“奇跡のボディをもつアラサー美女”として、話題沸騰中の加治ひとみさん(33歳・通称:かぢちゃん)が、初のフォトブック『かぢボディ。』(光文社)を出版しました。
本書では、ヘルシーでしなやかなボディを限界まで披露。美ボディを作り上げた腸活の方法、腸活レシピなどお役立ちコンテンツも満載です。
「腸活おばけ」とも呼ばれる加治さんに、腸活で感じた効果を聞きました。かぢちゃんのレクチャーで腸活を実践したマネージャーさんにも、その実感を聞いてみましたよ。
◆腸活をはじめて体重は5~6kg減少
――加治さんのこれまでの腸活経験を集約した『かぢボディ。』は、オリコンの美容・ダイエット本週間ランキング(12月21日付)で1位。腸活をはじめて体重や体脂肪率にどんな変化がありましたか?
加治ひとみ(以下、加治):以前は体脂肪率は測っていなかったので分からないのですが、体重は5~6kgくらい減ったと思います。腸活の効果が出てきたころ、「もっと頑張ろう」って、いい意味で調子に乗ってしまって。そうなると数字を意識しちゃうから、体重を落とすために食事を減らして……と良くない方向に行きかけたことがありました。食事制限をしすぎると、女性が一番落としたくない胸とかお尻が落ちてくるんです。
――それで、あえて数字を意識しないように?
加治:生理周期のなかでも変わるし、数字を気にしすぎるのは良くない、ストイックになりすぎるのは良くないと気がついたんです。
私の場合、生理中は浮腫んで体重が増えやすいんですけど、数字を見すぎるとストレスになるので「生理だからしょうがないよね」って気にしないようにしました。運動や食事、なんでも良いんですが、生理中の自分の身体に合う何かを見つけるもの良いかと思います。
私はそこから腸活を極めていったら、数字に支配されないようになりました。もう、5年くらい体重は計っていませんね。その代わり、毎日鏡でボディラインを見るようにしています。
◆腸活で“かぢボディ”を手に入れるまで
――ダイエットをするとバストサイズが落ちてしまって悩む女性も多いと思います。胸を残しながらスタイルをつくることは出来るのでしょうか。
加治:バストアップは難しいですが、今あるサイズをキープすることはできると思います。そのためには、脂質や糖質をとりながらボディメイクをすることが大切です。
脂質をとらないとか、無理な糖質カットとか、厳しい食事制限で痩せると、肌がしぼんでしまうというか、身体のハリがなくなってしまいますよね。脂質をとるにしても質の良いものを選びましょう。食事は“管理するもの”だと思うので、制限しすぎるのはおすすめしません。
女性が痩せたいところって、だいたいお腹や下半身じゃないですか。お腹だったらうんちでどうにでもなると思うんです。うんちを出せば確実に痩せます! 他のパーツだったら、その部分の筋トレをするのがおすすめです。
◆マネージャーも痩せた!体質改善の方法とは
――かぢボディのような美しいスタイルをつくるためには、やはり食事が大切なんですね。読者には、適当な食生活をしているという人が多いと思います。何から始めたらよいですか?
加治:私は、朝イチで白湯を飲むことをおすすめしていますね。簡単ですし、一番始めやすいかなと思います。白湯が苦手な人はハーブティーでもいいので、朝起きてすぐ腸を温めてあげてください。
やっぱり腸が冷えていると、痩せ体質から遠のいちゃうと思うので、白湯を飲んで代謝を上げて、痩せやすい体質を作ることが大切だと思います。一度体質を作ってしまえば、リバウンドしにくいです。やっぱり、痩せ体質ができていないと、一気に痩せてもすぐに戻っちゃう。朝イチの白湯とか、日々の習慣で体質改善ができるので、騙されたと思って一度やってみて欲しいです。
マネージャー:私もお腹周りがなかなか痩せなくて困ってたんです。去年の4月くらいに、かぢちゃんに相談したら「一緒にやりましょう」って言ってくれて。言われた通りに腸活をした結果、痩せたんですよ! うんちが詰まってたのかな(笑)。自粛中も更なる腸活で痩せました。
◆かぢちゃんの“アレ”は臭くない!?
――コロナ太りしている人が多いのに、それはすごいですね。マネージャーさんはもともと便秘だったんですか?
マネージャー:私、出るときと出ないときの差が激しくて。出ないときは、うんちが固くなり過ぎてお尻が切れてしまうときもあったんですよ。かぢちゃんには、うんちするとき「ツルッと出て、臭くない」って言われてたんですけど、最近ようやくツルッと出る感覚が分かるようになりました。
加治:そうそう私、痔になったことがないんです!!
マネージャー:ツルッと出るからなのか、かぢちゃんって本当にトイレが早いんですよ。「え!? かぢちゃん、本当にした?」って聞いちゃうくらい。
前に、かぢちゃんと同じ部屋に泊まってたんですけど、同じトイレを使わなきゃいけなくて。かぢちゃんに「トイレ臭い?」って聞いたら「臭くないですよ」って言ってて本当に臭くなくて。腸活の効果かも。
加治:身体の中がちゃんとデトックスされた人って、うんちが臭くなくないんですよ。だから、うんちしたあと、すぐ次の人に入られても私は気にならないです。トイレに入ったときに臭かったりすると「私の前に入ってた人は体の中が大変なことになってるんだな」って思いながら、水を何回か流してニオイを消しています(笑)。
◆なんと、触ってみたことも…!?
