ホワイトライオンの四つ子が中国の動物園でお披露目 絶滅危惧種としての認知度向上に期待

中国の動物園が、先月に誕生したホワイトライオンの四つ子を一般公開すると発表した。野生では世界に13頭未満、動物園などには数百頭しかいない貴重な存在だ。四つ子の写真も公開しており、愛らしく元気いっぱいの様子が写っている。『Metro』などが伝えた。

中国・江蘇省にある南通森林野生動物園は、先月6日に誕生したホワイトライオンの四つ子の雄を今月26日に一般公開すると発表した。同動物園で四つ子が生まれるのは2回目のことで、今年5月には雌3頭、雄1頭の四つ子が誕生していた。

一般公開に向けて飼育員と獣医は四つ子を初めてお風呂に入れ、健康診断も行った。四つ子は1日に50グラムずつ体重が増えており、すくすくと成長しているという。

同動物園は、四つ子たちが遊びまわる風景や身体計測、食事の様子などを撮影した写真を公開している。初めての日光浴を行った際には、太陽の暖かさに触れて食事中に眠ってしまった場面も収められていた。

ホワイトライオン保護団体の『Global White Lion Protection Trust』によると、野生のホワイトライオンは南アフリカ北東部の生物圏保護区「The Kruger to Canyons Biosphere Reserve」にしか生息していないそうだ。真っ白な見た目から遺伝子異常で発生するアルビノの一種かと思われがちだが、そうではなく劣性遺伝する青い目と発現の仕方が似ているという。

ホワイトライオンは、狩りをした後に頭部などを持ち帰る“トロフィーハンティング”により生息数が激減している。現在は野生で13頭未満、動物園などで数百頭ほどしかおらず、国際自然保護連合(IUCN)は絶滅危惧種に指定している。絶滅危惧種リストには段階があるが、生息数が少ないのにもかかわらず絶滅危険度がそこまで高くない“vulnerable(絶滅の危険が増大している種)”というカテゴリーに属している。これは絶滅の危機にあるホワイトライオンが、法律で守られていないことになってしまうという。

『Global White Lion Protection Trust』は「ホワイトライオンについてより多くの知識を得ることで、ホワイトライオンたちを保護する法律を改訂できる可能性が高まります。彼らの遺伝子について調査し理解を深め、保護していくことが必要で、一刻を争う事態になっています」とコメントしており、今回の4つ子の誕生がこれらの問題の認知度向上に大きく貢献することが期待されている。

画像は『Metro 2020年12月23日付「Super rare white lion quadruplets prepare to meet the public for the first time」(Picture: Sipa Asia/REX)』『Times Now 2020年12月23日付「Rare white lion quadruplets to meet public for first time at Chinese zoo [PHOTOS & VIDEO]」(Image: Twitter/CGTN)』のスクリーンショット

(TechinsightJapan編集部 iruy)

当記事はテックインサイトの提供記事です。

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