今からおさらいもおすすめ!優しい妖怪物語『夏目友人帳』入門編

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2021年1月16日(土)にアニメーション映画『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』が公開となります。

本作は人気シリーズ『夏目友人帳』の劇場版第2弾。『夏目友人帳』は国際的にも支持を得ている作品です。ただ『夏目友人帳』がどんな作品なのか知らない、という人も意外と多いのではないでしょうか。

たくさんの妖怪が登場したり、可愛い猫のキャラクター“ニャンコ先生”がいたりと意外と注目ポイントの多い本シリーズが、どういった作品でどんな歴史を歩んできたのかをふり返ってみたいと思います!

 

 

6シリーズに及ぶ人気アニメシリーズ『夏目友人帳』!

『夏目友人帳』はもともと少女漫画雑誌・月刊LaLaで連載されていた緑川ゆきさんによる漫画。主人公である夏目がニャンコ先生と出会ってからの物語が描かれ、1話完結型で夏目の元に現れる妖怪たちとの出来事が描かれます。2003年から現在まで連載されており、2021年1月4日にはコミック最新刊となる26巻が発売されたばかりの長寿作品です。

そんな本作は2008年についにTVアニメ化を果たします。深夜帯の分割2クールという形で、インターバルをあけながらも放送し、あっという間に第2期の制作が決定。根強い人気を獲得し、2011年には第3期、2012年には第4期が立て続けに放送されました。その後も不定期に新シーズンが制作され、2017年には最新の第6期が放送されました。

 

『夏目友人帳』のあらすじ

幼い頃から、人ならざる者が見えていた夏目貴志は、その言動によって周囲から「虚言癖のある薄気味悪い子供」と疎まれており、幼くして両親を失ったため親戚の家を転々としていた。
そんなある日、夏目は祖母レイコの遺産である『友人帳』を発見する。実はその友人帳には、かつてレイコが勝負をして“名前を奪ってきた”妖怪たちの名前が記されたものだった。夏目は、その友人帳を狙う妖怪に襲われてしまう。とっさに逃げる夏目だったが、その途中で祠の封印を解いてしまい、妖怪“斑(まだら)”を解き放ってしまうのだった。

夏目の友人帳を奪おうとする斑に対し、夏目は「自分が死んだら友人帳を譲る」という約束を交わし、斑に用心棒となってもらうのだった。
斑を“ニャンコ先生”と呼び親しい間柄となった夏目は、友人帳の使い方や妖怪たちの知識を教わりながら、妖怪たちに名前を返していくことになる。次第に夏目の境遇をわかってくれる友人や、味方となってくれる妖怪なども現れ、仲間たちと助け合いながら、夏目は徐々に祖母レイコがどんな人生を歩み、どう自分の母親を産んだのか、という秘密を知っていくーー。

 

『夏目友人帳』の登場人物

長期シリーズのあるあるといえば、続々と登場人物が増えていってしまう…ということがありますが、『夏目友人帳』は基本的には1話完結の物語ということもあり、メインキャラクターををおさえておけば、シリーズの途中からでもすぐに作品を楽しむことができます。

ということでここからは、おさえておきたいメインキャラクターをご紹介します。

夏目貴志(声:神谷浩史)

幼い頃に両親と死に別れ、親戚のあいだをたらい回しにされていたが、最終的に、父方の遠縁にあたる藤原家に引き取られます。幼い頃から妖怪を見ることができたこともあり、その言動から気味悪がられていた過去を持ち、あまり感情を表に出さない性格に。
友人帳やニャンコ先生との出会い、友人帳に記された妖怪たちに名前を返すことを決意してから状況は一変。妖怪たちや周囲の人物との触れ合いや事件を経て、次第に仲間たちが増えていき、夏目自身も成長していきます。

 

ニャンコ先生(声:井上和彦)

夏目が偶然、封印を解いたことをきっかけに現れた猫型の妖怪。本来は「斑(まだら)」という大型の獣の姿をしているが、長いあいだ招き猫の依り代とされていたため、基本的には猫の姿で生活をし、すっかり本物の猫のような悠々自適な生活を送っています。

夏目の友人帳を狙っており、夏目の死後に友人帳を譲り受ける約束の上、彼の用心棒を担っています。基本的には面倒くさがりながらも、ピンチの時には夏目のために戦ってくれたり、助言をくれたりするうえ、時には格上の相手にも立ち向かってくれることも。
夏目の祖母レイコとも面識はあったようだが、レイコとは戦っていないので友人帳に名前は書かれていない。

 

夏目レイコ(声:小林早苗)

