをおすすめします。
スタイラスの利点とは?
スタイラスはバッテリー切れになることはありません。また、まさに手の延長のようにタブレットを操作できます。そこがこの機器の売りなのです。
エントリーレベルの「Wacom CTL4100」のような描画タブレットには、高評価のレビューがたくさんついています。
ワコム Intuos Small ワイヤレス ブラック CTL-4100WL/K0
11,480円
Wacomは信頼できるブランドなので、ペンとPCの関係に妙なところがあったとしても、そのうちに解消される可能性は高いと思います。
どこの誰だかわからない、20ドルの「ペン型マウス」のメーカーには、そんなことはとうてい言えません。
Image: Wacom スタイラスの欠点は?
クリックではなくタップする方式なので、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。とはいえ、ハイブリッドなアプローチをとっている人の話も聞いたことがあります。
利き手ではないほうの手をマウスに置いておき、クリックするときにはそれを使って、ペンと描画タブレットの組み合わせでWindowsをナビゲートしたり、アプリを動かしたりするという方法です。
価格もネックです。前述のCTL4100は、80ドル(8000円)というなかなかの値段です。これは、私が知る各種のペン型マウスと比べて4倍前後の価格です。
でも私だったら、この出費は高品質の包丁を買うようなものだと考えます。
たしかに、Amazonで手に入れた20ドルの包丁でも、作業はこなせますが(私も過去に経験があります)、品質はたいていよくないし、長期的な品質低下もあるかもしれません(とはいえ
もちろん、安い包丁であれば、なくなったり壊れたり、あるいは錆びたりしても、それほどの痛手ではありませんが)。
ここでは、JamesさんのPC操作量がごく一般的な範囲だという前提でお話ししています。加えて、「署名とスケッチ」と具体的に書いていることから判断すると、CTL4100がぴったりではないかと思います。
ワコム Intuos Small ワイヤレス ブラック CTL-4100WL/K0
11,480円
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David Murphy - Lifehacker US[
原文]