『ヒプノシスマイク』2.5次元舞台を絶対見るべき理由!ヒップホップってこんなに良かったんだな…っていう魔術にかかりますよ、みなさん!

   

こんにちは、こんばんは、おはようございます。 舞台観劇に人生を捧げているライターのSachi.です。 わたしにとって舞台は衣食住!

え?どういう意味かって? つまり生きていく上で欠かせない必需品なのです。

しかも、最近はdTVなどの動画配信サービスやDVDなど、ご自宅でも気軽に舞台が見れちゃうんですよ!

この連載では、身近で視聴可能な舞台作品をおすすめしていきます!

まずは『ヒプノシスマイク』の説明をば。

  連載第二回は『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rule the Stage -track1- 』をご紹介したいと思います。 そもそもみなさん、『ヒプノシスマイク』略して「ヒプマイ」をご存じでしょうか?   ヒプマイは、2007年に始動した音楽キャラクターラッププロジェクト。

 

武力ではなく「言葉」が武器になる世界。

物語の主な舞台は、女性優位の政府によって区画整理された地域、「ディビジョン」。 政府は「武力」を根絶しても、争いをやめない各ディビジョンに「ヒプノシスマイク」という人の精神に影響を及ぼす特殊なマイクを開発し、配布。

各ディビジョンで代表となる3人組のMCチームを結成し、ヒプノシスマイクを通したラップでテリトリーバトルを行うことを通達します。  

現在登場しているディビジョンは、イケブクロ、ヨコハマ、シブヤ、シンジュク、オオサカ、ナゴヤの6つ。  

メインはディビジョン同士のテリトリーバトルなのですが、イケブクロとヨコハマ、シブヤとシンジュクのリーダー同士には過去の因縁が……など、バトルの裏にひそんだ人間関係もなかなか複雑。

さらに、シブヤのリーダーは政府からスパイとして派遣されたクローン人間。 オオサカにはかつて軍に所属し、ヒプノシスマイクを開発した張本人が所属している……など謎めいた設定も数多く存在しています。

ヒプマイはラップをベースにした作品の為、現在数多くのCDが販売中。

 

CDには各ディビジョンメンバーによる楽曲とヒプマイの世界観を描くドラマパートが収録されているのですが、オオサカの楽曲を有名ヒップホップユニットのCreepy Nuts、ナゴヤの楽曲を同じく有名ユニットのnobodyknows+が手掛けるなど、非常に本格的です。

 

舞台ではオリジナルストーリーが展開。

 

さて、ヒプマイの説明はここまでにし、話を舞台Ver.に戻しましょう!

 

『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-Rule the Stage -track1-』(以下track1) は、イケブクロの代表MCチーム「Buster Bros!!!(バスターブロス)」とヨコハマの代表MCチーム「MAD TRIGGER CREW(マッドトリガークルー)」をメインに描かれた2.5次元ミュージカル。

 

舞台オリジナルキャラクター「アカバネ・ディビジョン」の代表MCチーム「North Bastard(ノースバスタード)」も交え展開していく、オリジナルストーリーです。

 ある日、「Buster Bros!!!」(イケブクロ)のリーダー、山田一郎(高野洸さん)が営む便利屋に幼なじみの堂庵和聖(岸本勇太さん)が訪ねてくる。

一郎と妙に親し気な堂庵にチームメイトでもある弟の二郎(松田昇大さん)と三郎(秋嶋隆斗さん)は不満を抱きつつも、次のテリトリーバトルの相手「North Bastard」(アカバネ)について調査を始めます。  

同じ頃、「MAD TRIGGER CREW」(ヨコハマ)のリーダー、碧棺左馬刻(阿部顕嵐さん)の前には、かつてヨコハマから追い出した狐久里 梁山(南部海人さん)が現れ「力を手に入れた。お前なんか目じゃない」と謎めいた言葉を残し、去っていきます。

狐久里の言葉を気にかけたメンバーの入間銃兎(水江健太さん)は調査を始めたところ「North Bastard」にまつわる奇妙な噂を耳にします。

 