――ニオイで健康状態を予測できてしまうんですね。
マネージャー:かぢちゃんが、こんだけ腸活、腸活って言っているので、自分もやりたくなっちゃって。腸活を試した結果、肌が綺麗になったし、痩せたし、綺麗なうんちが生まれるようになったし。ツルッとした綺麗なうんちが誕生したときは、かぢちゃんに「やったよ~!出たよ~!」ってLINEしましたね。(笑)。
加治:さすがに写真は送って来なかったですけどね(笑)。でも、うんちの見た目でも自分の“体内の機嫌”が分かるんですよ。色や形でだいたい分かりますが「どんなうんちが出たんだろう」ともっと知りたくなって、触ってみたことがあります。
――うんちを触ったのですか!?
加治:はい。トイレットペーパーでひょいっと挟んで、うんちを見ました。『ダウンタウンDX』この話をさせていただいたことがあるのですが、「ヤバイ!!」って皆さん騒然としていましたね。
――身体からの大事な便り、しっかり見ることが腸活の第一歩ですね。
◆甘いものが欲しくなったら「豆乳クリーム」を自作
――特に、女性は生理周期の関係で「甘いものが食べたいな」とか「食欲が止まらない」と悩むことが多いと思うんです。腸活がうまくいかなかったり、甘いものが欲しくなったりした場合はどうしたらよいのでしょうか?
加治:女性からよく聞かれる質問ですね。私は、干し芋とかコンビニでも買えるような腸活おやつを食べたりしています。あとは豆乳を使って、自分でホイップクリーム作っちゃうんですよ。ちなみにガッツリ食べたくなったときは、本でも紹介していますが、「きのこ薬膳」が美味しくておすすめ。身体がポカポカになりますよ(レシピは記事末)。
マネージャー:かぢちゃんに「腸活始めると暴飲暴食がなくなりますよ」って言われいて、本当かな~と思っていたんですが、なくなりました! 身体が本当に欲してるものが分かるというか、「腸の声が聞こえる」というか。
――腸の声!! スゴい領域ですね。
加治:断食あけの人が、久々に食事をとったときによく言う「食べ物の美味しさが分かるようになりました」という感覚に近いと思います。腸活するまでは、身体が欲していないものも食べてたんですけど、今はいるのか、いらないのか、ハッキリ分かるようになりましたね。なので、自ずと甘いものや脂っこいものを食べる機会が減りました。そういう意味でも、腸活は「自分の身体をリセットしたい」という人におすすめです。
◆かぢちゃんの腸活は10年前から始まっていた
――これまで歌手メインの活動をされていましたが、モデルとしてブレイク中。今になって「腸活」が注目されると思っていましたか?
加治:10年ほど前から、自分が普段当たり前にやっていたことだったので、まさかそこで注目していただけるとは、正直思ってもみませんでした。
今のマネージャーは、もう事務所の契約が終わる! という危機状態のときについてくれたんです。そのとき「なんでボディーを活かしてないの」って言われたんですよ。ずっと歌の仕事しかやってこなかったので。モデル業もやったことがないし、ほかの表現方法が分からなかったんです。『深イイ話』に呼んでいただいたのも、ボディがきっかけ。歌一本でやっていたらなかった話だなと思います。
マネージャー:『深イイ話』のディレクターさんとか、いろんな人が「それって腸活じゃないですか」と言ってくれて、気づいたんです。「かぢちゃんがやってきたことって、腸活だったんだ!」って。
――腸活と思ってやっていたわけじゃないんですね。
加治:腸活ではなくて、“デトックス”だと思ってやっていました。でも、デトックスにしてはうんちだったり、食物繊維だったり。一般的なデトックスとは、またちょっと違うとこに手を出していたので、腸活と言われてふに落ちましたね。
◆腸活を通してなりたい身体になれる人を増やしたい
――最近は「腸活おばけ」としてバラエティーにたくさん出演されてますよね。歌手とは違った仕事だと思うのですが、どうでしょうか?
加治:テレビ出演が加治ひとみや腸活を知ってもらうきっかけになったら嬉しいですね。あと私、いじられるのが意外と好きなんです。写真の印象で『あまり喋らなさそう』とか『いじりにくい』と思われているみたいで、いじられずに収録が終わることもあります。でも実際は、いじられるのが好きなので、芸人さんとかにいじってもらえると「キュン」としますね。
――いじられるのが好き、というのは少し意外でした! ガンガンいじられてる姿をテレビで見れる日を楽しみにしていますね。最後に腸活を通して伝えたいことを教えてください。
加治:最近、腸活をもっと極めたいなと思うようになり勉強して美腸プランナーの資格を取得しました。
10年くらいかけて自分の身体で腸活の効果を実証しているんですが、それを知識としてちゃんと結びつけて、自分の言葉で伝えたいなと思っています。みんなが健康で笑顔になること。そして理想の身体になれるような、お手伝いをしたいですね。腸活でハッピーな人を増やしたい、それが私の夢なんです。
◆かぢちゃんイチ押し「きのこ薬膳」レシピ
▼材料
●豆板醤 大さじ4、●ラー油 大さじ1、●鷹の爪 3本、●にんにく 4片、生姜 10g、豆豉 小さじ1、シナモンスティック 1本、山椒 小さじ1、八角 2個、なつめ 4個、花椒 小さじ1、クコの実 小さじ1、干し海老 小さじ2、長ねぎ 1/2本、水 800ml、鶏がらスープの素 大さじ2、きのこ お好みで、きくらげ お好みで、にら お好みで、キャベツ お好みで、豚バラ肉 150-200g
▼手順
①材料●を全部鍋に入れ、弱火にかける
②炒めて香りがしてきたら、お湯を入れる
③沸騰したら鶏がらスープの素を入れ溶かす
④あとは豆板醤や鷹の爪で辛さの調整をしたら、具材を入れ煮込む
<取材・文/梅原しおり>
【梅原しおり】
早稲田大学人間科学部卒、栄養士免許をもつライター。