アンジャ児嶋、オードリー不仲を見抜いていた?若林「やっぱ鋭い」
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こんにちは、ライターの藤間紗花です。
我が家の43インチの液晶テレビには、地デジ放送が映りません。チャンネルボタンを押しても映るのは暗闇だけ。
ではなぜ液晶テレビがあるのかといえば、大きな画面でAmazonプライムビデオなど動画配信サービスを楽しむためです。
この連載では、テレビでネット動画を楽しむ私が、個人的おすすめをレビュー&レコメンドしていきます。
改めまして、あけましておめでとうございます!いよいよ2021年となりましたね。
1月23日には『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されます!『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズがついに完結するんですよ!ファンとしてはもういてもたってもいられない状態ですよ~~~!!!
私がエヴァと出会ったのは、高校3年生の夏。中編となる「破」が公開された少し後のことでした。エヴァ好きな友人に「うちにある『序』のDVDを観せるから、その後一緒に『破』を観に行こう」と誘われたのです。
それまではエヴァを一度も観たことがなく、「SFアニメ」「少年少女たちが戦う作品」くらいの知識しか持っていませんでした。
しかし、「序」と「破」を続けざまに観た後は「なんだこの作品は!?」と雷に打たれたような衝撃を受け、そこからTVアニメ版を一気に鑑賞し、コミック版も集め始めました。
もともと新劇場版シリーズは、2008年初夏には後編・完結編の同時上映で幕を閉じる予定だったんです。しかし、公開スケジュールは延びに延び!ついに今年完結編を迎えるのです!当時高校生だった私も、すっかりアラサーになってしまいましたよ……。
もはやファンの間で公開延期の告知は“季節の風物詩”的なものになっていたため、予告編が公開された今なお「本当に上映されるのだろうか……?」という思いが拭えません。が、ここは素直に信じましょう。「完結編を観るまでは死ねない!」と思っていた作品が公開されるのですから!
そこで今回は、エヴァという作品を少しおさらいしたいと思います。新劇場版シリーズ3作品はAmazonプライムビデオのサブスクですべて無料で視聴できますが、今回はあえて作品の原点となるTV版『新世紀エヴァンゲリオン』についてご紹介いたします!
実は、TVアニメ版・コミック版・新劇場版と、話の内容は微妙~~に違うんですよね。
舞台は、15年前に起こった大災害“セカンドインパクト”によって世界人口の半数が失われた世界。2015年、14歳の少年である碇シンジくんは、別居していた父・ゲンドウに呼び出され、突如、巨大な人型兵器エヴァンゲリオン(EVA)の初号機のパイロットとなる……。という大まかなあらすじはすべて同じ。ですが、登場人物の性格の細かい部分、それぞれの関係性が少しずつ異なるのです。
たとえば、新劇場版でシンジくんは、EVA零号機パイロットである少女・綾波レイに一途な想いを寄せています。しかしTV版のシンジくんの心は移り気。弐号機パイロットの惣流・アスカ・ラングレーや、自身の保護者役である葛城ミサトなど、身近な女性たちから愛憎入り混じった感情をぶつけられ、シンジくんの心はひとところにおさまりません。
基本的にTV版のシンジくんは14歳の少年らしく臆病で卑屈であり、気持ちも常に不安定。EVAパイロットとして命をかけて人類の敵である“使徒(しと)”と戦いながらも、本当は自分がどうしたいのか、何を願っているのかわからないのです。本当は必要とされたい、人から大切にされたいという強い欲求があるために、女性陣からの複雑な愛情に振り回されています。
さて、シンジくんに想いを寄せるのはレイ・アスカ・ミサトだけではありません。TV版24話に登場する渚カヲルくんもその一人です。ここからは重大なネタバレを含みます……!
第15使徒・アラエルとの戦闘により、強い精神攻撃を受け戦闘不能になってしまったアスカに代わり、新たな弐号機パイロットとしてやってきたカヲルくん。アッシュグレイの髪に赤い瞳、そして真っ白な肌からは、なんだかレイに似たものを感じます。
14歳らしからぬ毅然とした態度と、「君に会うために生まれてきたのかもしれない」とまで語るその優しさに、シンジくんはみるみる惹かれていきます。ベッドから起き上がれなくなったアスカ、別人のようになってしまったレイ……。信頼できる人を失ってしまったシンジくんにとって、カヲルくんは新たな希望の光だったのです。
しかし実際には、その正体は第17使徒・タブリスでした。セカンドインパクトを引き起こしたとされる第1使徒・アダムの魂に、人型の肉体を与えた存在だったのです。カヲルくんが倒すべき敵だということを知ったシンジくんは、「裏切ったな!僕の気持ちを裏切ったな……!」とカヲルくんを激しく責め立てます。
一方、使徒としての役割を全うしようとしながらも、自らの存在について疑問を抱いていたカヲルくん。「自らの死、それが唯一の絶対的自由なんだよ」とシンジくんに語りかけ、最終的には、シンジくんの手によって死を迎えることを望みます。
EVAパイロットとして、カヲルくんを殺さなくてはいけない。そして、カヲルくん自身もそれを望んでいる。けれどカヲルくんは心を打ち明けた相手で、本当は死んでほしくない……。複雑な感情を抱いたまま、シンジくんを乗せた初号機の手は、カヲルくんの体を握りしめたまましばらく硬直してしまいます。
その時間なんと1分6秒。長っ!
一見すると「あら?うちのパソコンおかしくなっちゃったかしら?」と思ってしまうほど、映像の停止が長いシーンですが、この演出から、シンジくんの葛藤がどれほどのものだったかがわかります。長い沈黙のあと、シンジくんは意を決し、その手に力を込めました。カヲルくんの首がコロリと落ちていきます。
…………。(悲しくて言葉も出ない)
TV版はその後最終回を迎え、“旧劇場版”と呼ばれる『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』へと続き、完結を迎えます。サードインパクトを迎えた世界にてシンジくんはカヲルくんと再び対面しますが、新劇場版では果たしてもう一度カヲルくんと話すことはできるのでしょうか……?
新劇場版完結の前に改めてエヴァを復習したい方は、ぜひAmazonプライムビデオからレンタルしてみてください!
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