邪見ママ説⁉ 松本沙羅・小松未可子・田所あずさに聞く『半妖の夜叉姫』

現在放送中のTVアニメ『半妖の夜叉姫』。『犬夜叉』の世界観を受け継いだ、新たなる犬夜叉ワールドが展開されている同作は、殺生丸の双子の娘である、とわとせつなと、犬夜叉とかごめの娘・もろはが、現代と戦国時代を股にかけ奮闘する姿が描かれている。第14話放送直後の今、とわ役の松本沙羅さん、せつな役の小松未可子さん、もろは役の田所あずささんに、作品の魅力や裏話を語っていただいた。
――今回、犬夜叉と殺生丸の娘たちの物語が新たに作られるというのを初めて知った時はどう思われましたか?

松本 作られるというのを知った時は、第一に衝撃が強くて……。自分が小さい時から見てきたキャラクター達に「子供が生まれる」というのが衝撃で、どうやって生まれたのかな? とか色々考えてしまいましたね(笑)。

田所 私も本当にびっくりしました! 『犬夜叉』が美しく完結したのを知っていたので、まさかそれに続く新しい物語があるなんてと。犬夜叉とかごめさんの子はあり得るのかなと思っていましたが、殺生丸様は一体誰との子だ? と思って。オーディションの準備をする前に、誰の子供なんだろうと、舐めるようにキャラクターデザインを見ました(笑)。

小松 最初、作品名だけを見た時に、『犬夜叉』みたいなタイトルの作品が出てきたなぁなんて思っていたのですが、正統な犬夜叉ワールドを受け継いだ作品だったということにびっくりして(笑)。しかも犬夜叉たちの子供たちの話という設定に驚きました。でも、『犬夜叉 完結編』の最終話で弥勒たちの子供の描写はあったので、確かにあり得る話だなと。子供の時から楽しんでいた犬夜叉ワールドに、また一から触れられるという嬉しさやワクワク感が大きかったですね。

――コロナ禍の中、中々通常通りの収録とはいかないかと思いますが、収録現場の様子はいかがですか?

松本 私達3人が絡むシーンが多いので、収録の時は大体3人一緒になることが多くて。こういう状況ですが、なるべく絡みがある人と一緒に収録できるように、収録の順番もすごく工夫してくださっているんです。

田所 逆に絡まないとあまりお会いできないという。

小松 もろはは単独シーンが多いから、そういう時は全く会わない時もあったよね。

田所 もろはは、竹千代・獣兵衛さんと一緒の時も多かったりするので、そういう時は二人には全然会えなくて寂しいですね……。

――和気あいあいとした感じの収録現場なんですね。

松本 そうですね。現場の雰囲気もすごく良くて、収録終わりに『犬夜叉』のコラボカフェに一緒に行ったりとかもしています。何だか犬夜叉ファミリーに入れていただいている感があってありがたいなと。
▲第14話の場面カット(上からせつな・とわ・もろは)

――それぞれ演じていらっしゃる、とわ・せつな・もろははどんなキャラクターでしょうか?

松本 とわは、もろは・せつなと違って、一人だけ現代で育っているキャラクターなので、戦国時代に育ったもろは・せつなに、弱すぎるだとか、柔軟過ぎるとダメ出しされるシーンも多くて。「そんなことない!」ってそれを突っぱねたりするのかなと思っていたんですが、意外とグッと飲み込んだりしているので、根っこの部分はすごく柔らかい子なんだなって思っています。

田所 もろはちゃんは一見、ちょっとバカっぽいというか。音響監督の名倉靖さんにも「もっとバカっぽくやって」と言われたりして(笑)。考えるより先に行動する感じの無邪気な面もありつつ、じつは結構大変な中、一人で生き抜いてきたのもあって、戦いに長けていたり、3人の中では一番策を練っていたり、「ここはお前が行け」とか指示出しをしたりという意外性もあるんです。本当に目を離せないというか、知れば知るほど好きになるキャラクターだなって思います。それに、私が付いていくのが大変なくらい、感情も表情もコロコロ変わるので、そこが見ていて飽きないところですね。

