妖艶で破壊的な親友の正体は…異色のブロマンス・スリラー映画『ダニエル』が見逃せない!

ブロマンスはお好きですか?

こんにちは、ライターの藤間紗花(ふじまさやか)です。

突然ですが、みなさんは映画ではどんなジャンルがお好きですか?

恋愛、コメディ、ミュージカル、ホラー、アクションなど、一口に映画といってもさまざまですが、私が特に好きなのは“ブロマンス”もの。ブロマンスとは“ブラザー”と“ロマンス”からなる造語で、恋愛や性的な交わりなしに、ごく近しい男性同士の関係のことを指します。

「誰よりも近くにいるけれど、恋じゃない。けれどお互いがお互いにとって、ほかの誰にも代えられない存在」。そんな複雑な関係性のコンビが出てくる映画って、なんだか胸が熱くなってしまいませんか?

そんなブロマンス作品で今回おすすめしたいのが、2月5日に公開される映画『ダニエル』です。

 

気鋭の若手俳優=マイルズ・ロビンスとパトリック・シュワルツェネッガーのふたりが“親友”を演じる作品ですが、ふたりのあいだに不穏な空気が流れていることが予告編からも感じ取れます。なぜならこの作品のジャンルは、ブロマンスでありながら“スリラー”! 友人どころか<家族よりも恋人よりも>近しい彼らの関係が、徐々に崩壊していく様が描かれているのです。

本作を観て真っ先に抱いたのは、「これは今まで観たどんな映画にも似ていない……!」という感想でした。

今回は、そんな『ダニエル』の魅力についてご紹介します。

 

 

ひとりぼっちのルークのもとに現れた親友・ダニエル

主人公は、不仲な両親のもとで孤独に過ごす少年・ルーク。ある日独りで出かけたルークは、近所で起きた銃撃事件の凄惨な現場を目にしてしまいます。

恐ろしい光景を茫然と眺めるルークに、「一緒に遊ぶ?」と声をかけてきた少年がいました。彼の名前はダニエル。ひとりぼっちで友達もいなかったルークは、すぐにダニエルと打ち解けます。

しかし、ダニエルの姿はルークにしか見えていない様子。ルークの母親は、ダニエルのことをルークの“イマジナリーフレンド(空想上の友達)”と捉えていましたが、ルークにとっては彼がはじめての友達であることには変わりありません。ルークは毎日をダニエルと楽しく過ごすようになりました。

しかし、そんな日々も長くは続きません。ダニエルの悪知恵により母親を危険に晒してしまったルークは、母から“ドールハウス”にダニエルを閉じ込めるよう命じられます。母親の言いつけ通りダニエルを“封印”したルークは、再びひとりぼっちになってしまうのでした。

時は経ち、大学生になったルーク。久しぶりに帰省した日の夜、母親がバスルームで自傷しているのを目撃してしまいます。なんとか止めなくてはと、母親から凶器を奪おうとするルークの前に、突如として懐かしい顔の男が現れ助言をくれます。それは、ルークと同じように成長したダニエルでした。

その日から、ダニエルは昔のようにルークのそばにいてくれるようになりました。気の合わなかったルームメイトにいたずらをしかけたり、クラブでかわいい女の子をナンパしたり……。ダニエルといると、ルークは無敵の気分になれました。孤独で冴えなかったルークの毎日は、ダニエルによって再び輝きはじめたのです。

しかし、日に日にダニエルの乱暴な側面が露呈しはじめます。そういえば子どもの頃、なぜ母親は危険な目に遭ったのでしょう? ルークは少しずつ、ダニエルに不信感を抱くようになります。

ダニエルはなぜ、なんの目的でルークのそばにいるのか? 彼は本当に、ルークが生み出したイマジナリーフレンドなのでしょうか……。

無二の親友であるはずのふたりの関係は、思いもよらぬ形に変わっていくのでした……。

 

 

不穏で官能的。主演俳優ふたりの名演技

この作品の魅力は、なんといっても主演俳優ふたりの演技力と美しさでしょう。

主人公のルークを演じたのはマイルズ・ロビンス。なんと彼、『ショーシャンクの空に』のアンディ役で知られる俳優ティム・ロビンスと、『デッドマン・ウォーキング』で“アカデミー賞”主演女優賞を受賞した女優スーザン・サランドンを両親に持つサラブレッド!

心の病と戦いながら、イマジナリーフレンドに翻弄されるという難しい役を見事に演じきった彼。ルークのナイーブで不安定な性格が読み取れるような繊細な演技から、心の闇に蝕まれていく狂気的な演技まで、その熱演ぶりには思わず引き込まれてしまいます。

ダニエルと出会ってちょっと強気になったルークは、2人の女の子と関係を持つのですが、実際こういう陰のある男の子って……モテますよね。ルークが彼女たちに見せる陰りのある笑顔は、現にとってもセクシー。マイルズ演じるルークには、誰かが支えてあげないと壊れてしまいそうな、はかない美しさがあるのです。

そして、妖しい親友・ダニエルを演じたのはパトリック・シュワルツェネッガー。ファミリーネームでお気づきかと思いますが、彼の父親は“シュワちゃん”の愛称で知られるアクション俳優、アーノルド・シュワルツェネッガー。端正なルックスと迫力ある演技は、若かりし日のシュワちゃんを彷彿とさせます。

特に印象的なのが、テスト中のルークにカンニングをさせるシーン。教室でおもむろに服を脱ぎはじめたダニエルの体には、問題の答えが所せましと書かれています。

自身の上半身をカンペにして見せつけるこのシーンのダニエルが、とにかくセクシー……!父のシュワちゃんもボディ・ビルダー出身であり、超ムキムキボディの持ち主ですが、モデル出身であるパトリックの“細マッチョボディ”もかなり魅力的なんです。

もちろん見た目の美しさだけでなく、演技力も抜群。はじめはルークの唯一の味方であり、彼を導いてくれるメンターであったダニエルが、徐々にサイコな一面を見せはじめる描写は、まさに圧巻の一言。そしてそんな一面を見せられてもなお、彼の美しさに引き込まれてしまうのが恐ろしいところです……。

ダニエルの本性があらわになったとき、ふたりの関係はどのように変化していくのでしょうか。そのときルークがとった決断とは? 驚きの結末は、ぜひ劇場でご覧ください!(文・イラスト:藤間紗花)

映画『ダニエル』は2021年2月5日(金)よりロードショー。

公式サイト:danielmovie.jp/

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