“やりたいこと”がなくてもいい!? 夢がなくても幸せに生きる、6つの思考術

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やりたいことがなくても、自分で未来を描くために。夢がないなら、ないなりの生き方について考えを巡らし、人生を切り拓いてきた、桜林直子さんの思考術とは?
■ 今の状況を俯瞰で観察すると、新たに見えてくる景色がある。

中学生の頃に「将来の夢」の作文が書けず、やりたいことがないことについて考え始めた桜林直子さん。クッキー店を経営する傍ら、noteで考えを発信し、多くの反響を呼んでいる。

「昔から自己紹介するのが苦手で、ふと自分を説明できないのは嫌だなぁと思い、今までしてきたことをいったん整理するために、noteに書き始めたんです。自分を俯瞰して観察してみたら、率先して何かをしてきたわけじゃないけれど、やりたいことがある人たちの夢を叶えるサポートをしてきたことに気づきました。だからやりたいことがある人を『夢組』、やりたいことがない人を『叶え組』と呼び、どちらも対等で、お互い力になれる関係であることを知ってほしかった」

さらに思考を深めると“やりたいことがない”の正体が分かってきたとか。

「感情や欲求、問題などをごっちゃにして、やりたいことがないと一言で片づけてきたけれど、本当は別々に考えて解決していかないといけないことに気づけました。それが分かったら、いろんなことが鮮明に見え始めました」

複雑な要素を一つ一つ分解して解像度を上げていく。6つの思考術を身につければ、やりたいことがなくても自ら未来を描いていけるようになるはず。

■ 夢がなくても幸せに生きる思考術

■ 1、“自分の好きな時間割”を組み立てる。

まずは、やりたいこと=仕事に必ずしも結びつけないで、違う角度からスポットライトを当ててみること。自分に合う職業が分かっていない人が、よくやりたいことがないと言うけれど、仕事軸だけで人生を捉えなくてOK。この仕事がしたいという欲や感情が湧き出てこないなら、ほかに目を向けてみて。だって人生はただの時間で、それを何に使うかは自分次第だから。趣味や友達との時間など、もっと大きなスケールで考え、自分が好きな時間を増やせばいいんです。そのために現状の時間割と、理想の時間割を書き出して、理想に近づけるためにはどんな時間の使い方をすればいいか考えてみて。自分の欲を理解し、自分の好きな時間割を組んでみましょう。

■ 2、“やりたいこと”ではなく“満たされない”を探す。

発想を変えて、満たされないことにフォーカスすると、新たな発見や気づきが得られることも。やりたいことはなくても、何かしら不満や嫌なことはあるもの。実は、それらも自分を知るための材料の宝庫です。不満は字のごとく、「満足が不足している」ことなので、不満をうまく掘ると満足への道に繋がります。不満をそのまま外に吐き出すと愚痴になるけれど、何が不満なのか、どうして嫌なのかを羅列して、それを踏まえた上で対策を講じてみましょう。たとえば「○○が不満」を「本当はどうしたいか? どうなると嬉しいか?」にひっくり返すと、自分がしたいことが自ずと見えてきます。ネガティブをポジティブに換えられるので、気持ちも前向きに。

■ 3、“違和感”から目をそらさない。

「なんか違うな」「ここは自分の居場所ではないかも」という違和感は、敏感にキャッチして、心にキープを。最初から自分にピタリとはまる場所なんてそうそうないけれど、その違和感から目をそらさないで。すぐに自分の中に答えを求めず、どこに違和感があるのかを知るために観察し続けていれば、抜け出せる日がいつかきっと来るから! とにかくその日まで、目の前にあることを一生懸命やること。本当に向いているかどうかは、ある程度やり続けないと分からないし、地道に進めていけば、経験値やスキルが上がり、自分の糧になります。また続けていくうちに、自分が絶対にやりたくないことも分かり、次に進む時に正しい選択ができるようになるはず。

■ 4、“過去を見るメガネ”を取り換える。

過去に辛い経験をして、それがトラウマになっていると、未来もネガティブな見方しかできなくなってしまうように。だから見方を変えるために、過去を見るメガネを取り換えるイメージで、昔の出来事を捉え直してみることが大切です。自分の過去だから、都合よく解釈し直すのも手。たとえば、「あの辛い経験があったから、今の自分はこれができるようになった。繰り返したくはないけど、悪い影響だけではないかも」など、角度を変えて捉えてみて。過去は巻き戻せないので、起きたことはしょうがないと、いったん腹をくくることも必要。でも、そのまま不幸物語で終わらせず、どうしたらこれから先の人生を楽しくしていけるのかを考えることが大事!

■ 5、“他人軸”を捨てて未来を見る。

やりたいことがないといって、自分の欲や感情にフタをせず、何をしたら自分が喜ぶのかを考えて優先すると、未来を自由に描きやすくなります。特に叶え組は、夢組のサポート役に徹するケースが多いので、相手がどう思うかを気にして、うっかり他人軸になってしまう人が多い傾向にあります。もちろん、誰かのために自分の能力を役立たせることは大切なことですが、誰かのために行動するクセばかりがついてしまうと、他人に合わせて考えを変えたり、相手に期待したりして、生きづらくなってしまいます。未来は自分で決めるもの。自分軸を持って、自分のためにやった結果、それが誰かのためになったり、喜んでもらえたりするのが理想的ですよね!

■ 6、“自分のため”と“誰かのため”を繰り返す。

これらの思考術を試しているうちに、叶え組の人も、自分の感情や欲に素直になり始め、思考の変化が芽生えてくると思います。“誰かのため”に動くことが当たり前だと思っていた叶え組の人たちにも、“自分のため”という視点がある。この両方をバランスよく持てることがベストですが、それは時期や周りの環境などに大きく左右されるもの。どちらかに偏ったり、それが切り替わるタイミングで壁にぶつかることもあるかもしれません。しかし、これを人生の中で繰り返しながら進んでいくことで、人は成熟していくんだな、と思うのです。やりたいことがなくても、自分の軸を持って進めば、良いサイクルが生まれ、未来が動きだすでしょう。

桜林直子さん さくらばやし・なおこ クッキー屋『SAC about cookies』代表。自店の経営のほか、店舗や企業のアドバイザーも務める。初の書籍『世界は夢組と叶え組でできている』(ダイヤモンド社)が好評発売中。

※『anan』2021年2月24日号より。取材、文・鈴木恵美

(by anan編集部)

当記事はananwebの提供記事です。

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