サラダより「スープ」がいい理由は? 答えは野菜の抗酸化力アップにあり!

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新型コロナをはじめとするウイルス感染症やガンなどの病気、老化を加速させる原因ともなる活性酸素。その活性酸素からカラダを守るため、毎日の食習慣にファイトケミカル&食物繊維たっぷりの野菜スープを。
■ ファイトケミカルで、過剰な活性酸素を除去。

「ウイルスが体内に侵入すると、免疫を担当する白血球が活性酸素を放出してウイルスを攻撃します。しかし、ウイルスが多いと活性酸素も増えすぎてしまうんですね。増えすぎた活性酸素は健康な細胞や組織まで傷つけてしまい、炎症や発熱を引き起こします。活性酸素はまさに諸刃の剣なのです」と話すのは、熊本大学名誉教授で抗ガン剤の世界的権威の前田浩先生。

ガンなどの病気や老化を促進するのも活性酸素の仕業で、紫外線やストレス、食品添加物などによって増殖してしまう。そんな、増えすぎた活性酸素の発生を抑え込み、中和するために、前田先生が着目したのは、野菜の抗酸化力。

「植物は紫外線や外部の刺激から身を守るために、ファイトケミカルという抗酸化成分を持っています。これは人体では作り出せないもの。この野菜のファイトケミカルを日頃から摂取すれば、私たちの抗酸化力も高められるのです」

そのファイトケミカルの効果的な摂取方法として、先生自ら取り入れているのが野菜スープ。

「野菜は生よりも、加熱して茹で汁ごと食べるほうがファイトケミカルを効率よく吸収することができるうえ、その抗酸化力も10~100倍になります。また、食物繊維も溶け出て、免疫力アップの手助けになってくれるのです」

■ 【Why?】サラダよりスープがいい理由は?

「野菜の細胞壁は硬く、人の消化液には分解酵素もないため、生で食べてもわずかしか栄養が吸収できません。でも加熱することで細胞壁が壊れ、細胞内の栄養がスープに溶け出し摂取しやすくなります」。加熱に弱いとされるビタミンCも、野菜に含まれるその他の抗酸化物質の作用で、大半は分解されずスープに溶け出しているのだとか。

■ 【How?】効果的な野菜スープの食べ方は?

「摂取量の目安は1日1~2回、1回250~300ml。毎日食べることが大切なので、作り置きをしたり、ポタージュにしたり、味を変えながら、無理のないように続けましょう」。また、空腹時にご飯やパンなどの糖質をいきなり摂ると、血糖値が急上昇して糖尿病や肥満の原因に。野菜スープを食事の最初に食べるのがおすすめ。

■ 【What?】ファイトケミカルって何?

「植物が持つ化学物質で、植物の色素や香り、苦み、辛みなどに含まれる機能性成分のこと。抗酸化作用はじめ、抗炎症作用、免疫力やガン予防力を高める、血管を広げるなどの働きがあります」。ポリフェノール類や、β-カロテンなどのカロテノイド系はじめ、その種類は1万種以上。人の体内では作れないので積極的に摂りたい。

前田 浩先生 熊本大学名誉教授、大阪大学大学院医学系招聘教授、東北大学特別招聘プロフェッサー。バイオダイナミックス研究所理事長・所長。副作用のない抗ガン剤の研究で2016年のノーベル化学賞候補に。

※『anan』2021年2月3日号より。写真・市原慶子 スタイリスト・荻野玲子 料理作製・田村つぼみ 取材、文・野尻和代 撮影協力・UTUWA

(by anan編集部)

当記事はananwebの提供記事です。

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