首輪が食い込み頭部が倍以上になるも奇跡的に回復した野良犬(中国)

中国で首から上が大きく腫れ上がった野良犬が、ボランティアによって保護された。獣医は重篤な症状とみるも、のちに奇跡的な回復を遂げたこの犬は“ダトウ(Datou)”と名付けられた。動物愛護協会がダトウの治療の経過をSNSに投稿したところ、中国全土から「この犬を引き取りたい」との申し出が次々に届いたという。『Daily Star』『Opera News』などが伝えた。

中国の福建省で12月5日、驚くべき姿の野良犬が発見された。首から上が倍以上に腫れ上がっており、ほっそりした身体と相まってアンバランスな状態で道をさまよっていたという。

腫れた目でろくに前も見えていない様子の野良犬に「どこか怪我をしているのでは」と心配した地元住民は、ホ田市の動物愛護協会に連絡した。

動物愛護協会が中国版TikTok「抖音」で公開した保護時の動画では、野良犬が木製の橋にもたれかかり身体を休めている様子がうかがえる。腫れ上がった頭部は、顔の肉全体が埋もれているようだ。目もろくに開けられないような状態だが、ボランティアが網を使って保護しようとすると犬は器用にかいくぐって逃げ回っていた。

しばしの攻防の末に捕獲されたが、その首元には赤い首輪が深く食い込んでおり、この首輪が頭部分の異常な腫れを引き起こしていたようだ。この野良犬は中国語で「大きな頭」を意味する“ダトウ(Datou)”と名付けられた。

ホ田市動物愛護協会の理事であるコウ・ケンさん(Huang Qian)は、保護された時のダトウの様子をこのように振り返っている。

「ダトウは幼い頃から野良犬だったのでしょう。飼い主に捨てられたのか、ダトウ自らが逃げ出したのかは分かりませんが。」

「首輪は一番きつい位置で締められていました。そのためダトウの成長に伴って首輪はゆっくりと首に食い込んでいったようです。」

保護されてすぐに首輪が取り除かれたダトウは、そのまま近くのアイバオ動物病院に搬送された。しかし長年首輪が食い込んでいた首回りは、傷を保護する包帯や傷を舐めないように防ぐエリザベスカラーが装着できないほど重篤な症状だった。

またダトウの脳内に血栓も発見されており、獣医からは回復を心配する声もあがっていたという。

傷の状態から治療法が限られるダトウには抗炎症剤が投与され、首元の痛みと腫れを和らげながら自己治癒を促していくこととなった。獣医はケンさんに「首の傷に保護剤を貼ることができず、ダトウも傷を舐めてしまうので治癒には時間がかかる」と告げていた。

しかし周囲の予想を裏切って、ダトウはわずか2週間で回復を見せ始めた。動画の最後に映るダトウの頭は腫れもほとんど引いており、尻尾を振りながら餌を頬張っていた。

そんなダトウの救出や奇跡の回復は国内のSNSを中心に大きな話題となり、拡散とともに「引き取りたい」といった申し出が寄せられるようになった。

ケンさんはダトウの今後について、次のように語る。

「ダトウは病院での治療が終わり次第、新しい飼い主を探すために我々の保護施設に移動する予定です。」

「ダトウには100件を超える『引き取りたい』との申し出が来ていますが、我々のボランティアスタッフが様子を見に行けるよう、選ばれるのはホ田市在住の方になるでしょう。」

「ダトウのことがこんなにも話題になるなんて思いもしませんでした。私たちのアカウントは、ダトウのその後を知りたいという人や動物好きの人々に注目されてフォロワーも増えています。」

なおケンさんらは犬を引き取ることで住処のない犬がいなくなるように訴え続けており、「いつか野良犬の数が減る日を夢見ています」と現在も保護活動を続けている。

画像は『Daily Star 2020年12月20日付「Stray dog with swollen head after collar embeds into skin makes amazing transformation」(Image: Douyin/putianzhongr)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 YUKKE)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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