ある日、謎の荷物が届き…? その正体に「感動」「いい意味で裏切られた」

grape

2020年1月頃からまん延し始めた、新型コロナウイルス感染症。

中には、『Go To トラベル』を利用して旅行した人もいるでしょう。

しかし、同年12月には、再び感染者数が急増し「『第三波』がきた」ともいわれ、多くの人が年末年始の旅行や帰省を我慢しました。

2021年も、旅行に行けないのかな…。

そんな不安に駆られている人たちのため、この記事では家にいながら旅行気分を味わえる『オンライン旅行』をご紹介します!

『オンライン旅行』ってどんなことをするの?実際に体験してみた

今回は、株式会社ルミネが運営するオンライン旅行『おうち旅ルミネmeets中之条』を実際に体験し、レポートします。

『旅ルミネmeets中之条』とは?

旅する舞台は、群馬県吾妻郡中之条町。

『おうち旅ルミネmeets中之条』の、ざっくりとした旅の概要がこちらです。

・テーマは『旅に行く前にする、旅じたくのための旅』。

・旅には『Zoom』で参加。1台のパソコンから複数名での参加もOK。

・事前に『旅じたくボックス』という、専用の旅行セットをネットで購入する。

・A、B、Cの3つのコースから1つ選ぶことができる。

『おうち旅ルミネmeets中之条』ではA~Cの3組のアーティストが、独自の目線で中之条町を案内してくれるのだそうです。

今回、中之条町を紹介するアーティストは、この3組。

筆者はこの中からアートグループ『CLEMOMO(クレモモ)』の2人が案内してくれるCコースを選択しました。

なお、イベントのタイムスケジュールはこのようになっています。

コースごとに分かれて旅を体験するのは、計3回。

そのほか、『調理・昼食』『アート体験』『生パフォーマンス』などは参加者全員で一緒に体験するようです。

旅は、家に謎の荷物が届くところから始まる…!

イベントの2日前に、家に届いたのは1つのダンボール。

イベント申込時にネットで購入しておいた『旅じたくボックス』です。

ダンボールを開けると、中身が見えないようパッケージされたものがたくさん出てきました!

よく見てみると、それぞれに番号が振ってあります。

何が入っているかは、イベント当日のお楽しみ。

荷物が届いたことで、『おうち旅ルミネmeets中之条』への期待が高まります!

イベント当日!ドキドキしながら『Zoom』を開くと?

イベント当日!旅の開始時間10分前に、指定された『Zoom』を開くと、100名以上の参加者が待機していました。

「何が始まるんだろう」という、期待と不安が入り混じった表情の参加者たち。

筆者も、この時点では「本当に、旅行に行った気分を味わえるのかな…?」と疑っていました。

しかし、旅の終わりには「期待以上だった!」「もう一度体験したい!」と思うような、充実した旅となったのです!

旅ではさまざまなことが起こりましたが、まずは、中でも特に面白かった大忙しの調理・昼食タイムについてご紹介します。

旅の要素として欠かせないのは、『食』でしょう。

せっかくなら、旅先でしか食べられないものを食べたいものですよね。

『おうち旅ルミネmeets中之条』では、『食』にも参加者を楽しませる工夫が施してありました!

『旅じたくボックス』を開封していくと…?

『おうち旅ルミネmeets中之条』では、事前に「昼食は、一緒に料理をしていただきます。キッチンで映像を見ながら参加してください」といった案内がありました。

何を作るかは秘密のまま、調理の時間がスタート。

昼食は、中之条町にある複合施設『かたや』の中で『おてのくぼ』という飲食店を営んでいる、島村さん夫婦が実際に調理しながら、作り方を教えてくれました。

昼食作りでは『旅じたくボックス』にある、5つの袋を使用。

初めに開けた袋の中身は乾燥したマイタケの『カット乾まいたけ』でした。

水に浸しておくとぷりぷりのマイタケに戻り、とてもいい香りがします。

その後、島村さんの指示により、2番の袋を開封。すると、中からはうどんの『うすめん』が出てきました!

島村さんによると、中之条町では、冠婚葬祭の際にもうどんを食べるほど、うどん文化が根付いているのだとか。

みんな一斉にうどんの袋を開け、調理を開始!

うどんを火にかけた後、『旅じたくボックス』の3番を開封すると、『あぶらあげ』が出現。

油揚げとともに、自宅にあるニンジン、ダイコンなどを切り、戻した『カット乾まいたけ』とともに鍋に投入しました。

その後も島村さんはテンポよく、調理を進めていきます!

