連続殺人鬼と女子高生が入れ替わり!? ホラーなのに笑える『ザ・スイッチ』

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オネエ系映画ライター・よしひろまさみちさんの映画評。今回は『ザ・スイッチ』です。

女子はホラー映画が苦手よね~。でもね、これは観てほしいのよ。だって、血は出てきちゃうけど、あまりにも痛快、爆笑、青春と三拍子揃ってるんだもの。それが『ザ・スイッチ』! 『君の名は。』とかの「(俺・私)入れ替わってる~!?」っていう、人の中身入れ替わり設定が、イケてない女子高生と連続殺人鬼とで起きちゃうのよ~。

クラスのイケイケ集団とは一線を置いた冴えない女子ミリーは、ある夜、連続殺人鬼のブッチャーに襲われるの。幸い人が通りかかり、ブッチャーは逃亡。殺されずにすんだものの、短剣で刺されてケガをした彼女は、治療を受けて帰宅。その翌朝、ミリーは見知らぬ小汚い場所で目を覚ますんだけど、知らないオッサンが話しかけてくるのよ。それで鏡を見てビックリ。鏡の中には彼女を襲ったブッチャーが! 一方のブッチャーはミリーの体をゲットして、「しめしめ、この見た目なら学校で殺しまくれるぜ~」と意気揚々に、普段のミリーと違うコーデで登校し、早速殺戮を開始。ブッチャーになってしまったミリーは、なんとか親友たちに危険を知らせようとするものの、見た目がヤバいオッサンのために学校に近づくことすら大苦戦。さぁさ、どうなる! ってお話なの。これを作ったのは、これまた最高に笑える『ハッピー・デス・デイ』の監督と、その製作会社。低予算で最高のパフォーマンスを発揮することに定評のある布陣ですのよ。

なにがオモロイかって、入れ替わりよ。日本映画でも『転校生』とか古くからあるコメディ設定を、まさかのホラーにしちゃったんだもの。しかも、男女入れ替わりってだけでなく、2人のギャップも爆笑。ミリーがブッチャーの見た目になった瞬間のリアクションや、親友らを信用させようとするシーンは大爆笑間違いなしよ。一方のブッチャー(見た目ミリー)も最高。普段はおどおどしてるミリーが、突然イケイケ集団の男子に色目使ったり、話が合わないことを理解してるだけにほぼ無言、とか。トンデモ設定ながらも、ホントに入れ替わったらこうするよね、っていうリアルさもバッチリなのよ。

そしてなにより、学園内でのブッチャーの殺戮にスカッとするというオマケつき。冒頭からイケすかない奴らがたくさん出てくるんだけど、それ死亡フラグですから~! もーね、気持ちいいくらいに消されていくの。消されるシーンがちょっとグロい、というご意見もいただいているので、先に言っときます。そこだけ目を閉じててもOK! ホラー映画の殺しのシーンは「来るぞ来るぞ!」っていう前振りがあった上でヤリますからね。え、目をつぶってたらストーリーが分からない? いえいえ、グロさを避けても、ストーリーを追えちゃうシンプルさもこの作品の売りなのよ! 監督もプロデューサーも、なんなら主演のキャスリン・ニュートンまで「誰にとってもイヤなヤツが消えてくシナリオって、最高でしょ?」って言ってたくらいよ。

だから、グロが苦手、っていう女子も、そこだけ目を閉じて安心して。そうすると、爽快さとお笑いしか残らないから~。新しい年になって早々、ホラーかよ…という方も、騙されたと思って劇場へ!

『ザ・スイッチ』 R15+指定を受けてる理由は、血が出るからよん。監督・脚本/クリストファー・ランドン 出演/ヴィンス・ヴォーン、キャスリン・ニュートンほか 1月15日よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー。(C)2020 UNIVERSAL STUDIOS

※『anan』2021年1月20日号より。文・よしひろまさみち(オネエ系映画ライター)

(by anan編集部)

当記事はananwebの提供記事です。

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