山内惠介、「お箸も止まるほど」受けた衝撃とは

OTONA SALONE



バレエの世界から女優へ転身して10年。今や映画のみならず、ドラマ、舞台と幅広く大活躍の草刈民代さん。草刈さんのドキュメンタリー番組を見て以来、励まされ続けてきた山内さんが、同じパフォーマーとして、その心構えに迫ります!

草刈さんに贈られた言葉が
支えになっています(山内)


山内:2020年は僕ら歌手にとってもそうですが、草刈さんのように役者さんたちにとっても大変な一年だったのではないですか。

草刈:そうですね。でも実は私、自粛期間にダンスの動画を作ってYouTubeに上げたんです。菅原小春ちゃんや麿赤兒さんなどいろいろなジャンルの人たち7人と、それぞれが自宅でリモートで踊ってコラボレーションして。私が選曲したり構成案を考えたりして作りました。公開したら、これがおかげさまで、皆さんに喜んでいただけて。それがきっかけとなって1月に東京・渋谷のオーチャードホールで公演を行うことになったんです。

山内:素晴らしいですね! 草刈さんがバレエの引退公演をされた頃、草刈さんを追ったNHKのドキュメンタリー番組がありましたよね。さらに、引退公演をご主人の周防正行監督とNHKがまた追いかけた番組もあったじゃないですか。

草刈:はいはい、そうでしたね。

山内:実は、僕はそれを拝見してすごい衝撃を受けたんです。

草刈:まあ、うれしい!

山内:忘れもしない、あのとき僕は大宰府の温泉センターで、仕事が終わってマネージャーさんとご飯を食べていたんです。そうしたらその番組が放送されて。あのときに草刈さんが大好きなバレリーナの方をお訪ねになりましたよね。

草刈:マイヤ・プリセツカヤさん。

山内:その方が、これから引退する草刈さんにこんな言葉をおっしゃったんです。「どんなところへ行っても、何で自分がここにいるのかさえ忘れなければ大丈夫なのよ」と。僕はもうお箸の動きも止まってしまうほど衝撃を受けて、その言葉をまるまるいただいたんです。以来、幕が開く前、ステージで精神統一するたびにその言葉を思い出す。すると恩師であったり、スタッフさんであったり、両親であったり、いろいろな顔が思い浮かぶんですね。そして自分の力だけじゃなくて、この人がいるからもっと頑張れる、この人たちのためなら倍以上の力が出る。そういうことを改めてかみしめられるのです。もう11年毎回やっています。

草刈:そうだったんですね! プリセツカヤさんという人は100年に一人出るか出ないかという天才で、古典バレエの歴史を変えた人でもあります。女性でも、ダイナミックな表現でご自身の踊りを確立し、世界中でスターバレリーナとして君臨していた人でした。それぐらいの人なので、言うことも深さが違うんですよ。テレビを通じてその言葉を共有なさったのは素晴らしい!

撮影/園田昭彦


プロデュース公演は夫の
一言がきっかけでした(草刈)


山内:確かにプリセツカヤさんご自身もすごい方だと思いますが、民代さんが自ら訪ねていかなければもらえない言葉ですよね。民代さんが新たな世界に踏み出すに当たってドアを叩いたことに感銘を受けたわけです。僕も演歌歌手としてもっと頑張りたいなと改めて思いました。そこから女優になられて
10年ですよね。

草刈:そうですね。やはり10年の上に今があると感じています。踊りから離れて自由になっていろいろと受け入れられたり、幅が広がったり。でもそれに至るには努力も必要でした。同じ表現でも、言語のない世界から言語の世界へ移って試行錯誤。5年過ぎた頃に、「このままだと踊りでの貯金は全部なくなっちゃう。勉強しなきゃ」と思って、アメリカやイギリスのコーチのレッスンを受けるようになったんです。それでようやく「あ、これで芝居をやっても大丈夫だな」という感じになってきた。

山内:すごい努力! スピリットはアスリートですよね(笑)。

草刈:声の表現を学ぶには歌にフォーカスするのがいちばん早いし必要だと思ったので、2019年には十数曲一人で歌うライブも「えいやっ!」と思ってやっちゃったのね(笑)。でも、また踊ることが決まったときに、けっこうこの10年が生きていることに気づいたんです。

山内:引退公演もそうでしたけど、民代さんはプロデューサー的な役割を担われることも多いですよね。

草刈:年齢を重ねると、教える立場になったり、女優をやっていても役柄が変わってきたり、変化がありますよね。そのときに、自分のことだけではなく、やっていることが何につながっているのかを考えられるようにならないと、先につながらないと気づいてきました。

山内:そういうこと、大事ですよね。何歳ぐらいからそれを感じましたか。

草刈:きっかけになったのは夫の一言。38歳か39歳のときに「このまま同じものを踊って、パッと辞めるようになるのかな」って言ったら、「もう自分で踊りたい踊りを踊るしかないんじゃないか」と言われたのね。そのときに浮かんだのが振付家・ローラン・プティ先生の作品で、ジュネーブまで行って直接先生に日本での上演許可をお願いしたんです」

気になる「山内惠介の会いたい人」対談の全編は発売中の『ゆうゆう』2021年2月号に掲載されております。「山内惠介の会いたい人」は、2020年9月号より連載中です。是非チェックしてみて下さい!

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【プロフィール】

くさかり・たみよ●1965年東京都生まれ。8歳からバレエを始め、81年牧阿佐美バレヱ団に参加。数々の賞を受賞。96年映画『Shall we ダンス?』に出演、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞、キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞など多数受賞する。2009年、自身がプロデュースした公演『Esprit ~エスプリ~ ローラン・プティの世界』でバレリーナを引退。その後は女優に転身し、テレビ、映画、舞台で活躍。近年の出演作にテレビドラマ「やすらぎの刻~道」「私の家政夫ナギサさん」など。21年1月30日、Bunkamuraオーチャードホールでのダンサー7人とのコラボレーション公演に、3 ~ 5月には、ブロードウェイミュージカル『The PROM』に出演予定。

やまうち・けいすけ●1983年福岡県生まれ。2001年「霧情」で歌手デビュー。09年「風蓮湖」がオリコンで50週ランクイン、14年「恋の手本」で初のオリコンTOP10入りを果たす。15年、日本レコード大賞で日本作曲家協会選奨を受賞。15年より6年連続「NHK紅白歌合戦」出場。20年11月、14枚組BOX『20th Anniversary Complete Box』を発売、日本武道館にてデビュー20周年記念リサイタルを開催した。12月2日には、オリジナル6曲に各カラオケを加えた全12曲のニューアルバム『Gift』VICL-65444 / 2273円+税)を発売。現在、YouTubeにて「惠チャンネル」公開中。

撮影/園田昭彦 スタイリング/高山良昭(山内さん)、宋 明美(草刈さん) ヘア&メイク/小林葉子(山内さん)、齋藤美紀(草刈さん) 取材・文/北 菜穂子

当記事はOTONA SALONEの提供記事です。

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