有村架純、似たような役ばかりのオファーに悩みも…「清純派」をやりきるプロ根性

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 有村架純が女優としてのキャリアにずっと悩みを抱えていたと告白した。現在彼女は2021年1月29日公開の映画『花束みたいな恋をした』で菅田将暉とダブル主演を務めている。

有村架純は読売新聞オンライン(2021年2月3日)にて、こんな話をしている。2010年に『ハガネの女』(テレビ朝日系)で役者としてデビューして以降、<何をしても同じじゃないか>と思っていたというのだ。

ドラマ・映画とたくさんのオファーが来るが、どれも「清純派」な役ばかりで演技の幅が広がっていかないと感じていたからだ。確かに、有村はブレイクのきっかけとなった『あまちゃん』(NHK/2013年)以降、似たような役が多いかもしれない。とはいえ『あまちゃん』で演じたのは小泉今日子の若い頃であり、清楚なお嬢さんというわけでもなかったのだが、ともあれ有村はその風貌や雰囲気から「清純派」で括られがちである。

しかし、そうした悩みは先輩俳優からの<今来た役は、今しかできない。やるんだったらやり切った方がいい>というアドバイスで吹っ切れたという。有村はこのように語っている。

<『同じ役ばかり』だなんて、何を文句言っていたんだろう、と。一つ一つが貴重な経験なのに。30代、40代になってから『戻りたい』と思ったって、もう出来ない役なんですよね>
<20代で出会える役を全て、ちゃんとやりきる。その先には、何があるのかな。まだ未知数です>
有村架純のプロ根性
 有村架純は高いプロ意識をもって役づくりに取り組む女優としてよく知られている。集団就職で上京する主人公を演じた朝ドラ『ひよっこ』(NHK/2017年)では、見事なデ・ニーロ・アプローチ(役づくりのために肉体改造する演技プラン)を見せた。

地元・茨城に住む女子高校生時代は田舎っぽさを表現するために少しふっくらした体型を保ち、東京に出てきてからは垢抜けてだんだんと痩せていくようにウェイトコントロールを行った。体重の増減でも芝居をしていたのである。彼女はこの演技のためクランクイン前に5キロも体重を増やしたという。

映画『関ヶ原』(2017年)でもストイックなエピソードがある。有村はこの映画で時代劇に初挑戦。主人公・石田三成(岡田准一)の愛妾・初芽を演じた。

この映画の撮影中、有村は久しぶりに休みが取れたので南の島にバカンスに行く予定を立てていたという。しかし、休み明けに石田三成との大事なシーンの撮影が決まったため、準備をするために旅行をキャンセルしたそうだ(NHK『LIFE!~人生に捧げるコント~』より)。

『関ヶ原』の撮影に入る前は、ギリギリまで映画『ナラタージュ』(2017年)の撮影をしており、その撮影の合間に所作の先生から時代劇の身体の動かし方を教えてもらっていたという。『ナラタージュ』がクランクアップしてもおそらくほとんど休みはなかったはずだ。それでも仕事を優先したのは、プロとして恥ずかしくない演技をしたかったためだろう。

そして背景には、「清純派」の役しか来ないというキャリアの現在地に対する焦りと不満もあったのかもしれない。

「清純派」の役柄から脱却しようという試みはあった。そのひとつが、2018年の主演ドラマ『中学聖日記』(TBS系)である。

男子中学生と恋に落ちる女性教師という役は彼女にとって挑戦だった。2018年12月発売「週刊女性」(主婦と生活社)によると、ドラマ撮影後の打ち上げで「最初に出演依頼が来たとき、本当にこの役をやっていいのか不安でした」と、涙ながらに打ち明けていたという。

『中学聖日記』は、初回から6.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と視聴率が振るわず一時は視聴率が5%台にまで落ち込んでしまったが、最終回は自己最高の9.6%を記録した。内容はまずまず評価されたということだろう。「モデルプレス」(2018年12月12日付)のインタビューで有村は<ラストを迎えたときにこの4ヶ月聖としてもがいたり苦しんだりしてきて良かったと思える時間ですごく幸せでした>と手応えを語っていた。

この作品で有村が演じた末永聖は、大人になりきれていないがゆえに婚約者を捨て、愛情をまっすぐにぶつけてくる生徒に惹かれてしまうというモラルに欠けた役どころだが、彼女が演じることで清潔感が保たれていた。

有村が<20代で出会える役を全て、ちゃんとやりきる>と吹っ切ることができたのは、30代以降のキャリアを見据えてトライ&エラーを試みてきたことが自信となっているのかもしれない。

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