小松 せつなはとわと真逆ですね。冷静な部分や話し方など、殺生丸の血を濃く受け継いでいるなという部分もあるんですが、人里である時期、育てられたというのがあって、ちゃんと人の心は通っているところが、殺生丸とは違う部分かなと。とわに対しては、自分と真逆で生ぬるい生き方をしているとイライラしつつも、自分に無い魅力を認めているからこそ、揺れて……。14歳の女の子の等身大の心の揺れをしっかり出す子だなと思います。あと、ギャグシーンの時はちゃんとのっかっていたりするので、意外にノリはいい。空気は読むタイプです(笑)。やっぱり人里で育った影響ですかね。

(C)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

――それぞれのキャラクターを演じる上で、共感しやすかったところや難しかったところはどんなところでしょうか?

松本 正直、オーディションの時から演じにくさはなくて、あまりかっちり考えなくても、とわの考えていることがすんなり私の中にも入ってきた感じなんです。だから、そんなに苦労していなくて、逆に共感できる部分の方が多いですね。

田所 最初に資料をいただいた時から、もろはちゃんはこうやって動く子なんじゃないかって想像が膨らんだんです。でも、ちょっと落ち込みやすい、内に籠りやすいところのある自分との共通点はあるようには思っていなくて……。だから、もろはちゃんのテンションに持って行くのが結構大変なんですよ(笑)。なので、体を大きく動かすようにして、お芝居しています。もろはちゃんは大股でどしんどしん歩いたりと全身を大きく使って表現するイメージなので、表情もすごく動かしてみたりと自分も動いて、もろはちゃんの生命力に私が食らい付いていっている感じです!

小松 せつなは、もろはと逆で、なるべく動かずに喋るというか。でも、ただ静かに喋るだけだと圧がのらないので、多少の圧をのせるように心がけています。大きな声じゃないのに思わず耳を傾けてしまうような、圧のある声が殺生丸の声だと思うんですが、そこを意識するようにはしていますね。

――声に威厳を含ませる感じでしょうか?

小松 そうですね。難しかったところとしては、最初のアフレコの時に、とわと声が近くなってしまって、どっちが喋っているのか分からなくなってしまうと指摘されたんです。

松本 あー! ありましたね。

小松 とわとせつなは双子だからアリと言えばアリなんですが、キャラとして差別化はしないといけないし……。なので、育った環境の違いも出るように声の出し方を工夫しています。

――似ていないといけないし、変えないといけないなんて難しそうです……。お互いのお芝居については、いかがでしょうか?

松本 オーディション前にいただいた資料が、高橋留美子先生が描いてくださったキャラクターデザインと簡単な相関図だけだったので、各キャラクターに声が吹きこまれたら、どういう人として生まれるんだろうと謎だったんです。ですが、いざ収録が始まると、「なるほど! そうか、こういう感じだよな!」となりました。収録自体は、お二人に何とか迷惑を掛けないようと追い付くのに必死です。毎話毎話お二人から貰えるものがたくさんありますね。

田所 私はオーディションの時に、もろはちゃん以外の二人の役も受けていたのですが、正直に言うと、とわとせつなの声の想像がつかなかったんですよね。けど、実際にお二人と一緒に収録させていただいた時に「これだ! これしかない! 答えを見た!」となりました(笑)。とわちゃんって、現代にも戦国時代にも馴染めずに結構揺れるキャラで、ずれた発言もしてしまう難しい役どころなんですが、沙羅さんの誠実で真っ直ぐなお芝居が、とわちゃんは、自分なりの信念があってこういう発言や行動をしているんだろうなって思わせると言いますか。沙羅さんの人柄がにじむ真っ直ぐなお芝居が好きです。

松本 いえいえいえいえ! ありがとうございます……。

田所 自分もせつな役を受けたからこそ分かるのですが、小松さんは、女性なのに殺生丸役の成田(剣)さんのお芝居をにじませているのがすごいなって。でも、せつなの14歳の可愛らしい部分も感じて、その幅広さは小松さんの腕だなって本当にすごいなって思います。

小松 いやー!

