「お酒に見えない」と話題の缶チューハイ、酒好き女子にも密かに人気

日刊SPA!

◆酒飲み女子に密かに人気?

新たな一年が始まったけれど、なかなか出歩くのが難しいこのご時世。家族との集まりも控えて自宅でひたすら酒三昧の寝正月を送っていた方も多いのではないだろうか? 気が付けば休みが明けて一回り大きくなった身体を引きずってまた仕事に向かうことを思っては憂鬱になっている筆者であるが、年末あたりから身の回りの酒飲みたちの間でちょっとした話題になっている缶チューハイを試してみた。

昨年発売された「アサヒ・ザ・レモンクラフト」(以下、レモンクラフト)という缶チューハイがある。

缶チューハイというと、どうしても安っぽいイメージがつきまとうものだが、「レモンクラフト」はちょっと違う。それはひとえに、プシュッと開ける一般的なプルタブ仕様でないからというただそれだけの理由とも言って良いかもしれない。そう、「レモンクラフト」はくるっと回して開けるキャップ式なのだ。

◆電車の中で飲んでても恥ずかしくない?

ご覧の通り、従来の350mlの多くの缶チューハイとは少し趣が異なって、内容量も400mlと少し多い。アルコール度数も7%という昨今流行りの9%よりも少し控えめなところが手が出しやすいのではないだろうか。

そしてポイントは、ともすると一見お酒に見えないところである。

筆者の周りには歩きながらだろうと電車の中だろうと酒を飲みたがる末期の酒飲みたちが蔓延っているのだが、「レモンクラフト」を強く推してきたのもそんな飲兵衛女子の一人だった。片手に「レモンクラフト」を携えて待ち合わせ場所に現れた彼女は言った。

「これ良いよ。飲んでても酒だって思われにくい。電車の中で飲んでても恥ずかしくない」

しょうもない発言だが、確かにその通りだと思った。

人間は見慣れた形からざっくりと物を認識してしまう癖がある。キャップ式の缶と言えばコーヒーやお茶が大半を占めるうえに、どうにもビジネスマンが新幹線の中でノートパソコンを開きつつパキパキっと小気味の良い音を立てて開封しているイメージがあったりする。彼女が何も言わなければわたしだって(あれ? めずらしく緑茶飲んでる?)と思ってしまったかもしれない。いちおう女子であるわたしの視点で見ても、デザインもコジャレていて、ほんのり高級感がある気もする。

「いつもはコンビニの袋に入れたまま隠しながら飲んでたけど、これなら堂々と飲める」

そう言って寒空の下、彼女は既に酔いのうかがえる頬をさらに紅潮させた。

◆お酒の陳列棚からうっかり見落としてしまう

コンビニの袋に入れて飲んでいるから余計にアル中感が出てしまうんじゃないかというツッコミはさておき、肝心の味も気になることだし、とりあえず一度は買ってみようとコンビニへ向かった。レジ前を突っ切って店内の奥へ、ペットボトル飲料のコーナーを通り過ぎお酒コーナーへ。

あれ? ない? 端のビール類からチューハイ類へ、上から下まで視線を移動させる。色んな種類のレモンサワーがあるが「レモンクラフト」は見当たらない。もしかして置いてない? と思って戻ろうとしたら、あった。ペットボトルの清涼飲料からお酒コーナーに切り替わる中間ぐらいの!ブラックコービーの隣に!! かなり見過ごしていた。まだわたしの脳があの形状を缶チューハイと認識していないのかもしれないが、同じキャップ式の缶コーヒーの近くに並べられると結構紛らわしい。大きく檸檬と書いてあるから、ちゃんと見ればコーヒーとは間違わないけれど、配置によってはお酒だと思わないで買ってしまう人もいるかもしれない。

黄色い缶の極上レモンと、緑の缶のグリーンレモン、二種類どちらも手に取ってレジへ向かった。レジ先での「年齢確認が必要な商品です」という馴染みの音声に何故かちょっとした安心感を覚えつつ、自宅へ戻っていざ開封。

◆気になるお味は?

まずは極上レモンのほうから。

一口含むと、まず最初にレモンの香りがふわっと鼻に抜ける。人工的な香りというよりは、レモンピールを齧った時のような自然な香りだ。仄かに甘く苦みや酸味は控えめで、「缶チューハイです!」っていうレモンサワーではなくて、バーで頼むレモンリキュールのソーダ割という感じの少し上品な味わい。すいすい飲めて女性受けがよさそう。

そしてお次はグリーンレモン。

一口どころかのっけからグラスに注いだ一杯を飲み干してしまった。ああ、これ好きなやつ。キリっと酸味が効いていて、あとからしっかり苦みが舌の上に心地良く残る。香りはなんというか、極上レモンのほうとはまた少し違った、熟れていないすっきりと爽やかなレモンの香りがする。甘味はほとんどないので、甘いチューハイに抵抗のある男性にもおすすめできる。個人的にとても好みで、あっという間に一本なくなってしまった。

ついつい家に辿り付く前や目的地への道中飲みたくなってしまった時に、真昼間から持ち歩くのにもってこいかもしれない。キャップ式だから飲み切らなくても一旦鞄にしまえるのも良い。味のバリエーションがまだ二種類に限られているが、この先さらにいろんな味が増えゆくことも期待したい。帰りの通勤電車や真昼間の公園など、ふだんちょっと人目を憚って缶チューハイを飲んでいる飲兵衛たちは試してみてほしい。

【大谷雪菜】

(おおたにゆきな)福島県出身。第三回『幽』怪談実話コンテストにて優秀賞入選。実話怪談を中心にライターとして活動。お酒と夜の街を愛するスナック勤務。時々怖い話を語ったりもする。ツイッターアカウントは @yukina_otani

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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