棋王戦第2局 渡辺明棋王が勝ち、9連覇へ向けて1勝1敗のタイ

 挑戦者・糸谷哲郎八段(32)の先勝で迎えた第46期棋王戦5番勝負の第2局が20日、金沢市であり、渡辺明棋王(36)=王将、名人の3冠=が90手で勝って1勝1敗とした。渡辺が9連覇へ向けて対戦成績をタイへ戻し、第3局は3月7日に新潟市で指される。

 戦型は角換わり。初手から飛先を突き合い、5手目で角道を開けた糸谷が誘導し、持ち時間4時間の1日制はハイペースで指し手が進んだ。

 先手・糸谷が1筋の歩を5段目まで伸ばし、持久戦の構えを見せると渡辺は7、8筋の歩を交換し、角、銀、歩2枚を駒台に置いた。さらに相手の攻めを逆用するように1筋から迎え撃ち、その銀と歩を敵陣へ打ち込んだ。戦場は右玉に構えた糸谷陣から近く、銀損ながら盲点を突くような渡辺将棋の代名詞「細い攻め」をつないで優位を拡大していった。

 「持ち駒が角、銀、歩2枚なので逆襲できると知っていた。(勝率で若干不利な)後手番なので、ちょっと悪いくらいでも…とアヤをつけていった」と果敢な攻めを対局後、振り返った渡辺。第3局へ向けては「3月の残り3番、一生懸命やれれば」と意気込みを示した。

 渡辺は6日の第1局から朝日杯、第70期王将戦7番勝負(本社主催)第4局と3連敗中だった。並行開催の王将戦では挑戦者の永瀬拓矢王座(28)に対し、3勝1敗と防衛へ王手をかけている。3連覇がかかる3月1、2日、佐賀県上峰町での第5局を前に、悪い流れを2月で断ち切った。

 敗れた糸谷は「端が伸びているのが2手得のイメージ。逆襲を考えてなかった」と敗因を語り、「まだタイなので一戦一戦頑張っていきたい」と出直しを誓った。

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