ユダヤ・欧米の富裕層が実践! 3歳から始めるお金の英才教育


新年を機に、貯蓄や投資に取り組もうと考えている方は多いかもしれません。上手なお金管理は、これから大人になる子どもたちにとっても大事なスキル。親だけでなく、子どもにも、お金について考える機会を持たせてみてはいかがでしょうか。

今回は『子どもの視野が驚くほど広がる! 3歳から始める欧米式お金の英才教育』の著者でマネーコンサルタントの川口幸子さんに、幼少期から始められるお金の教育法について聞きました。

○自身が受けた「欧米式のお金の教育」と日本との違い

――3~9歳の期間、ご家庭の事情により、アメリカで、資産家の祖父母の元で生活されていたという川口さん。自ら欧米式のお金の教育を受けられたとのことですが、どのような内容だったのですか?

いろいろあるのですが、最も印象に残っているのが、お金は「今使うお金」「学校を卒業するまで困らないように、考えて増やすためのお金」「恵まれない誰かのために寄付するお金」の3つに分けておきなさい、と教えられたことです。

またお小遣いは決まった額が与えられるのではなく、交渉で決めることができました。自分が小学校を卒業するまでにいくら必要か、一生懸命計算して、年間約30万円を12カ月で分割し、受け取っていたのを覚えています。

受け取ったお金は、日々使うための貯金箱、誰かのために寄付するための貯金箱、そして郵便局や銀行の預金と複利の株式投資の積立に回しました。

――小学生の頃から、自ら考えてお金の預金や投資をされていたんですね

今では信じられない金利の高さなのですが、当時は郵便局にお金を預けただけで、金利が8%ほどついたんですよ。小学6年生になる頃には、合計300万円まで増えました。

また、祖父母は私を「恵まれない子どもたちのいる施設」に連れていってくれたことがありました。実際に施設で暮らす同い年の子どもたちの現実を見ているからこそ、今も率先して寄付をする気持ちが自分の中にあるのだと思います。

日本には「お金のことを話すのは下品」という風潮があると思いますが、私はこれらの経験を通じて、「お金のことは積極的に話し合い、行動させる教育」こそが大切だと感じています。

――川口さんのお話を聞いていると、お金の使い道についてしっかり考えさせることも大事だと感じます

お金は良くも悪くも働く道具だと思います。

自分や家族、お金を必要とする人を支援したり、目的達成したりするためのお金は、良い働きをしてくれます。

一方で、得体の知れない悪い事に使われたり、必要な時に無くて誰かに借りたり、短期勝負の投機やギャンブルでお金を失ったり、詐欺の被害に遭い悪い事に使われたりすると、お金は悪い道具と化してしまいます。

大人になり、初めて気がついて後悔するより、子どもの頃にお金の教育がなされることで、お金に振り回されることなく上手く人生を楽しむ方が、人生何倍も有意義で楽しいものとなり得ます。

私はこれまで、約1万人のお金の相談を受けてきました。そこで感じるのは、「お金教育をされていたら人生もっと違っていた」「もっとお金を増やせていた」という相談者の後悔の念の強さです。

ですから「投資教育」より先に、子どものうちから「お金の教育」を行うことが必要だと、私は確信しています。

「お金の教育」がなされていないと、投機と投資の違いがわからなかったり、上手いことを言う人を信じて詐欺に遭ったり、被害に遭ったりすることが増えます。また、長い人生お金の問題に追われたり、老後資金が無く困ったりすることにもなり得ます。
○幼少期に必要なのは「お金の価値観」を教えること

――それでは具体的に、どのようなことを子どもに教えたら良いのでしょうか

最初はお金のやりとりではなく、お金の価値観を教えてあげましょう。

例えば子どもは"ごっこ遊び"が好きなので、3歳くらいから、大人と一緒にお店屋さんごっこをすることで、遊びながら楽しくお金の勉強ができます。

どんなものを売りたいか、買ってもらいたいか、いくらで売りたいか(仮想のお金で構いません)、そのお金で何が買えるのか……楽しい好奇心の中で学べると思います。

また、家庭でお金を使ったごっこ遊びに慣れてきたら、実際にお財布にお金を入れて、お買い物へ行っても良いでしょう。

100円や200円程度、お財布に入れてあげて、その金額以内で買える物を選ぶようにするのがおすすめです。

周りの人に迷惑がかからないように小さいお店を選び、タイミングをみて、支払いをさせて見守ってあげましょう。

自分自身で支払いをすることで、お金を使うとなくなるということや、本当にそれは「今」必要なのかを考える力になります。お金がないと欲しいものが買えないということを学ぶ機会にもなりますよ。
○お年玉をきっかけに、"自分のお金"という概念を育もう

