
「永遠の妖精」と謳われたオードリー・ヘプバーン。いまなお世界中の人々を魅了してやまない彼女の一生を堪能できる写真展「オードリー・スタイル 飾らない生き方」が、東京・日本橋三越本店で開催中です。
バレリーナを目指した少女時代から、ハリウッドデビューし、亡くなる直前までユニセフ親善大使を務めたオードリー。その彼女らしい生き方の魅力を、写真とともに探ってみましょう。
画像をもっと見る■ベルギー生まれのバレリーナ
オードリー・ヘプバーンは、1929年5月4日、ベルギーの首都ブリュッセルで生まれました。5歳ごろからバレエを習いはじめ、1951年、フランスで撮影ロケに参加していた際、フランス人女性作家シドニー=ガブリエル・コレットと出会います。
そして同年、コレットが書いた『ジジ』の主人公・ジジ役で、ブロードウェイデビュー。同作は、少女ジジの恋愛模様を描き、バレリーナとして活躍していたオードリーの経験が見事に活きた作品でした。
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実は1951年にも、オードリーは、映画『大いなる遺産』に、煙草売りの少女・フリーダ役で出演しています。
頭の上の大きなリボンと、首元のコサージュがアクセントの衣装は、煙草売り娘のユニフォームです。煙草の入った箱を首から下げて売り歩く姿は、それだけでもキュート! やはりバレエで鍛えられたオードリーの全身は、歩くだけでもしなやかな美しさを醸し出しています。
■みんな大好きアン王女『ローマの休日』

その翌年に撮影された映画『ローマの休日』で、オードリーはアン王女に抜擢されます。
ハリウッドの巨匠、ウィリアム・ワイラー監督が、同作への出演をオードリーに依頼し、オードリーは見事その期待に応え、ローマの街中に、お忍びで遊びにいく可憐なプリンセスを演じました。
劇中、アン王女が髪を切るシーンが登場しますが、そのヘアスタイルは「ヘプバーンカット」として大流行。オードリーは、ファッションアイコンとしても大ブレイクを果たします。
■貴族の衣装にも注目『戦争と平和』

1956年には、ロシアの文豪トルストイの小説を実写化した『戦争と平和』に、ナターシャ役で出演したオードリー。
ロシア貴族の興亡を描いた本作では、オードリーは主人公の男性ピエールと恋に落ちる大役を堂々と演じています。オードリーにとっては、初のカラー作品となり、カラフルで豪華な衣装も見どころです。
■NY5番街といえば『ティファニーで朝食を』

宝石店としてあまりにも有名なティファニーが登場する『ティファニーで朝食を』。
オードリーは、自由奔放に生きる主人公のホリーを演じていますが、そのティファニーのショーウィンドウを眺めながら、手にしたパンとコーヒーをホリーが食べるオープニングシーンは、実に印象的です。このパンとコーヒーが、ホリーにとっての「朝食」なのですが、高級宝石店と質素な朝食の組み合わせの妙!
原作は、アメリカ人作家トルーマン・カポーティの小説ですが、映画とは違うエンディングを比べてみてもおもしろいでしょう。
そんなオードリーの多彩な軌跡を味わえる写真展、キュートな魔法に触れてみてはいかがですか?
■写真展「オードリー・スタイル 飾らない生き方」
日時:2021年2月16日(火)~3月7日(日)
会場:日本橋三越本店 本館7階 催物会場
「日時指定券」オンライン予約詳細は
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