サカナクション山口一郎「2021年にブレイクしそう」2組のミュージシャンとは

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サカナクションの山口一郎が、TOKYO FMのレギュラー番組にリモート出演。番組で募集していた『2021年にブレイクしそうなミュージシャン』について、リスナーから届いたおすすめアーティストを取り上げ、自身の見解を伝えました。そのなかから2組を紹介します。
(TOKYO FM「SCHOOL OF LOCK! サカナLOCKS!」1月8日(金)放送分)



◆東郷清丸

『推薦コメント:お勤めの活版印刷屋さんに自主レーベルを立ち上げ音楽活動をされている異色の音楽家で、2020年にはASIAN KUNG-FU GENERATIONの主催の配信ライブにも出演するなど活躍の場を広げておられるメガネのお方です。大人数での音楽制作が難しい今、宅録は合理的で、なおかつソロやバンドなど様々な形態で演奏できるアーティストは、ライブがやりやすく活動しやすいと思います。とにかく曲がいいです。演奏もとにかくかっこいいです。ジンジャーシロップ付きの音源を出すなどカルチャーに根ざした活動をされていて面白いです。ぜひお聴きください!』(18歳女性)


【東郷清丸 (Togo kiyomaru) - L&V (MusicVideo)】

山口:(東郷清丸の「L&V」を聴きながら)いいね。フィッシュマンズの匂いがするね。あ~……なんか分かってきたな。最近の傾向で、シティポップとかある種古い音楽……1970年後半から1980年代のサウンドメイキングが現代で台頭してきた理由としては、DTMの影響があるんでしょうね。バンド全体でそういうサウンドを構築するとなると、自分の周りにそういうサウンドが好きな人たちが集まらなきゃいけないっていうのがあるけど、宅レコで自分でレコーディングして自分でアレンジしたら、自分の感覚を全てそこに込められるので、自分の傾向を色濃く出せる。そういう意味で古き良き音楽を現代の人たちが自分にフィードバックして制作していくという中では、生まれやすいジャンルだったのかもしれないですね。……いい時代かも、すごく。東郷清丸さんって、僕聴いたことあると思う……この曲じゃないけど。音楽好きな人たちの中で広まっていく要素がありますね。いいと思います。教えてくれてありがとうございます。

(推薦者の)見解は鋭いですよね。コロナの影響でバンド活動がしにくい中で、ソロだといろんなミュージシャンの中でライブができるんじゃないか、集まりやすいんじゃないか、っていうのは非常に良い見解ですね。その通りだと思います。

◆ORESAMA

『推薦コメント:「ORESAMA」はボーカルのぽんさんとサウンドクリエイターの小島英也さんからなり、渋谷を中心に活動を続け2014年にメジャーデビューしています。80年代Discoをエレクトロやファンクでリメイクした楽曲を発信していて、レコードの再ブーム真っ只中の今、彼らの懐かしさ、そして新しさを感じる人は多くいるのではないでしょうか? 特に私が魅力を感じるのは、ぽんさんの歌唱力と繊細な心を描いた歌詞と曲調です。ボーカルのぽんさんは、あるときは乙女心を表現した可愛らしい歌声を、あるときは自らにある劣等感を表現した力強い歌声を披露してくれます。作曲を担当している小島さんは、ORESAMA以外にDAOKOさんへの楽曲提供なども手掛けています』(15歳女性)


【cute cute】

山口:(ORESAMAの「cute cute」を聴きながら)あー……懐かしい感じはあるねー! この曲だけの話ですけど、80年代のアニソンの匂いがするね(笑)。サウンドメイキング的な部分でいうと非常に優れていますね。今世の中でヒットする上で非常に重要なのって、どのメディアでどう扱われるのかっていうところがあると思うんですよね。それはどの時代でもそうだと思うんですけど……例えばドラマの主題歌になるとか、アニメソングになるとか、映画の主題歌になるとか。世の中で爆発的にヒットするものに対して付随してきた音楽というのが、大ブレイクには絶対条件になると思っていて。

音楽が大好きな人たちが音楽を掘って見つけられていくことでブレイクする音楽と、大衆的に受け入れられていく音楽の差っていうのは、現代ではいい意味でより乖離している気がしていて。ブレイクしそうなミュージシャンという考え方でいうと、ORESAMAはメディアでフックアップされやすい……(資料を見て)アニメの主題歌は、もうやっているんですね。やってそう。ブレイクしそうだなっていう予感は、今まで聴いてきた中ではありますね。ブレイクの度合いにもよるけど。

国民的にしっかり知られていく楽曲と、音楽が好きな人たちが好きな音楽……双方でブレイクの仕方があると思うんですけど。音楽を好きな人たちが見つけてそれが大衆的になっていくっていうストーリーと、タイアップ……ドラマであったりメディアと付随していくという2つの構造がある中で……僕らがやっていた時代は、アマチュアバンドから始めてインディーズでやって、そこで広がっていってそれがCMで使われるようになっていったりするっていうバンドの構図だったんだけど。いまのユニットやソロっていうのは、もう少し多様化している気がしていて……邦楽の洋楽化って言ったらいいのかな? 僕らが洋楽を聴いていたような感覚で邦楽を聴くっていう感じ? ちょっと難しいんですけど(笑)。

僕らは、良い音楽を探そうというときに洋楽の中から探していっていて、洋楽を聴いて(影響を受けて)作っている日本のミュージシャンに惹かれていくっていう感覚だったんだけど。現代は僕らが洋楽で良い音楽、みんなに知られていない音楽を探していったようなことを、日本のミュージシャンの中で完結していっているというか。決して大衆的ではないけど、良い音楽があってそれを聴こうとする層があるっていう。それと、みんなが知っていてみんなが聴いている音楽ということで音楽を探している人たち……その2層があるのかなって。

このORESAMAは、音楽が好きな人たちが掘ってたどり着く音楽という層の中にも片足があるし、大きくブレイクしてメディアとして取り扱われそうなサウンドメイキングの能力だったりスタンスみたいなものも両方あると。そこは非常にチャンスが大きいのかなって感じはしますね。さっきの東郷清丸さんもクオリティとしてはすごく高いから、これがドラマでぽっと使われたり、どこかで上手く扱われたりするようになると、結構広がっていきやすいっていうかね。そういう意味では、このORESAMAと東郷清丸さんは二極にある感じはしますね。どちらも違う意味でブレイクしそうな感じはある。でも、もう売れているんじゃないかな、って感じもしますけどね。どうなんですかね?

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聴取期限 2021年1月16日(土)AM 4:59 まで
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<番組概要>
番組名:SCHOOL OF LOCK!
パーソナリティ:さかた校長、こもり教頭
放送日時:月~金曜 22:00~23:55
番組Webサイト ⇒ https://www.tfm.co.jp/lock/

当記事はTOKYO FM+の提供記事です。

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