田所 いや、小松さんの腕です! 毎回、私の方が二人に付いていかなきゃという気持ちでいっぱいです。いつも落ち込みながら帰ってますよ。

小松 沙羅ちゃんのお芝居は、人柄が出てるというのがまさしくその通りだなって。とわって見た目は男の子っぽい印象なんですが、どの時代でも生きていけるだろうなって人懐っこさがあるんですよね。その人懐っこさが沙羅ちゃん自身にもあって、コミュ力が高いし、どの人に対してもフラットで、話していて楽しい。話の引き出しの多さとかも、とわに近い部分があるなという印象を受けます。もろはは、まさしく犬夜叉とかごめの血を受け継いだな! というお芝居で。ころあずちゃんの中にあるお茶目なヌケているところが、もろはに噛み合わさって、より、もろはが可愛いく見えるんですよね。だからこそ、もろはに対してイラっとすることがあっても、せつなも受け止められちゃうんだと思います。これは「ころあずマジック」ですよ!

(C)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

――作品についてもお伺いしたいのですが、皆さんが演じていて印象的だったシーンはありますか?

松本 第14話ですね。とわとせつながどうして山火事に巻き込まれたかが分かるエピソードだったんですが、森を焼いた黒幕にもちょっと同情してしまう、切なくて儚くて美しいお話で……。森を焼いた焔が自ら命を絶つシーンは収録中じーんとしちゃって、すごい印象に残っています。目の前に起きた出来事に呆然としたというか、忘れがたいエピソードですね。

田所 『犬夜叉』ならではだなと思ったのが、びっくりしながらとか、危機的状況ながらとか、技を撃ちながらとか、何かをしながら、すごく説明するというところですね(笑)。

松本 あー! もろはは特にそうかも。

田所 しっかり説明しながらも、感情面の驚きは残さないといけないので難しくて。苦戦しつつ頑張っています。でも『犬夜叉』の先輩たちがやられてきたものを今、自分もやらせてもらえているんだ、とすごく胸が熱くなります! 今回、改めて『犬夜叉』を観返してみたのですが、弥勒様は叫びながら説明したりもしていたので、大変だっただろうなと……。

小松 半妖である以上、あるよねと期待していたのは、朔の日のエピソードですね。あとは、弥勒様が出てきたエピソードも、弥勒と翡翠の親子関係が見られていいなって。ただ山に引きこもっていただけじゃないんだという、弥勒父ちゃんの良いところが見られて、惚れ直すというか忘れられないエピソードでした。

――物語の謎が徐々に解き明かされてきて、とわとせつなの母親の正体がそろそろ明かされますが、正体を知った時はいかがでしたか?

一同 (拍手)もうね、拍手拍手でした。

田所 私たちもずっと知らされていなかったので、誰なんだろうってずっと思っていたんです。

小松 ずっと協議を重ねていたんですが、その中で、「邪見ママ説」というのが出てきまして。確かに邪見は面倒みが良いし、良いママにはなると思うんですけど、もしそうだとしたら、殺生丸と邪見の子だと、半妖ではなくてただの妖怪になるよなとか、色々考えまして(笑)。

松本 Twitterでエゴサーチすると、皆さん色々と考察を楽しんでくださっていて。

――エゴサーチされたりするんですね。

松本 放送があった日は特に気になって、見ちゃいますね。タグとかで検索したりとか。こういう風に観てくださっているんだな、有難いなってチェックしています。

小松 皆さんも色々と考察をしてくださっていると思うのですが、もうすぐとわとせつなの母親の正体が明かされますので、是非楽しみに待っていてほしいです!

『半妖の夜叉姫』の3人娘のように、テンポよく楽しくお話ししてくださった、松本さん、小松さん、田所さん。次回の放送では、いよいよとわとせつなの母親の正体も明かされる……⁉ ということで、これからますます見逃せない『半妖の夜叉姫』。第15話は1月16日(土)17時30分から読売テレビ・日本テレビ系で放送予定!
▲左から小松さん、松本さん、田所さん

>>>3人の写真や演じるキャラクターの画像を見る

(C)高橋留美子/小学館・読売テレビ・サンライズ 2020

当記事はアニメージュプラスの提供記事です。

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