2021年4月3日(土)~16日(金)東京・新国立劇場 中劇場、4月28日(水)~30日(金)大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演される、NEWS
加藤シゲアキ主演の
『モダンボーイズ』。本公演のビジュアル、また全キャストが解禁となった。
本作は、1994年に都政施行50周年記念公演として上演された、幻の名作ともいわれる青春群像劇。舞台は日中戦争直前、浅草のレビュー小屋。プロレタリア革命を志す学生で、ひょんなことから浅草エフリィという芸名でレビューの人気者となった加藤演じる矢萩奏が、小屋の座付き作家と出会ったことにより、生きる居場所を見つけ、自分にしかできない革命を見出していく物語だ。
この度、本公演を彩る全キャストがビジュアルと共に公開された。

『モダンボーイズ』
矢萩の未来を導くレビュー小屋の座付き作家・菊谷栄に
山崎樹範、スター女優を目指し一座にやってくる若月夢子に
武田玲奈、さらに、
坂口涼太郎、
溝口琢矢、
松田賢二、
きづき、
加藤虎ノ介、
神保悟志、
大鷹明良ら、若手からベテランまで個性豊かなキャストが顔を揃えた。
また、新たに公開されたビジュアルは、古き良き時代のレビューのポスターを思い起こさせるレトロなデザインで、どこか懐かしくも温かさを感じられるものになっている。
「何のために、なぜ生きるのか?」「自分に何ができるのか?」大戦前夜の不穏な時代に、革命を信じ社会運動に身を投じていた若者と、舞台で輝かしいエンターテインメントをつくろうと闘い続けた役者や劇作家たち。舞台こそが生きる場所だと信じ、闘い、仲間をみつけた若者をめぐる本公演に期待が高まるばかりだ。
【あらすじ】
日中戦争前夜、浅草のレビュー小屋。座付き作家の菊谷栄に、同郷(青森)の友人・工藤がプロレタリア革命を志す同じく青森出身の学生・矢萩奏を紹介する。
ある日、矢萩が警察に追われて劇場に逃げ込んでくる。菊谷と劇場の仲間たちは、矢萩に道化の扮装をさせて、警察から匿う。尋問を受け、菊谷はコーラスボーイだとごまかすが疑う特高刑事。仕方なく歌を披露する矢萩。故郷で合唱部だった矢萩の「My Blue Heaven」の歌声はすばらしかった。
矢萩は劇場に身を隠すことになる。そこで思想活動のために封印していた音楽の才能が開花し、やがて矢萩は浅草エフリィの芸名でレビューの人気者となっていく。しかし不景気と戦争が切迫する時代。不要不急と言われる浮かれたレビューの世界に生きることに悩み揺れながら、そんな時代に劇場の扉を開き、歌い、踊り続けることの意味を、矢萩は菊谷や仲間たちとともに噛みしめてゆく。