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出典:Amazon(約束のネバーランド コミック 全20巻セット)より
週刊少年ジャンプ作品が絶好調です。
昨年の『鬼滅の刃』の大ヒットももちろんですが、それに続くようにスマッシュヒットしている『呪術廻戦』も新章に突入。年が明けてからは、人気作品である『Dr.STONE』や『ワールドトリガー』なども、第2期の放送を開始。すっかり新たなジャンプ黄金期の到来を感じさせます。
そんななか、もうひと作品、年明けから放送がスタートした作品があります。それが『約束のネバーランド』です。2019年の第1期から、約2年ぶりの新作となります。
しかしこの『約束のネバーランド』第2期が、物議を醸す事態となっているのです。
一体『約ネバ』に何が起きているのか? 詳しく追っていきます。
そもそも『約束のネバーランド』とは、2016年より原作・白井カイウさん、イラスト・出水ぽすかさんのコンビで描かれたファンタジー漫画。主人公は孤児院“グレイス=フィールド”で育てられた少女・エマ。里親に引き取られたはずの年少の女の子コニーが、実は食用肉として出荷されていたことを知り、仲間たちと共に孤児院を脱出しようとする話です。
2019年から1クールにかけて、このグレイス=フィールドを脱出するパートがTVアニメ化されました。
そして、物語には続きがあり、孤児院から外の世界に出たエマたちが、自分たちがなぜ食用肉として育てられたのか、世界の成り立ちを知っていくストーリーが描かれていきます。
現在放送中の『約束のネバーランド』第2期で描かれているのは、脱出をした後のエマたちの物語です。
※ここからは一部ネタバレを含みます。未見の方はご注意ください。
ここで本記事の本題に戻ります。
新章を描いていくことになる『約束のネバーランド』第2期ですが、第1話・第2話では、“外の世界”で暮らす鬼のムジカやソンジュと出会ったエマたちが、ここが人間と鬼の協定によって分断された世界であることを知ります。ここまではほぼほぼ原作通り。
問題は続く第3話でした。
エマたちは、ムジカやソンジュと別れ、“目的地”を目指して歩みを進めます……が、原作ではここで、世界の成り立ちに関する重要な会話が交わされるのですが、TVアニメではそれらのシーンがカット。エマたちに与えられたヒントが少ない状態になっています。
そしてエマたちは、目的地であったB06-32地点に到達。ペンに新たなパスワードを入力すると、ウィリアム・ミネルヴァが用意していたシェルターに辿り着きます。そこは寝床やお風呂など、生活するには十分な設備が整った場所。そして、エマたちに生き延びるための手引きを与えてくれたミネルヴァからのメッセージも残されていました。
3話はここで終わりますが、原作読者にとっては衝撃的な展開となっていました。実は原作では、このシェルターの中で“おじさん”こと『ユウゴ』というキャラクターに遭遇するのですが、アニメではここが全面的にカットされ、シェルターは“無人の状態”である設定となっていたのです!
ここで、アニメではユウゴが登場しない可能性が浮上します。
後述しますが、実はこのユウゴというキャラクターは、作中でも印象的なシーンが多い人気キャラクターのひとり。その人気キャラクターが“存在しない”展開に、多くの原作ファンがざわつくことになります。
そして、さらに衝撃が走るのが第4話です。
前半はシェルターで生活を始めたエマたちが日常を過ごす姿が、時にほのぼのと描かれます。やはりユウゴは登場せず、原作には出てこない魚のような形態の“謎の生物”が食べられるものなのか、毒味役をなすりつけあったりといったオリジナルエピソードが展開されます。
そして後半、エマたちが平和に暮らしていたシェルターが、正体不明の部隊の急襲に遭います。あっというまに包囲される子供たちでしたが、隠し通路を使ってシェルターを脱出することに成功します。
一方グレイス=フィールド農園本部の地下室では、エマたちを逃した罪で捕らえられたイザベラの姿がありました。処刑される直前、鬼から「脱走者を連れ戻せば農園から解放する」という提案を受けたイザベラが、その条件を飲むシーンが描かれます。
