愛犬がトイレ中に目を見つめてくる“まさかの理由”。ワンニャン意外な“トイレ事情”

女子SPA!

 愛犬の“あの行動”に、こんな深い意味があったとは…。そう思わされるのが、漫画家・石原雄さんがTwitterに投稿した、犬漫画。

「どうして犬ってのはトイレ(大)の時にこっちを見つめるのだろう…?」と感じていた石原さん。

一説では“トイレを覚えたときにすごく褒められたことを覚えていて、つい飼い主を見てしまう”や“ここでしてもよいか許可を求めている”などが言われていますが、石原さんの飼い犬のなんともいえない表情から、それらの説について「どの表情とも違う気がする」と思い、検診の時に獣医さんに質問したそうです。

すると、その獣医さんによれば、「柴犬のように警戒心の強い犬は 飼い主さんが自分の代わりに周囲を警戒してくれているか気になるんですよ」とのこと。トイレ中に愛犬が飼い主さんの顔を見る「まさかの理由」に、多くの人が衝撃を受けました。

◆「ただ不思議と見つめ返しているだけですまんかった…とも」

石原さんは普段から愛犬が安心して用を足せるよう、もよおしはじめた瞬間にせかさず、できれば車通りのない場所に誘導するなど配慮していました。だからこそ、トイレ中の愛犬の心理を知り、感慨深い気持ちに。

「なるほどなと思いました。食事の時は目を合わせないようにしていても、期待して見つめてくるのに、トイレ中だと目を背けるとすぐ前を向くのは、そういうことなんだなと。今までただ不思議と見つめ返しているだけですまんかった…とも思いました」

動物の心理分析は獣医師によっても見解が分かれるため、今回の話はあくまでもひとつの説ですが、石原さんは周囲を警戒すると安心してくれる愛犬を見て、この説には説得力があると感じました。

「あと、猫はトイレ後に砂をかけて匂いを隠そうとしますが、犬がトイレ後に後ろ足で地面を掻くのは肉球からでる汗腺の匂いを擦り付け、自分の匂いを強調しているのだとも教えてもらいました」

こうした犬猫の違いや、トイレ時の心理は飼い主からしてみると、とても興味深いもの。そこで今回は、『猫の急病対応マニュアル』などの著書がある、株式会社 WOLVES Hand 取締役CTO・目黒アニマルメディカルセンター院長の佐藤貴紀さんに、犬猫のトイレ時の心理や安心させてあげられる接し方を詳しく教えてもらいました!

◆トイレ中の愛犬が見つめてくる時の心理とは?

動物にとって排泄時は、無防備になる瞬間。

「不安な気持ちになっているので、やはり背後などに敵がいないかを見張ってほしくて飼い主さんの目を見たり、目の動きなどを見て、背後の動向を予測したりしていると思います」(佐藤貴紀さん 以下、カッコ内同じ)

また、佐藤先生によれば、トイレ中に目を見つめてくるのには他にも奥深い理由があるよう。例えば、トイレをしてもいいのか確認する意味で見つめてくる子も。

「この場合は怒られないかどうかも確認しています。また、安心できるので目を見ているケースもありますし、逆に見られているとトイレをしない子もいます。環境の違いで、このような行動をとる子と取らない子がいます」

◆愛犬のトイレ時、オススメの接し方は

愛犬のこうした行動を見た時は、不安を軽減してあげることが大切。「安心させてあげる意味も込め、笑顔で目を合わせてあげましょう。ずっと見るのではなく、周りも見渡してあげるのが良いと思います。」

ただし、視線を逸らしつつも、ふだんとトイレ中の行動が違わないかをチェック。「うんちやおしっこをする時にお腹が痛い、尿道が痛い場合はキャンと鳴くことなどがありますが、これは病気を示唆します」

痛みがあると、それが恐怖になり、トイレをしなくなってしまうケースもあるため、注意が必要です。

また、トイレがいつもより長く、ずっと同じ体勢になっている時もお腹が痛いサイン。「終わったと思ったのにまたすぐに同じ体勢をとる時は、胃腸炎などで辛い状況であるため、動物病院へ行くべきです」

ちなみに、犬は自分がしたうんちなどを踏まないように前に歩きますが、気持ち的に辛い時や高齢の子はうんちの切れ味が悪い時、りきんだまま歩いてしまうことがあるので、排泄後の行動も要チェック。トイレ中や前後の行動に目を向け、愛犬の心身を守っていきましょう。

◆トイレ中の愛猫にはどう接するのがベスト?

猫は警戒心が強い動物。トイレ中には、犬とは違った接し方をしてあげる必要があります。

「猫は無防備になるトイレ時には誰もそばにいて欲しくないと思っているので、ひとりにしてあげ、安心させてあげましょう」

そのためには、トイレの設置場所にも配慮。「ひとりで静かにできる場所がいいと思います。猫は綺麗好きな動物なので、用を足す前にトイレを綺麗にしてあげることも大切です。

ちなみに犬の場合はケージの中で一緒に…というケースも多いかと思いますが、トイレトレーニングができていれば、どこでも大丈夫です」

なお、猫の場合もトイレ中だけでなく、トイレ前後の行動にも異変が見られないかチェックしていきましょう。ひんぱんにトイレに行く場合は何かしらの病気が潜んでいる可能性が高いため、動物病院を受診するのがおすすめです。

犬と猫は違った特性を持つ動物だからこそ、日常の中で心がけたいケアも異なるもの。ぜひこれを機に、排泄中の行動に目を向けたり、トイレの置き場所を再検討したりするなど、体と心、両方をケアできる飼い主になってみてくださいね。

【佐藤貴紀】麻布大学獣医学部卒業後、西荻動物病院、dogdaysミッドタウンクリニックにて副院長をつとめる。また、獣医生命科学大学内科学教室において循環器を主に学ぶ。2008年7月に「白金高輪動物病院」開業。2011年4月に「中央アニマルクリニック」開院。現在、株式会社WOLVES Hand 取締役CTO、目黒アニマルメディカルセンター院長を兼任。

専門は「循環器」。「日本獣医循環器学会認定医」の一人 。医療YouTube、イチナナ生配信「名医のいる相談室」で活躍中。著書に『小学館ジュニア文庫 動物たちのお医者さん』『猫の急病対応マニュアル』など。

<取材・文/愛玩動物飼養管理士・古川諭香>

【古川諭香】

愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291

当記事は女子SPA!の提供記事です。

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