―[プロが自腹で買ったもの「ジバラーガジェット」]―
◆ぼっちギタリストの相棒!? ドラムパターン内蔵エフェクター
●BOSS RC-5
価格:2万2000円(税込)外形寸法:W73×D129×H56㎜/重量:約450g
エレキギターなどに繋げて使うエフェクターの一種に「ルーパー」がある。これは演奏したフレーズをその場で録音&再生し、即席のアドリブ演奏を可能とするもの。
例えば最初に伴奏を録音し、それを再生しながら演奏を重ね録りしていく。すると、まるで複数人でセッションしているかのような演奏を一人で実現することができるわけだ。使い慣れたプレイヤーであれば、ルーパーだけでライブもできてしまうという便利なアイテムだ。
そんなぼっちギタリスト御用達のアイテムの新機種として、’20年10月にBOSSから発売された「RC-5」は、まさにルーパーの集大成のような仕上がりだ。
◆7種類の内蔵ドラムパターンが嬉しい
使用してみて最も気に入っている点は、多機能さとコンパクトさの両立だ。多機能をウリにしたルーパーも多く存在するが、どうしても大型になってしまう。しかし「RC-5」は、コンパクトサイズをキープしながら大型機種も顔負けの機能を有しており、個人が家で使ったりスタジオに持っていったりする分にはまさに最適。
機能面については、7種類の内蔵ドラムパターンが嬉しい。バッキングだけでは物足りない時にドラムパターンを追加すると、やはりテンションも上がってくる。
液晶表示も視認性の良いバックライト付きマルチカラー・ディスプレイを採用。これがとても見やすく、今がどのステータスなのかがすぐわかるようになった。パッと見で感覚的に状況がわかるということは、それだけ演奏に集中できるということでもある。最新モデルらしい使いやすさに、大変満足している。
◆ぼっちギタリストならば持っていて損はない
半面、コンパクトサイズのルーパーとしては高価格帯になってしまったが、このサイズで業界最高音質、しかもリズムボックス機能まで内蔵したエフェクターとして見るなら、妥当な価格だろう。
いわゆるシンプルなルーパー機能だけが欲しいならオーバースペックかもしれないが、ルーパーをベースにフレーズを組みたい、一人でじっくり遊びたいぼっちギタリストならば持っていて損はないエフェクターだ。
まだまだステイホームが続きそうなこれからの時代、1人遊びの幅を広げていくことは重要になってくるはずだ。「RC-5」でぼっちプレイに酔いしれつつ、そんなことを感じた次第だ。
◆BOSS RC-5のここがスゴイ!
これまでに比べ、視認性の高い液晶画面を搭載。現在の録音状況や、メモリー数を表示してくれる。ステータスをバックライトの色の違いで表示してくれるため、直感的なプレイが可能となっている。
【今週のジバラー】ヤマダユウス型
楽器、カメラ、イヤホン、ゲームが好きなフリーライター。主にガジェット関連の記事執筆や取材を行っている
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