貴志の祖母であり、友人帳を作った人物。強い妖力を持っていることから妖怪たちからも一目置かれ、妖怪たちと勝負しては打ち負かし、その名前を友人帳に綴り名前を奪っていた。その一方で、周囲の人間たちからは“変わり者”として理解されず、疎まれる存在となっていた。
若くして亡くなったらしく、夏目も詳しいことは知らないままだったが、友人帳を手に入れたことをきっかけに、出会う妖怪たちから知らなかったレイコの一面を知っていくことになる。

 

 

ここがみどころ!『夏目友人帳』

『夏目友人帳』の魅力といえば、なんといってもその“物語”
これまでにも、妖怪をテーマにした漫画やアニメは数多く制作されていますが、『夏目友人帳』には、そういった作品にある背筋が凍るようなおどろおどろしい感じや、迫力のあるバトル要素などはあまりありません。その代わりに、妖怪や周囲の人間たちとのドラマが丁寧に優しく描かれており、他の作品にはあまりない温かさのようなものが得られる作品となっています。

舞台が自然に囲まれた山村という点も、本作の特徴。都会の喧騒であったり、時間に追われるような日々のようなものから距離を置くことができるので、落ち着いた気持ちで楽しめます。時代の流れに残されていく悲しい境遇の妖怪たちや、キャラクターひとりひとりとの距離が近く感じられるような体験は、加速していく社会の中で、ふと立ち止まって自分を見つめ直すブレイクタイムのようなものになるはずです。

もう一つ、魅力として忘れてはいけないのが、不思議でどこか愛嬌のあるニャンコ先生をはじめとした妖怪たち。いざとなったら頼りになるのだけど、基本的にはだらしのないニャンコ先生のギャップであったり、クールで近寄りがたい雰囲気がありながら、レイコと容貌が似ている夏目を慕う女性の呪詛使いヒノエなど、回を重ねるごとに徐々に増えていくキャラクターたちは、自分の仲間や経験が増えていくような豊かな気持ちにさせてくれます。

 

 

初の劇場版が公開へ…中国でも大ヒット!

長きに渡り人気を博してきた『夏目友人帳』が新たなステージに突入したのが2018年。この年、ついに『夏目友人帳』がスクリーンデビューを果たします
2018年9月29日に上映された『劇場版夏目友人帳 うつせみに結ぶ』では、原作者の緑川ゆきさん監修の下、初の長編オリジナルエピソードが描かれました。ゲスト声優として、人気俳優の高良健吾さんが参加されていることでも話題になりました。

そして驚くべきは海外での人気。
2019年には中国でも上映され、1億元(約16億円)を越える大ヒットとなりました。この数字は、なんと日本での興行収入を上回っており、中国では『ドラえもん』の劇場版シリーズとも肩を並べる成績となっています。海を越えてファンが広がっている「夏目友人帳」シリーズは、日本だけにとどまらないスケールの作品となっています。

 

劇場版第2弾はここが違う!

さて、そんな大成功を収めた『夏目友人帳』の劇場版シリーズですが、このたびついに第2弾が公開されます。それが冒頭でも紹介した『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』 です。

前作同様、TVアニメシリーズの第1期から監督として携わってきた大森貴弘さんが総監督を務め、監督を伊藤秀樹さんが務めます。
前作と違う点としては、今回の劇場版はオリジナルではなく、原作のエピソードを描いた短編作品の2本立てとなっているところ。それぞれ原作コミックの21巻と24話に収録されているファンに人気のエピソードが映像化されます。
1話完結型としてもなじみ深いシリーズということもあり、よりこれまでの「夏目友人帳」シリーズを楽しむ感覚に近い体験が、劇場で味わえそうです

いきなり映画で体験してみるのもいいですし、近年は動画配信サービスなどでもTVアニメシリーズが配信されています。『夏目友人帳』をあまり知らないという人も、ぜひこの機会に、不思議だけど温かい『夏目友人帳』の世界を体験してみてはいかがでしょうか?

『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』は2021年1月16日(金)より限定上映。
公式サイト:anime-natsume2021.com

※トップ画像は『夏目友人帳 石起こしと怪しき来訪者』公式サイトのスクリーンショット

WRITER

  • ネジムラ89
  •        

  • 缶バッジ販売専門店「カンバーバッチ」のオーナー兼アニメ映画ライター。アニメ映画情報マガジン「読むと アニメ映画 知識が結構増えるラブレター」をnoteにて配信中。その他いろんなとこでアニメ映画話を執筆中。古今東西関係なくアニメ映画を中心とした有益な情報を多くの人に提供できるようにやっていきます。

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