上川隆也、舞台中止で再認識「自分は芝居がこれだけ好きだったのだ」


俳優の上川隆也が主演を務めるテレビ朝日系ドラマ『遺留捜査』第6シーズン(毎週木曜 20:00~ ※初回2時間SP)が、きょう14日からスタートする。

上川演じるマイペースで空気を読まない刑事・糸村聡が、遺留品から事件を解決していく同作は、2011年にシリーズが誕生してから10周年。演じる糸村について、10年での変化を尋ねると、上川は「当然変化はあると思います」としつつ、「でも僕は、それは糸村というキャラクターが純化した結果だと考えています」と表現した。

また上川は、この10年で自身が印象深かった出来事として、2020年春の舞台公演中止を挙げ、「自分は芝居がこれだけ好きだったのだと再認識できた時間だったと今は感じています」と述べた。
○■戸塚純貴と再共演も「新鮮に演じたい」

――『遺留捜査』は、2018年夏クール以来、約2年半ぶりのレギュラー放送となります。

連続ドラマとしてまたお届けできるということは、とてもありがたく、またうれしいことですが、10年続いたから第10シーズンということではなく、スペシャルのみの年もあるという不規則なリリースを重ねながら続いてきた作品ですので、10年目で第6シーズンを迎えるという、なんとも不思議な節目となりました。風変わりな男が主役なだけに、この先もきっと安定はしないのが『遺留捜査』らしさなのかも知れません。だからこそ形態にとらわれたり思いを新たにしたりするのではなく、毎回毎回大事に務めていくしかないと考えています。

――今シリーズから、戸塚純貴さんが新加入されますね。

以前ご一緒させていただいた2015年以降、彼もいろいろな作品に参加なさって、いろんな経験を積んでこられたことが色濃くうかがい知れる佇まいと芝居っぷりです。あらためて今、彼をとても頼もしく思っています。

――戸塚さんは、2015年の『エンジェル・ハート』(日本テレビ系)での共演を振り返り、「まさに“恩人”なんです」とコメントしていました。

そのコメントはとてもありがたいのですが、あの作品を務めていたときは『冴羽獠』というとても大きな役柄に向き合うことに精一杯であった自分を否めません。皆で一丸となって盛り上がっていた印象がありますので、戸塚くんがなぜそんなふうに感じてくれたのか、正直思い当たる節がないのですが、お言葉はありがたく受け取らせていただきます。その上で今回は違うキャラクター同士で相対するわけですから、あらためて新鮮に演じたいと思います。
○■『遺留捜査』で印象深かった出来事は…

――『遺留捜査』は10年目となりますが、これまでで印象深い出来事はありますか。

筆頭に挙げるべきは、やはりシリーズが立ち上がった2011年の出来事だと思います。撮影が始まってすぐ、東日本大震災がありました。日常が大きく揺らいだそのときに『遺留捜査』を務めていたからこそ、お芝居が持ち合わせている意味や力を見いだせた気がしたファーストシーズンでした。こうして迎えられた10年目をありがたく思うとともに、第1シーズンのあの日に感じたことを、これからも忘れないように演じていきたいです。

――そういった意味では、今作もコロナ禍での放送になるかと思いますが、そういった思いをより強く感じられているのでしょうか。

個人的になにか感じることはあるのかもしれません。けれど、それを役柄に反映させることは、僕はちょっと違うと思っています。糸村という男に、僕個人の思いをゆだねることは決してしませんし、これまでと変わらない『遺留捜査』をそのまま大事にしたいと思っています。

――とはいえこの10年で、自身が演じる糸村について、変化を感じることはありますでしょうか。

おそらく直前(2020年8月放送)のスペシャルと第1シーズンを同時に見比べたら、当然変化はあると思います。でも僕は、それは糸村というキャラクターが純化した結果だと考えています。糸村という人物が務めるべき事柄や立ち振る舞いを確立していく段階だったシーズン1と今とでは、当然変わっていて当たり前です。今後もその純度が上げることがあるかもしれませんし、それを許容していけるキャラクターにしていきたいと思っています。

――上川さん自身、この10年で印象深かった出来事を挙げるとしたら何でしょうか。

2020年の春の話ですけれど、予定されていた舞台公演が中止になってしまうという経験をしました。お芝居を30年ちょっとやってきた僕にとっても、初めての経験でした。そもそもあまりオフをとらずに過ごしてきた10年でしたし、公演中止によってできた時間を、持て余していた感を否めない自分もいます。ですが今になって思うとそれは、お芝居に対しての思いがより強くなった時間だったのかも知れません。自分は芝居がこれだけ好きだったのだと再認識できた時間だったと今は感じています。それはこの10年のなかでも大きな出来事であり、経験だったと思います。

――それでは最後に、今回の『遺留捜査』の見どころをお聞かせください。

新規参加となった戸塚くんや、より円熟味やチーム感を強めていっている“特対”の面々など、さまざまにあるとは思いますが、1番は『遺留捜査』が変わらない物語としてあることだと思います。亡くなった方の遺留品を介して、その隠れた想いを届けるというコンセプトを何よりも大事にして描いていくことを、10年目も崩すことなくお届けしていきたいと思います。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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