高額賠償への備えは? コロナで増える自転車やバイク移動の不安

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新型コロナウイルスの感染再拡大により、公共機関の利用を避けたいと感じている人が多くなっています。

そんななか、にわかに注目を集めているのがバイクや自転車の活用です。

◆Go Toトラベルで免許取得者が急増!?

都市部では、駐車場問題でマイカー通勤が難しいことに加えて、コロナ巣ごもりによる体力の衰えを防止できるという事もあり、特に電動アシスト自転車やスポーツタイプの自転車が人気を集めています。

一方バイクはというと、マイカー保険にファミリーバイク特約をつける事でカバーできる125cc(原付一種~ニ種)以下のスクーターが人気。特に普通自動車免許で乗れる50cc(原付一種)スクーターが人気ですが、原付一種は二段階右折や法定速度が時速30Kmということもあり、原付二種に対応した免許を取得する人が増えている様子。GoToトラベルで合宿免許取得プランが利用可能だったこともあり、クルマやバイクの免許取得者が急増したと言う話もあります。

このように、密を避けた移動手段として人気の自転車やバイクですが、意外と忘れがちなのが各種保険です。

◆3台に1台は任意保険未加入の原付バイク

前述したとおり、125cc以下のバイクならマイカー保険にファミリーバイク特約を付随させればよいのですが、なかには自賠責保険(強制保険)に入っているから大丈夫と言った勘違いをしている人もいます。

損害保険料算出機構の調べによると、原付バイクの任意保険加入率は約30%と、3台に1台は任意保険を掛けずに運行しており、非常に不安を覚える現状です。

事故の際に自賠責保険だけではすべてを賄えないので、必ず任意保険に入っておきたいものです。

◆18都府県で自転車保険の加入義務化

では自転車のほうはというと、平成の時代までは一部の人が個人賠償責任保険などを掛けているだけの状態でしたが、昨今の自転車が加害者側となった交通事故で1億円近い賠償が裁判所から言い渡されるなど、高額な損害賠償を命じられる判決が多数出ていることもあり、状況に変化が見られます。平成27年に兵庫県で自転車損害賠償責任保険の義務化が始まり、現在では18都府県が加入義務化、11道県が加入努力義務化となっているのです。

現在、自転車損害賠償責任保険は、自動車やバイクのように明確に自転車保険と銘打っている物から日常保険に付随するものまでさまざまです。自分がどのような保険に加入しているのか、今一度確認して、未加入の場合は保険の加入を心がけたいものです。

◆現状、自転車保険は未加入でも罰則なしだが……

ところで、この自転車損害賠償責任保険の義務化といった強めの条例ですが、加入義務・加入努力義務のどの都道府県でも、実は罰則がありません。

罰則がないからといって加入しなくてもいいということではありませんが、何かあった際の安心料として、月額コーヒー1杯程度の費用で安心を買えるとなれば安いものです。

自転車やバイクなどの宅配サービスなども活気を見せており、ますます需要の増えそうな自転車やバイクの移動は、きちんと保険に加入して運行してほしいものです。

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【板倉正道】

テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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