『あの頃。』松坂桃李・仲野太賀インタビュー「改めて思うハロプロの凄さ」「“アホ青春”エピソード」

ガジェット通信



ハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた、劔樹人さんによる自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」が映画化。『あの頃。』がいよいよ2月19日より公開となります。

松浦亜弥にのめり込んでいく主人公・劔(つるぎ)を演じるの松坂桃李さん。藤本美貴の魅力を熱く語るプライドが高くてひねくれ者のコズミン役には仲野太賀さん。メガホンをとるのは、『愛がなんだ』(19)や『mellow』(20)、『his』(20)など次々に話題作を発表している今泉力哉監督です。

今回は松坂さんと仲野さんに本作の魅力、ご自身の青春の思い出などお話を伺いました!



――本作大変楽しく拝見させていただきました! バカらしくも愛しい青春を描いた映画ですが、お2人がこの青春に共感できる部分はありますか?

松坂:共感しかないというか、うらやましいとすら思いました。アイドルに限らず、同じものが好きな仲間たちが集まって、共通の話をするだけで、今でもああいう雰囲気になるよなって思います。そんな時間を過ごしたいですよね。

仲野:年齢を重ねると青春というものが遠くなるというか、僕の年齢がそう感じ始める時期なのかもしれないのですが、それでも桃李君が言った様に共通のものが好きな仲間が集まると時間の流れが変わるというか。外で働いている自分と、仲間たちと過ごしている自分では、流れている時間がちょっと違いますよね。「精神と時の部屋」じゃないですけど(笑)。

松坂:もう一つの居場所、っていう感じだよね。



――松坂さんは劔さん、仲野さんはコズミン、それぞれ自分に似ている部分はありますか?

松坂:距離感のはかり方とかは似ているなと思いました。(原作者の)劔さんが現場にいらっしゃる事が多かったので、観察していたんですよ。「はじめまして~」って初対面の方にこう(左右に揺れる動きをしながら)挨拶する感じが似ているなって(笑)。

仲野:僕は、根本的な器の小ささが似ていると思いました(笑)。

松坂:(笑)。

仲野:何とも言えない器の小ささとかマウントの取り方とか、似ているっていうか、分かるな~っていう。何であんなにひどい人なのに憎めないんだろうとも思います。演じていて楽しかったです。

松坂:僕が演じた劔さんは、基本優しいんですけど中にちょっと毒があるんですよね。実際に劔さんとお話させていただいても、本当に優しい方なのですが、腹の中では毒づいている部分もあるなと。そこが素敵だなと思ったんです。



仲野:原作を読んだり、周りの方にお話を聞いて、コズミンはすごくコンプレックスを抱えていて、その一方でとても自信がある人物だと思って。その2つが共存している事によっての「いびつ」さを意識して演じていました。「自分は小物」だと分かっていながら、そこを出さない様に強く振舞っている感じとか。

松坂:キュートなんですよね、コズミンは。現場には劔さん以外にも「恋愛研究会。」の皆さんが来てくださって。原作の描写まんまで、驚きましたし、こんなに原作に関わった方が現場に来てくれる事は初めての経験だったので、すごく愛情深いなと。

仲野:愛情深いと同時にお互いをちょっといじる感じとか、クサす感じとか、そこを笑いにしている感じもすごく好きで。「僕は(コズミンのこと)好きじゃないです」ってズバッと言われたりとか(笑)。物語なので良い着地をしたいなと思いつつ、やっぱりコイツ嫌なやつだなっていうのもちゃんと表現したくて、すごく自由に振り切れて演じる事が出来ました。



――お2人はこの映画の舞台となっている2001年頃、ハロー!プロジェクトはお好きでしたか?

松坂:もう、好きというか生活に溶け込んでいましたよね。テレビでどのチャンネルにしても必ず出ていましたし、タワレコなどのCDショップに行けばポスターがバンバン貼ってあったし、学校でも「モー娘。かSPEEDか」みたいな話ばかりしていた気がします。

仲野:僕も初めて買ったCDが「プッチモニ」なので。「まるまる、まるまるまるまる」(『ちょこっとLOVE』)っていう。駄菓子屋に行ったらブロマイドをひいたり。遊戯王カードとモー娘。のブロマイドを集めるっていう、そういう小学生でしたね。

松坂:分かる~、懐かしいよね。

――ゲームの話題が出てくると、つい松坂さんを見てしまいます(笑)。

松坂:そう、だから僕はモー娘。のブロマイドは集めていませんでした(笑)。

――最近は趣味関連のツイートが少ない様ですが…?