2.5次元舞台に起きがちなモヤモヤの解消法がスゴい。

 

2次元→3次元の移動がスムーズな演出が良き。

 

track1の演出は、ヒップホップを世の中に広める啓蒙活動をしている世界的なダンサー・植木豪さん。

(植木さんは、ヒプマイのライブ演出も担当していらっしゃいます。)

2.5次元舞台といえば、気になるのは「2次元と3次元の違いをいかにナチュラルにするか」です。

そこがどうしてもネガティブになり、「2.5次元舞台は受け付けない……。」という人もいると思いますが、track1はとても斬新な方法でそのモヤモヤをクリアにしてくれました。

 

それは、照明やプロジェクションマッピングなどの技術を使った演出法。

役者がひとりずつ舞台に登場する際、舞台中央に設置されたパネルに演じるキャラクターの映像を映し出し、演者たちがそのパネルを割るようにして舞台に登場。

目の前で瞬時に次元を超えてキャラクターが舞台上に登場したように見せる手法はまさに圧巻……!

多くの2.5次元舞台の場合、元のキャラクターと舞台のキャラクタービジュアルの照らし合わせは観客の頭の中で行われます。

しかし、ヒプステでは、舞台上で元のキャラクターと役者を並べ、視覚的に再現度の高さをアピールすることで2次元と3次元の移行をスムーズに観せてくれました。

 

リアル2次元からこんにちは。

track1が素晴らしいのは、植木さんの演出だけではありません。
キャストのみなさんのキャラクター再現度が高いったらありません。

「Buster Bros!!!」(イケブクロ)の山田一郎役の高野さんは脇を大きく開き、肘を平行に曲げた一郎のヒプノシスマイクの構え方を完全再現。

そのこだわりはカーテンコール終了まで崩れる事はありませんでした!素晴らしい!

 

「MAD TRIGGER CREW」(ヨコハマ)の毒島メイソン理鶯役のバーンズ勇気さんは、元軍人である理鶯の体格にバッチリな鍛え抜かれたボディの持ち主。

 

再現度の高さはビジュアル面だけにとどまらず、メンバーの左馬刻、銃兎が空腹を口にすると、「腹が減っているのか!!!」と即座に料理を振る舞おうとする圧の強さまで完全再現。バーンズさんの芝居スキルの高さを感じます……!

 

ディビジョン・ダンス・バトルは単なるバックダンサーにあらず。

 

track1には「Beat Buddy Boi」というヒップホップのプロダンサーチームのメンバーをメインに結成されたダンスチーム、「ディビジョン・ダンス・バトル(以下D.D.B)」も出演。

彼らはバックダンサーの他、前説、アンサンブルキャストとしてのパートを担っています。

さらに、第2部のライブパート冒頭では劇中よりも高難易度のダンステクニックを披露するなど、パワーがすさまじい……!

これを昼夜2回こなしている日もあるかと思うと、ただただ脱帽です。

 

ヒップホップ最高!!!ってなる舞台です。

 

track1は、徹底して作りこまれた楽曲、植木さんの演出の素晴らしさ、D.D.Bというプロ集団が魅せてくれる華麗なダンスのなど、「ヒップホップってこんなに楽しいんだぞ!」と、全力でヒップホップの魅力を伝えてくれます。

 

私の中でヒップホップってちょっと怖くてやんちゃなイメージがあったのですが、ラップやラッパーが怖くないんだぞと知れたことが大きいです。

 

2月には最新作『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle -Rule the Stage -track4-』、3月には2020年8月に上演された演目の再演である『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle -Rule the Stage -track2 replay-』の上演が予定されています。

 

記念すべき第1弾の『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- Rule the Stage -track1-』 で予習し、ぜひ劇場へ足を運んでみてください!

 

 

 

WRITER

  • Sachi.
  •        

  • 舞台観劇に人生を捧げる平成一桁生まれのフリーライター。生息地は都内各所の劇場。博品館劇場と明治座は心の実家です。

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