筆者はまだニンジンを切っている最中でしたが、島村さんは『旅じたくボックス』4番を開封。

ニンジンはひとまず置いておき、慌てて4番を開封すると、中からは『こんにゃく娘』というこんにゃくが出てきました。

普通のこんにゃくよりもやわらかくてぷるぷるしています。

今回は『こんにゃく娘』を薄切りにして、刺身こんにゃくとして食べるのだとか。

しかし、島村さんがこんにゃくを薄切りにしている時、筆者はようやく具材を切り終わり鍋に投入したところ…。

調理内容として難しいことはしていないのですが、島村さんの手際がよすぎて、付いていくのに必死なのです

参加者のみなさんも、調理に大慌ての様子。

ほかの参加者からも「結構忙しい~!」「もう追いつけません!」「乾燥マイタケは全部鍋に入れてましたか!?」などの慌てている声が上がりました。

ここで、島村さんたちから「追いつけていない人もいるようなので、いったんこれまでの手順を振り返りましょうか」と仕切り直し。

初めからの流れを改めておさらいした後、「みなさん大丈夫そうですかー?」と聞くと、参加者からはOKサインが送られていました。

こういった思わぬやりとりも、オンラインでつながっている面白さといえるでしょう!

みんなが追いつけた後、『旅じたくボックス』5番を開封すると、出てきたのは『とくも味噌 米味噌』。

仕上げに、この味噌でうどんと具材を煮込めば、今回の昼食『味噌煮込みうどん』と『刺身こんにゃく』の完成です!

完成した後は、「いただきます」の号令で一斉に実食。

100名以上で作って食べる、大食事会となりました。

調理・昼食のほかにも、たくさんの面白い旅程がありました。

ここからは、筆者が選んだCコースがどんな内容だったかをご紹介します。

中之条町は、2年に一度『中之条ビエンナーレ 国際現代芸術祭(以下、中之条ビエンナーレ)』というアートの祭典を開催しています。

国内だけでなく海外のアーティストと中之条町の人々が協力して開催するその祭典には、多くの観光客がやってくるのだとか。

また、参加したアーティストが中之条町を気に入り、そのまま移住することもあるそうです。

今回、中之条町の紹介をしてくれる『CLEMOMO』の2人も、以前参加した『中之条ビエンナーレ』をきっかけに移住してきたのだとか。

2人は、中之条町で制作したアートや作品のコンセプトなどを紹介してくれました。

参加者が2人に質問するなどして、『CLEMOMO』との交流を楽しむことも。現地のアーティストと直接言葉を交わせるのは、オンライン旅行ならではの楽しみかもしれません。

300年前から存在する仏像を修復!石工職人の齋木さん

昼食後のCコースでは、『CLEMOMO』の2人が中之条町で気になっているアーティストに会いに行くという形で中之条町の魅力を紹介してくれました。

まず紹介してくれたのが、石工職人の齋木さん。

2020年春、『CLEMOMO』の2人が中之条町にある嵩山(たけやま)に登った際、山中にたくさんの仏像があることに驚いたのだとか。

その数は、なんと160体以上。

『CLEMOMO』の2人は、「こんなにたくさんの仏像を誰が設置したんだろう?」と疑問に思い調べたところ、石工職人の齋木さんにたどり着いたのだそうです。

嵩山の仏像は約300年前から存在しているのだとか。

石工職人である齋木さんは、中之条町の人々と協力して、損傷していたたくさんの仏像を山から下ろし、修復して、再び元の場所まで背負って戻すという作業を約2年半かけてやり遂げたそうです。

その後、『CLEMOMO』が参加者に代わって、仏像を彫る体験をさせてもらうことに…。齋木さんが製作途中の仏像をノミで削る作業を見守ります。

見守る参加者からは「怖い!気を付けて」「見てるこっちがハラハラする!」などの声が…。画面越しに手に汗握る、緊張感のある時間でした。

中之条町で愛される、元大工の木工職人冨澤さん

『CLEMOMO』が紹介してくれた、もう1人のアーティストは木工職人の冨澤さん。

中之条町にある、『中之条町ふるさと交流センターつむじ』という店舗で販売されている冨澤さんの作品に感銘を受け、今回インタビューをすることになったのだとか。

約40年近く中之条町で大工として働いていた冨澤さんはその経験を活かし、今では木工職人として10年間、竹トンボや、木のボタンなど、かわいらしい小物を作成しています。

