―[プロが自腹で買ったもの「ジバラーガジェット」]―
◆ケーブルを美しく効率的に! クランプ付きUSBハブ
●サンワダイレクト 400-HUB065
昨今の無線が前提の新製品群は有線愛好家として看過ごし難い状況だ。①スピード、②安定接続、③安さ、これが無線に対抗するための有線側の“三種の神器”だった。しかし無線の技術革新は日進月歩の勢い。今や有線側の優位性はどれも失われつつある……。
現在の技術社会はおびただしい数の規格戦争の犠牲の上に成り立ってるのは致し方ない。だが、有線がひたすら負け続けるのはやっぱり心寂しいものがあるのだ。
有線が疎まれ無線がチヤホヤされる主な原因としてはケーブルマネジメントの手間があるだろう。LANケーブル、イヤホン、充電ケーブルと世代を問わず一度は経験したことがある、知恵の輪のようになった有線の姿が本能的な嫌悪感を抱かせるのだと筆者は睨んでいるわけだ。
◆ケーブルマネジメントの問題を解決
さて、ここからが本題。最近手に入れたこの「サンワダイレクト 400-HUB065」はそんなケーブルマネジメントの問題を解決するソリューションとして、非常に秀逸だった。
通常、USBハブは机上に置くことを前提とするが、この製品はクランプと呼ばれる固定用のねじ型器具を備えており、ディスプレイやデスクの天板などに簡単に固定することができるのだ。
これによって、ごちゃごちゃだった筆者のデスク回りもすっかりきれいに。どのケーブルがどの機器に繋がっているかを一瞬で見分けられ、仕事前後のストレスがだいぶ減ったように感じる。また、机の上のスペースが多少でも浮いてくれるのはやはり嬉しいものだ。
◆配置場所を柔軟に変更
この配置場所を柔軟に変更できるUSBハブというのは意外に少ない。このクランプ型に慣れてしまうと、「何で世の中にあるUSBハブはこの形をしていないんだ?」と憤りを覚えるほどだ。最近はテレワーク主体であまり会社に通ってないが、元の日常に戻ったら会社用に追加で買うのは必定だ。
’18年に発売された商品だが、’20年に入って使いやすい黒色がラインナップに追加されたことからも根強い支持があることがわかる。有線を愛するものとしてこれほど嬉しいことはない!
デスクトップPCを利用している人はもちろん、パソコン作業が多いデスクワーカー、USBメモリやSDカードなどを扱うことが多いメディアクリエーターの方にもおすすめしたい逸品だ。
◆サンワダイレクト 400-HUB065のここがスゴイ!
クランプは柔軟性のある作りになっており、挟む部分が曲面であっても固定できるようになっている。多種多様なディスプレーにも対応可能というわけだ。設置面部分はシリコンゴム付きで傷も付きにくい。
価格:2980円(税込)外形寸法:H18×D78×W80mm/重量:約59g
【今週のジバラー】しゅんたろ
会社員の傍ら、ガジェットや文房具を中心にレビューしているブロガー。一児の父。@overman0313
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