時の流れは早いもので、まだ年始気分でいたつもりが、気づけば既に1月も後半。もうじきバレンタインシーズンの2月に突入である。
現在ツイッター上では、アラサー男子の胸を熱くするバレンタイン商品が注目を集めている。
画像をもっと見る■こんなん絶対欲しいわ…!
話題となっているのは、コスプレイヤーの「社員食堂ギラギラ」さんが18日に投稿したツイート。
「フライングタイガーに『キルアになれるやつ』が売ってて買おうかマジで迷った」とつづられたツイートには、リアルすぎるハート…というか心臓そのものの商品写真が。
こちらはデンマークの雑貨チェーン「フライングタイガーコペンハーゲン」にて販売中のアイテムで、あまりにリアルすぎるデザインがツイッター上で大きな反響を呼んでいる。
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『週刊少年ジャンプ』にて連載(休載)中の人気漫画『HUNTER×HUNTER』(以下、ハンター)読者にとっては常識だが、「キルア」とは同作の主要キャラクターであるキルア・ゾルディックを指す。

暗殺一家の家系で育ったキルアは言わば「殺しのプロ」なのだが、作中序盤ではその残虐性はあまり見られず、「ちょっと生意気な少年」という位置付けであった。
しかしそんなキルアの前に立ちはだかったのは、驚異的な握力で146人もの人間の体を素手でちぎり取り、968年の懲役に服していた大量殺人犯「解体屋(バラシや)ジョネス」の異名を持つ屈強な大男。
あまりに残虐すぎるジョネスの過去の犯行が数ページに渡って描写され、リアルタイムで読んでいた当時、小学3年生だった記者は「オイオイオイ…キルア、死ぬわ」と肝を冷やしたものだ。

しかし多くの漫画を読んできた人物であればピンと来ると思うが、バトル漫画における「戦闘前の強いアピール」は完全に前振り。事実、ジョネスは「久々にシャバの肉をつかめる…」「これから行なわれるのは一方的な惨殺さ」など強キャラアピールをかましているが、対戦開始直後に、キルアから心臓を抜き取られ死亡している。
一種の芸術に昇華したと呼んでも過言ではない瞬殺ぶりは読者の間でも非常に人気が高く、「漫画界における最高のかませ犬」の話題が出れば、『刃牙』のサムワン海王と並び、確実に名前が挙がる存在だ。
■現物を見ると、ツッコミが追いつかない…
前談が長くなってしまったが、つまりこちらの商品を用いて「相手の胸から抜き取る」「冷酷な笑みを浮かべる」「勢い良く握り潰す」の三動作をこなせば、ハンターの名シーンが再現可能となるのだ。

早速最寄りの「フライングタイガー」店舗をウォッチしに行くと、店頭にはバレンタインの関連商品がズラリと並んでいた。(今年はチョコがもらえるといいなぁ…)などと能天気に考えていたら、視界の片隅にミスマッチすぎる商品を発見。そう、やつである。

どう考えても周りの商品たちから浮きまくっているアイテムだが、店員に訊ねたところ、こちらは由緒正しきバレンタイン商品で、毎年この時期には男女問わず多くの人々が購入していくという。
またハロウィンの時期には、ホラームードを漂わせる小物としても活躍してくれる。
■レシートまで笑わせてくる

商品の公式用途は「ギュッと握って遊びます」とのこと。実際に商品を掴んでみると非常に弾力があり、キルアのように指先を鍛えていないと粉々に破壊するのはかなり難しい。

また箱には「heart」「hjerte」(ノルウェー語で「ハート」)と書かれているのだが、購入時のレシートをよく見るとそこには「心臓」という火の玉ストレートな名前が印字されており、不覚にも笑ってしまった。

じつは店頭の値札にも「心臓」と書いてあったのだが、レシートを見て初めて気がついた人も多いことだろう。
ちなみに社員食堂ギラギラさんは、自身がキルアになって名シーンを再現するためにジョネス役を募集しているようなので、久々にシャバの肉をつかみたい人はぜひ応募してみてはいかがだろうか。
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