マジックマッシュルームを注射した男、瀕死に

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Image: Shutterstock.com

思い切った行動で死の淵へ...。

ある男の実験が大失敗し、瀕死の状態に陥るというニュース。マジックマッシュルームで作った「お茶」を自分に注射し、命を脅かすような炎症が血液中に起こってしまったとのこと。瀕死の状態から1ヶ月入院、幸運にも生き延びたそうですが、一体なにが?

30歳のこの男性、家族によって救急救命室に運ばれてきた際、男性には双極性障害とオピオイド依存の病歴があり、最近処方されていた薬を飲むのをやめてしまったようだと家族が医師たちに説明。鬱と依存を自分の考えた薬で直そうと、いろいろ調べていたら、マジックマッシュルームやLSDに効果があるという研究結果に辿り着いたそう。

そしてマジックマッシュルームを沸騰させ、濾したものを作り「マッシュルーム茶」と呼んで、自分に注射したとのこと。すると、脱力感、黄疸、下痢、吐き気などの症状とともに吐血。救命救急室に運ばれてきた時にはすでに肺と腎臓を含むいくつかの内臓が機能していなかったそうです。治療では大量の抗生物質と抗真菌剤が投与されました。集中治療室に8日間、計22日間の治療の末、命拾いしましたが、これからも抗微生物剤での治療は長く続いていくそうです。

学術誌「Journal of the Academy of Consultation-Liaison Psychiatry」のサイトに今回の「事件」について掲載されたのですが、聖ヨゼフ病院の精神科医であるこのレポートの著者のCurtis McKnight氏によると、実はマジックマッシュルームを自身の体に注射するというケースは今回が初めてではなく、1985年には30歳の男性が同じように注射をし、嘔吐などを繰り返したそうですが治療によって回復したとのことです。Curtis McKnight氏は、マジックマッシュルームは安全な方法で摂取すると鬱や依存に効果が望まれると話しています。

アメリカではマッシュルームやLSDなどを治療に使えるようにと働きかけがおこなわれているところですが(オレゴン州では2020年11月から使用許可)、許可がおりないうちはこの男のように自分で使用して...と言う人も多いかもしれません。必ずリスクがあることを理解し、安全な方法で使用しないと鬱や依存の改善どころか命を落とすということになりかねません。マッシュルームの副作用としての吐き気や不安などは一時的なものと言われていますが、注射をしない限りは!です。

当記事はギズモード・ジャパンの提供記事です。

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