みんないくら渡してる?「中高生のお小遣い事情」&ルール決めのコツ

ウレぴあ総研

小学生のお小遣いの情報量が多いのに比べて、中高生のお小遣いの情報量は少ないと感じたことはありませんか?

思春期に入った子どもは友人とのつながりを強め、親子のコミュニケーションはとりづらくなりがち。

お小遣いは小学校の流れのまま、与える金額だけが上がって、使い方などを把握できてないことも多いのではないでしょうか。

中高生になると欲しいものも高額になり、「稼ぐ」「貯める」「増やす」なども意識し始め、お金に対して興味と関心を持つ子も増えてきます。

2015年の金融広報中央委員会のこどもの暮らしとお金に関する調査によると、「お金をたくさん貯めたい」と思っている中高生は約87%~90%強と多く、実は小学生の頃よりもお金について多くのことを話すことが大事な時期ということがわかります。

今回は、中高生のお小遣い事情やルールについて紹介します。

■ 中高生のお小遣い事情

下記は2015年度に金融広報中央員会(知るぽると)が行った調査結果のデータです。

中学生は月の平均額が2500円ということですが、月にもらう額としての回答数は1000円が最も多くなります。

お手伝いなど報酬制のお小遣い、テストの成績の成果などのお小遣いも加えて平均すると、約2500円になっているようです。

■お小遣いの金額は「まかなう範囲」から割り出す

お小遣いの金額は、学年が上るとともに「なんとなく金額を上げた」となりがちですが、中学・高校に進学するタイミングは、お金のことを親子で考える絶好のチャンスです。

「お小遣いで何をまかなうか?」をお子さんと話し合って決めるのがポイントです。

上記の表の「お小遣いの使い道」は、月のお小遣いで「まかなう範囲」を決める時の目安になります。学年が上がると、行動範囲も広がり、使う金額も増えてきます。

スマホ代金、お友だちと遊びに行く時のお金、映画や本代や洋服代は親か子か? 誰が負担するかによって、お小遣いの額は変わります。

■「まかなう範囲」にぜひ入れてほしいのはスマホ代!

連絡が必要などの理由で親の都合で子どもに持たせている場合は別として、「子どもが希望して」スマホを買い与えている場合は、その料金は子どものお小遣いからまかなうようにしたいものです。

子どもが「自分で払う」ことで、通話料の安いところを探したり、通信料金を下げるために使い方を工夫したり、ゲームの課金を減らしたりなどが期待できます。

ちなみに、分割払いしているスマホ・携帯電話端末代などは滞納すると、将来住宅ローンの審査が通らないこともあります。そんな話もしながら、支払いは期限を守ることの大切さも伝えてみてください。

■お小遣いの与え方は子どもの性格を見て決める!

私が高校生だった頃のお小遣いは月2万円でした。

多いと感じる人も多いかもしれませんが、その中から学校の授業料を払い、文具や教材費、趣味や洋服、部活で使うものなどすべてをまかなっていました。

多い感じはしませんでしたが、足りなくなることもなくこのお小遣い制にとても満足していました。

しかし母が弟に同じようにしたところ一週間で足りなくなったため、弟は週に一度のお小遣い制に変わりました。

お金の管理(やりくり)にも得意不得意があり、自分に合わないやりくり法は大人でも難しく感じられるものです。

子どもの性格に合った方法を見つけるのもお小遣いの目的です。「正しい方法」は子どもによって異なります。

子どもがコントロールしやすいお小遣いの与え方を臨機応変に対応していきましょう。

■高校生になったら「大人扱い」をしよう!

2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に変わります。2022年4月1日に18歳、19歳に達していたら、その日から「成人」ということです。

高校卒業後の進路は未定ですが、入学から3年後には「親元から離れて自立する」を親子とも意識しておくと、卒業間際になって「もっとお金のことを教えておけばよかった……」「何も教えてないから一人暮らしが心配」ということが避けられます。

「自立できるように」といっても難しくはありません。ポイントは3つ、基本は家計と同じです。

■1: いざという時のために貯金の習慣を作る(子どもが使える口座がなければ開設する)

家計では緊急予備費として給料の2~3か月分の貯金は必須です。

子どももお小遣いを使い切るのではなく、いざというときのために月の2~3か月分は口座に貯蓄するようにしておき、使ったら補充できるように声掛けをしていきましょう。

■2: お小遣いでまかなう範囲を広げて、やりくりを任せてみる

入ってきたお金の中で、計画的にやりくりをする体験を積み重ねます。

スマホの支払いや、趣味、交際費など、その都度お金を渡すのではなく、お小遣いの範囲からやりくりさせてみます。

そうすることでお金との関わり方を親子ともに知ることができ、できないことや苦手なことがあれば、親元にいるうちに、その子に合ったやりくり法を考えることができます。

■3: 貯金ができるようになったら「投資」に挑戦してみる

20歳未満は未成年口座を開設することで投資にチャレンジすることができます。

毎月のお小遣いの中から500円でもいいので、「好き」「身近に感じる」「応援したい」企業などを選び、積み立てで株を購入し、「増やす」ことの体験を積めると良いですね。



お母さん向けのセミナーで一番聞かれるのはやはり「お小遣い」のこと。

「何を」「どのように」伝えたら良いか迷い、子どもの年齢が上がるごとに悩みは深刻化しているのがうかがえます。しかし、それぞれの家庭の事情やお子さんの性格も違うため「正しい答えはない」というのが答えです。

そんなとき指針の一つになるのが、親の役割は「子どもの自立に向けて、失敗経験を含めた多くの体験をさせること」です。小さい頃のお金の失敗は金額が小さくて済みますが、年齢が上がると失敗の金額は大きくなります。

「貯金」「やりくり」「投資」などを通して、子ども自身が多様なお金とのつきあい方を経験し、より良い方法を見つける手助けができるよう、親もお金のことを学んでいきたいですね。

おおが かよ FPキャンバス株式会社 代表

キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャルプランナー

学校の先生だった経験を生かし、お母さんと子どもの「お金の先生」として、子育て家計の相談や、120日の見直しプログラムを行っています。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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