意見が正反対の人たちにも耳を傾けるべき3つの理由


過去10年間で顕著になりつつある課題の1つに、社会的・政治的な二極化が進んでいることが挙げられます。

たとえ小さなテーマでも、国会から家庭の食卓に至るまで、政治的に分裂した両陣営が共通点を見つけることが難しくなっています。

これは私だけの考えではありません。

研究者たちは、なぜそうなったのか原因を探ろうと尽力しており、著名な作家たちも、ソーシャルメディアのプラットフォームが、ユーザーを意図的に自分たちのフィルターバブルの中に囲い込もうとしているのではと疑問を投げかけています。

また、さまざまなアンケート調査が、私たちがいかに分断されているかを繰り返し証明しています。

誰でも、ある程度は自分の党派に引きこもって、同じような考えを持つ仲間に囲まれる心地よさに浸るという罪を犯しています。

しかし、ときにはエコーチェンバーの外に出て、少なくとも、他者を色眼鏡で見る原因となりうる作り話や噂話、誤解を振り払う努力をしてみるべきでしょう。

1. 好奇心が相手の心を開く


もちろん、ものには限度というものがあります。ときには、議論する価値がないと思われる相手と出会うこともあるでしょう。

たとえば、「パンデミックなど起きていない」と言う人や、2020年の米国大統領選挙で大規模な不正が行われたと根拠なく主張する人たちのことは、無視してもかまいません。

最低でも、客観的事実をある程度は認められる相手でなければ、話し合う価値はありません。フェイクニュースが横行する現代社会では、こうした問題がますます大きくなっているのが現実です。

とはいえ、相手が陰謀論をふりかざして直ちに反撃してくるタイプでないなら、好奇心が融和に導いてくれるかもしれません。

好奇心と強い絆の関係についての研究論文を執筆した、ジョージ・メイソン大学のTodd Kashdan氏は、2017年に次のように述べています。

好奇心を示し、質問を投げかけ、相手のなかに興味を持てる部分を見つけるようにすれば、相手も心を開いて、自分の考えを伝え、質問を投げ返してくれるでしょう。

こうしたギブアンドテイクのスパイラルが、互いの距離を縮めてくれるのです。

相手の正しくないと思える意見を撤回させたいと思うなら、相手がどうしてそう考えるのか、純粋な好奇心を向けてみてください。

2. 想像以上に共通点があることに気づく


日常的な問題に関して言えば、アメリカ国民の多くはそれほど意見が食い違っているわけではありません。私たちが抱える分断の多くは、政治と放送ニュースネットワークによって意図的に煽られたものなのです。

たとえば、労働者階級の保守的な有権者を見渡しても、多くの国民が医療のための借金で苦しんでいる一方で、保険会社の株主が荒稼ぎしていることに何ら疑問を感じない人を見つけるのは難しいでしょう。

同じく、私たちの誰もが、高等教育のコストがあまりに高額で、多くの人が学生ローンにあえいでいることに疑問の声を挙げています。

激論を引き起こしそうなテーマでも、党派性を離れれば、アメリカ国民は政治的分断を乗り越えて、より多くの共通点を見出すことができるようです。

2020年の大統領選挙に向けてPoliticoが実施した世論調査により、誰もが妥協できないような問題の多くが、実際には党派を超えた共通意見にたどり着いていることがわかりました。

Politicoは、今年のはじめに次のように書いています。

たとえば、きれいな空気や水を得る権利について、回答者の93%が重要だと考えていました。

また、個人情報の保護は93%、質の高い教育を受ける権利は92%、人種間の平等は92%、高額すぎない医療は89%、仕事を得る権利については85%の人が重要だと答えていました。

もちろん、こうした希望的観測に期待しすぎてはいけませんが、論争に発展しそうなディスカッションに参加する際には、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。

3. 物事の理解を深めることができる


私たちは、相手陣営の人々が何を考えているかについてかなりの先入観を持っています。しかし実際には、その多くは見当違いです。

民主党の主流派の政治家が、ウゴ・チャベスのベネズエラや、フィデル・カストロのキューバのような全体主義を望んでいるという考えもそうした先入観の1つです。こうした神話はケーブルニュースによって繰り返し喧伝されてきました。

堕胎であれ、大量投獄であれ、あるテーマについて自分がどれくらい理解しているかを測る良い方の1つは、相手の主張を説明できるか確かめることです。

たとえば、あなたが刑事司法改革の支持者であるなら、保釈金制度の廃止に嫌悪感を示す人々がどのような考えを持っているのかを理解しておくとよいでしょう。

作家であり、スタートアップ投資家でもあるBen Casnocha氏は次のように言っています。

ある問題について、その人がどれほど理解し、どれほど真剣に考えているかを測るのに、正反対の立場にいる人々の考え方を説明してもらうことよりも効率的で信頼性の高い方法を、私はまだ知りません。

たとえほんのわずかの間でも、自分が引きこもっているエコーチェンバーの外に出てみてください。

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Image: KITTICHETTE/Shutterstock.com

Source: Pew Research Center, Wikipedia, Wiley Online Library, Politico, Ben Casnocha

Sam Blum - Lifehacker US[原文

当記事はライフハッカー[日本版]の提供記事です。

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