冨澤さんは、台風で倒壊した木や、廃棄処分する木のテーブルなどを利用して作品作りをしているのだそうです。

冨澤さんの話しぶりや作品に触れた参加者からは「中之条町の穏やかな雰囲気が伝わってくる」「木のぬくもりを感じます」などの声が上がりました。

中之条町に暮らす2人だからこそ作り出せる作品の数々を、『CLEMOMO』と一緒に楽しんだCコース。

『旅じたくボックス』の中には、『CLEMOMO』と齋木さん、冨澤さんから、ささやかなプレゼントが入っていました。

『旅のかけら』という、それぞれの活動にちなんだ小物です。

現地に行かずとも、彼らの活動を詳しく知って、実際に触れることができる素敵な体験でした。

アート体験では、自宅にいながら中之条町にある材料で簡単な作品を作りました。

アート体験の案内人は、Cコースの案内人でもある『CLEMOMO』の2人。

2人の指示により『旅じたくボックス』の6番を開くと、『杉の葉を乾燥させた粉』、『中之条町の温泉の水』、『中之条の地層の粘土』、『封筒』が入っていました。

『CLEMOMO』の2人は、「中之条町に来ていないけれど、中之条町に触れほしい」と考え、このアート体験を考えたのだそうです。

また、今回体験するアートでは、2021年9月に開催される『中之条ビエンナーレ』の作品につながる物を作るとのこと。

コンセプトは『破壊と再生、輪廻転生』。『生まれては消えて、消えては生まれる』というサイクルを表現するのだそうです。

このコンセプトを表現する方法がこちら。

1. 粘土でできた作品を来場者が投げて破壊。

2. 投げて壊した人が新たな粘土作品を作る。

3. その作品をまた別の来場者が投げて破壊。

4. 破壊したら、新たな粘土作品を作る。

5. 以下、繰り返し。

今回の『おうち旅ルミネmeets中之条』の参加者も、中之条町の地層から採れた粘土で小さな作品を作りました。

爪楊枝で絵付けをして、1か月ほど乾燥させれば完成です。

作品を乾燥させた後、封筒に入れて中之条町に送ると2021年の『中之条ビエンナーレ』で、コンセプトである『輪廻転生』の輪に加われるそうです。

また、杉の粉と温泉の水を使って、お灸も作りました。

2つを混ぜて粘土状にしたら、つまんで成形。

1か月ほど乾燥させれば、完成です。火を点けて香りを楽しみながら、『生まれては消える』のサイクルを体験してほしいのだとか。

自宅にいながら、中之条町の自然に触れ、その土地の香りや手触りを楽しめる体験でした。

旅の最後には、みんなで生パフォーマンスを鑑賞。

イベントの中で起こったハプニングや、参加者の声などが反映された予想外のパフォーマンスです。

これまでの旅を振り返り、温かい気持ちになるような、じんと胸にくる時間でした。

その後、3時間半に及んだ『おうち旅ルミネmeets中之条』はフィナーレを迎えます。

最後に残った2つの袋を開けると、リンゴジュースとビールが出てきました!

約3時間半に及ぶ旅をともにした参加者、案内人、全員で乾杯!

開始前の参加者の表情と比べると、みんな楽しそうに笑っています。

印象に残ったシーンは…?

どのコンテンツも興味深く、とても面白い内容でしたが、筆者が一番印象に残ったのは、イベント終了後でした。

イベントが終了した後は、自分自身で『Zoom』から退室します。しかし、参加者の多くが名残惜しくて、そのまま退室せずにいたのです。

終了後の、参加者からはこんなコメントが上がっていました。

・楽しくてあっという間だった!中之条町のみなさんに会いに行きたいです!

・本当に中之条町に行った気分になりました。最高でした!

・いい意味で、予想を裏切られました。すごく楽しかったです。

・すごい、みんな名残惜しくて退室してない。中之条町に、次はリアルで訪れたいな。

イベント終了後もなお、多くの参加者が去ることを名残惜しく感じていたことこそが、「想像以上の体験だった」と感動した証拠なのではないかと思います。

中之条町の文化や住民の人柄をより詳しく知ることができ、親しみがわいた今回の『おうち旅ルミネmeets中之条』。

『おうち旅ルミネmeets中之条』のテーマである旅に行く前にする、旅じたくのための旅とは「こういう意味だったのか!」と驚き、感動する体験でした!

次回の『おうち旅ルミネ』は2021年3月開催!

みなさんも、想像以上の体験となる『おうち旅ルミネ』に参加してみてはいかがでしょうか。

『おうち旅ルミネ meets 最上』

開催日:2020年3月28日

旅ルミネウェブサイト:『旅ルミネ』

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特集『あたらしい団らん 距離を超える』


[文・構成/grape編集部]

当記事はgrapeの提供記事です。

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