山崎賢人&上野樹里の包容力いっぱいの演技を堪能!『グッド・ドクター』

テレビドガッチ

山崎賢人演じる自閉症でサヴァン症候群の小児科医レジデント・新堂湊が「小児科医になりたい」という思いで、懸命に子供たちと向き合う姿を描いたドラマ『グッド・ドクター』(2018年、フジテレビ系)が、在京民放5社(日本テレビ、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビ)が運営する民放公式テレビポータル「TVer」にて期間限定で無料配信されている。

物語の舞台は東郷記念病院。大きな総合病院だが、経営は厳しく採算性の悪い小児外科は人件費削減など、改善すべきという議論がなされていた。一方で、人手不足は解消されず、現場では新しい人材を求めていた。そんななか、やって来たのがレジデントの新堂。彼は大学を首席で卒業するほどの優秀な頭脳を持っていたが、同時に大きな問題を抱えていた……というストーリーが展開される。

主人公の新堂を演じる山崎は、映画『劇場』や『キングダム』など、近年幅広い役柄を演じ、その演技力を高く評価されている。本作では、自閉症スペクトラム障がいを持つため、一般的なコミュニケーション能力に問題があると同僚から煙たがられるが、「子供たちに未来を」という純粋な気持ちで患者に向き合うピュアな青年を演じている。

まず何と言っても本作の魅力は、この山崎の演技だ。山崎と言えば、甘く爽やかなルックスで、少女漫画原作のイケメンキャラを演じることが多かったが、このドラマでは、キラキラを封印し、とにかく“汚れなき少年”がそのまま大人になったような濁りのない眼差しで世の中を見るという難役。一方で、サヴァン症候群という驚異的な記憶力で多くの病気を発見するという天才的な部分も同時に表現することが要求される。

やり過ぎればあざとく見えてしまうキャラクターだが、山崎は非常にナチュラルな芝居を見せ、まったく嘘っぽく感じない。この絶妙なさじ加減は大きな見どころである。そんな新堂が、夢だという小児科医になるために奮闘する姿は、多くの視聴者を感動に包み込んだ。

さらに、新堂を支える上野樹里演じる小児科医・瀬戸夏美も、物語に深みを与える。これまで上野と言えば、能動的に周囲を巻き込んでいくキャラクターを演じることが多かったが、本作では、新堂にしっかりと寄り添い、強くも優しく彼を支える。

新堂はある意味で飛び道具的に物語をかき回す。そんな新堂を良く思わない同僚たちもおり、彼をしっかり受け止める人物がいないと、物語に安定感は生まれない。その役割を一手になっているのが夏美だ。大人とうまくコミュニケーションが取れない新堂を大きな心で包み込むことで、物語全体がハートフルになる。山崎同様、上野の芝居も本作を語る上では欠かせない。

「明日が普通にやってくる」ことが当たり前ではない子供たちの“明日”への扉を懸命に開こうとする新堂や夏美たちの姿は、閉塞感漂う“いま”だからこそ、大きな力を与えてくれるだろう。

(文・磯部正和)

当記事はテレビドガッチの提供記事です。

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