松坂:撮影で地方にこもっていたので出来なかったんですよ。ゲームは大好きですし、辞めていませんので、ご安心?ください(笑)。



――話を脱線させてしまいすみません(笑)。本作を観ると、改めてハロプロの魅力も感じますし、私も映画を拝見した後ずっと聴いています。

松坂:とても素敵ですよね。映画の撮影がはじまって、改めて松浦亜弥さんの曲を聴いた時に、やばい……やっぱり歌上手いな…!って感動しました。

仲野:上手いよねえ、皆上手いのハロプロの方は! 家で1人でギターをポロポロ弾くんですけど、『あの頃。』の撮影の後は3日間くらい『LOVE涙色』を練習していました。コードがめっちゃ綺麗で驚いて。きっとそのコード進行はつんくさんのこだわりなんだろうな、とか。今気付くこともたくさんあって。

松坂:すごい、新しい感動だね! そうやって今改めてすごいなと思わされることが多いです。

――仲野さんの弾き語り『LOVE涙色』すごく気になります! そして松坂さんは劇中でベースを弾くシーンがありますね。

松坂:劔さんに直々に教えていただいて、自主練もしました。劔さんが実際に使っているベースをお借りして、少し弾けるようになったのですが、すごく難しいですね。



――お2人の青春、「あの頃」と聞いて思い出すのはどのくらいの時期ですか?

松坂:中学生の頃ですかね。部活も一生懸命でしたし。特に先輩に松浦亜弥さんがいたので、色濃く印象に残っていますね。合唱コンクールとかに地元のヤンキーの子たちがいっぱい集まって「あ〝や〝や〝~~ッ!!!」みたいな(笑)。もう本当にすごかったんです。

仲野:僕は高校の頃ですかね。その時に友達と過ごした時間が本当に楽しくて。のびのびと青春していた感じがします。もうこの仕事は初めていたので、今も高校時代の友人とは会っていて。本当に良い出会いだなと思います。

――映画『あの頃。』にも、そういうシーンが登場しますが、バカやったな~!という思い出があれば教えてください。

松坂:高校の夏休みに海で花火をしていた時に、友達の1人がロケット花火を瓶に入れて飛ばす遊びをしていたら、思わぬ方向に飛んでいってしまって。その先に怖い方がいて、すごい勢いで追いかけてきたんです。その時に花火を飛ばしちゃった友達が転んじゃったのを見捨てて、皆で猛ダッシュして。その後にその友達がめちゃくちゃに怒られているのを見て、全員でちゃんと謝りにはいったんですけど(笑)。土下座した夏の思い出です。

仲野:すごい青春ですね(笑)。高校の時に意味もなく胴上げをするのが流行っていて、お祝いとかでは無く、ネタ的に突然友達の1人を胴上げするんですね。ある日、渋谷のセンター街で僕が胴上げされる番が来て、「ありがと~!!」とか言ってふざけて胴上げされていたら、事務所のマネージャーさんがたまたま通りかかって目が合って(笑)。胴上げされている瞬間「あ、○○さんだ!」ってなったんです。後日事務所に呼び出されて、「胴上げ禁止令」がくだされました。

松坂:アホだね~!(笑)

仲野:本当にアホです(笑)。

松坂:僕らみたいなエピソードが無くても、『あの頃。』を観ると、ああ、こういう時あったなとか、切ないような暖かいような気持ちになると思うんです。映画の中で僕たちも思い切り青春していますので、ぜひ楽しんていただけたら嬉しいです。

――今日は楽しいお話を本当にありがとうございました!



松坂桃李さん:スタイリスト 小林新 (UM)、ヘアメイク 高橋幸一(Nestation)

仲野太賀さん:スタイリスト 石井大 、ヘアメイク 高橋将氣













撮影:山口真由子



『あの頃。』2月19日公開!


【ストーリー】

中学10年生の夏休みのような、そんな毎日が永遠に続くような気がしていた――

大学院受験に失敗し、彼女なし、お金なし、地獄のようなバンド活動もうまくいかず、どん底の生活を送っていた劔(つるぎ)。ある日、松浦亜弥の「♡桃色片想い♡」のMVを見たことをきっかけに、劔は一気にハロー!プロジェクトのアイドルたちにドハマりし、オタ活にのめり込んでいく。藤本美貴の魅力を熱く語るケチでプライドが高いコズミンをはじめとした個性的なオタク仲間と出会い、学園祭でのハロプロの啓蒙活動やトークイベント、また「恋愛研究会。」というバンドを結成しライブ活動を行うなど、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する。しかし時は流れ、仲間たちはハロプロとおなじくらい大切なものを見つけて次第に離れ離れになり…。


(C)2020「あの頃。」製作委員会

当記事はガジェット通信の提供記事です。

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