エピソードの大半が、原作のストーリーとは異なり、原作ファンにはショッキングな内容となっていたのです。しかも、エマたちが包囲されるシーンは、原作ではコミックス5冊分にもおよぶかなり長めのスパンで描かれるゴールディ・ポンド編がひと段落した後の展開とかなり近いものとなっており、このエピソードのアニメ化を切望していたファンからは、残念がる声や怒りを訴える批判も上がっています。
ここで、グレイス=フィールド農園を脱出したあと、TVアニメ『約束のネバーランド』第2期では3話以降の展開と、原作漫画『約束のネバーランド』での展開との相違点をおさらいしましょう。
原作漫画では、たどり着いたシェルターの中で、エマたちは“おじさん”に遭遇します。おじさんもかつて、エマたちと同じように農園を脱獄したひとりでした。当時は数人の仲間が一緒でしたが、現在は唯一の生き残りであると明かします。
明らかな敵意を見せるおじさんでしたが、エマたちは一時的に協力してもらい、人間の暮らす世界への手がかりを得るべく、『ゴールディ・ポンド』へと向かいます。しかし道中で密猟者に捕まり、エマはレイやおじさんと離ればなれになります。
気づくとエマは、“貴族の鬼”によって人間たちが狩られる狩場と化していたゴールディ・ポンドにいます。そこで、鬼に対抗する人間たちのチームに出会いますが、その中にはおじさんのかつての仲間だったルーカスがいました。エマは生き延びた人間たち、そして駆けつけたレイやおじさんたちと協力し、貴族の鬼たちを倒し、さらには人間の世界へ行くための手がかりを手に入れます。
こうした出来事を通して絆が深まったおじさんは、ついに自身の名前が『ユウゴ』であることを明かします。さらにルーカスたち生き延びた人間たちも加わり、家族が増えたエマたち。
しかしそこへやってきたのが、食用児を人間の世界へ行かせまいとするピーター・ラートリー家の手下であるアンドリュー。アンドリューはエマたちの暮らすシェルターを襲撃しますが、ユウゴとルーカスの自爆によって致命傷を負い、最後には鬼に食べられてしまいます。
TVアニメではユウゴたちとの出会いや鬼たちとの戦いが描かれるゴールディ・ポンド編がカットされたかのように、一気にアンドリューとの戦いのエピソードへと進んでいきます。
また、原作のゴールディ・ポンド編では、イザベラのその後は描かれていませんでした。しかし、前述の通りTVアニメ第4話では早々にイザベラが再登場。エマたちを追うべく暗躍しようとしていること明らかになります。
こういった大きな違いからも、アニメは原作漫画で描かれたストーリーラインとは違う展開へと突入しようとしています。
こうなってくると、TVアニメ『約束のネバーランド』第2期は、オリジナルストーリーを展開していくことになるのでしょうか。
第2期放送開始前の年末にオンライン開催された『ジャンプフェスタ2020』ではすでに、今回の第2期に関して、原作の内容に加えて、アニメオリジナルとなる要素が加わることは発表されていたのですが、具体的にどう描かれるかなどは発表されていませんでした。
ここまでの展開を加味すると、第2期ではこのままゴールディ・ポンド編はアニメ化されない可能性が高そうです。そうなると今回の第2期で予想できる展開は2つです。
まず1つ目は、ゴールディ・ポンド編のその後の展開である、ノーマンとの再会や王都での鬼との最終決戦、そしてピーター・ラートリー家との対峙といった<原作の最終章に踏み込んだ>内容となるかもしれません。物語のクライマックスとなるエピソードを描くべく、泣く泣くあいだのエピソードを省略したのかもしれません。
そして2つ目の可能性は、漫画原作とは全く違ったオリジナルの結末へ向かっていくパターンです。独自の展開を経て、エマが新たな課題や運命に直面していく、というものです。ポイントは、原作にない動きを見せるイザベラ。原作でも、終盤にイザベラは再登場しますが、アニメ開始早々彼女が再登場したということは、このあとすぐに、エマたちの前に再び立ちはだかるという展開が待っているのは確実でしょう。
『約束のネバーランド』第2期は1クールの放送が決定しているので、12~13話ほどで一区切りを迎えなければいけません。限られた放送回数で物語を収めるべく大幅にストーリーを改変するのはよくある話ですし、今回もその例にもれずなのでしょう。原作ファンにとっては、かなり悲しいことかもしれませんが、もしかするとオリジナルの展開で、ユウゴやその他ゴールディ・ポンドの面々が登場する可能性もまだゼロではありません。
これもある意味、“目が離せない展開”ということで、今後の『約束のネバーランド』を見守っていけたらと思います。