近ごろ各地で春を思わせる暖かさが徐々に感じられるようになってきたが、衣替えにはまだ早いシーズン。
そんな中、ツイッター上では「Tシャツ」にまつわるほっこりとしたエピソードが注目を集めていることをご存知だろうか。
■情景が目に浮かぶよう…
話題のツイートは、ツイッターユーザー・おしそさんが16日に投稿したもの。
「数年前にお婆ちゃんが私のことをうたった短歌で入賞したやつ、最高なので見てください」とつづられたツイートには、「末孫が ロックフェスのTシャツを 八十路の我に 着せて笑えり」という歌の写真が添えられていたのだ。
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近年は、ロックミュージシャンの高齢化も決して珍しくはない。エルトン・ジョンは73歳であるし、ミック・ジャガーやポール・マッカートニーは80代を目前に控えている。

(画像提供:おしそさん)
しかしこちらの「おばあちゃん」と「ロックフェスのTシャツ」というギャップは多くのツイッターユーザーの琴線に触れたようで、「おばあちゃん最高にセンスあるな」「筆で書かれたロックフェスがカッコよすぎる」「このおばあちゃんは、間違いなくロック」といった声が多数上がっていた。
続いてツイート投稿主のおしそさんに詳しい話を聞いてみると、これまたホッコリする裏話が明らかに。
■おばあちゃん、予想以上にノリノリだった
祖母の短歌についておしそさんは、「よく新聞の短歌枠などに応募して掲載はされていました」「今回の歌はNHKの大会で入賞した作品のようです」と語る。

(画像提供:おしそさん)
また「孫が着せた」という表現は適切ではないようで、「実際は私が持っていたフェスやバンドのTシャツを祖母が『これいいな』と着ていたのを見て、わたしが笑った時のことです」とのこと。
「パンクスプリング、京都大作戦等色々ありましたが、祖母のお気に入りは祖母が好きな藤色のロッキンTシャツだったそうです」とのコメントも見られ、おしそさんの祖母のセンスの良さがうかがえる。
■祖母を思う孫の気持ち
「詠んでもらったその日からずっと大好きだった」と語るおしそさん。「コロナ禍で大好きなおばあちゃんに会えない、ライヴにも行けない、という状況が続き、実家に残っていた写真を保存したものです」とツイートの写真について振り返っている。
おしそさん本人は「いつか読み返したい日記感覚」で投稿したそうだが、「たくさんの方に見て頂いて驚いています」とのことだ。ちなみにこちらのツイートは、19日20時時点で1.2万件以上ものリツイートを記録している。
作品がバズッたことをおしそさんが祖母に伝えたところ、「よく分からないけどたくさんの人が見てくれて嬉しい」「生地は綿が良い」という回答が返ってきたそうで、これまた何とも微笑ましい気持ちになってしまう。
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