――2021年に入ってお年玉をたくさんもらったお子さんも多いと思いますが、どのように管理するのが良いでしょうか?

お年玉という習慣は日本独特の風習ですね。気をつけて欲しいのが、正月になれば、おばあちゃんおじいちゃんから当たり前にもらえるものと感じさせないことです。お年玉の意味をぜひ優しく教えてあげてください。

また、お年玉を受け取った場合、良い機会なので、何をしたいか、何を買いたいかを話し合って聞いてあげてください。子どもなりに一生懸命考えるはずです。

未就学児では、「使うお金は貯金箱へ、○○を買うためのお金は通帳へ」と管理し、通帳には子どもの写真や好きなシールなどを貼ってあげると良いでしょう。

中身を見せながら「○○を買える金額まで近づいてるね~!」という感じで教えてあげましょう。

そして誰が保管しているのかは必ず伝えてください。基本的には絶対に手をつけないでほしいですが、例えば家計によってお金が必要な場合、子どもの文具品はお年玉から出してほしいということであれば、それも説明してあげましょう。

お年玉は"自分のお金"という認識をさせるのに良い機会だからです。
○親子ともにお金に振り回されないために

――子どもにお金の教育をするにあたって、大人も学びを深めたいところです

そうですね、親として最低限身につけておいて欲しいのは、「使うお金」と「増やすお金」は分けることや、家族のライフプランをつくり、「いつお金がかかるか」認識しておくことです。

また、経済が世界的にどう動いているのかニュースを見て考えたり、情報を冷静に且つ客観的に見たりすることも大切です。

――親子で一緒に学んでいくのもいいですね

はい、大人も子どもも楽しく学べることが基本です。

例えば今大人気のゲーム「あつまれ どうぶつの森」では、果物や化石を売ってお金を稼ぎ、道具や服、価格が変動する「株」を買ったり、ローンを組んで家を建てたりしながら、村や島を自分好みに開拓していくシステムが特徴です。

お金の稼ぎ方や使い方、ローンや預金、株取引の仕組みなどを自然と学んでいる子どもは多いようで、相談者さんからは「小学生の娘がローンの概念を理解していて驚いた」という声も聞きます。

お金に関係するようなゲームは沢山あります。子どもの成長や興味関心はさまざまなので、見極めながら一緒に時間を決めて試してみるのも良いでしょう。

○川口幸子
3歳~9歳までに本場のお金教育を受けて育つ。銀行業務、会社経営、宅地建物取引士として不動産売買・投資なども経験。日本では、お金の相談ができる専門家が不在だと痛感し、ファイナンシャルプランナー資格を1995年に取得。将来に向けての貯蓄をいかに殖やすかなど、具体的な資産形成・資産運用・保険・家計のコンサルティングでも好評を得ている。健康経営、相続等や不動産セミナー、日経新聞社などのマネーセミナー講師として現在までに、のべ約2万人の前で講演、約1万人の個別相談を実施している。南カリフォルニア大学ジェロントロジー学科修了。経済学、脳科学、医学、老齢学、心理学など多面的な角度からの資産形成アドバイスも可能。女性からも人気のお金の専門家。

○『子どもの視野が驚くほど広がる! 3歳から始める欧米式お金の英才教育』

欧米やユダヤ人の富裕層の間で、あたり前のように行われている子どもに対するお金教育のエッセンスを抽出し、日本の家庭向けに改良。就学前の3歳から、小学生、中学生、高校生まで、段階を踏んで教えるべき内容や教え方のアイデアを詰め込んだ一冊です。

当記事はマイナビニュースの提供記事です。

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