引きこもりにしないために…子どもの「ネガティブ発言」正しい受け止め方

ウレぴあ総研

小学校の中・高学年になってから、子どもがネガティブ発言をするようになった…。これは、自分の子が心を開いている証拠です。

一方、何も言わないようであれば、一人で悩み事を抱え込んでしまい、悪くすると不登校になる可能性もあります。

そうならないための親子の会話法、そしてネガティブとポジティブの関係を心理カウンセラー・岡嶌伸枝さんに聞きました。

■人はなぜネガティブになるのでしょうか?

元来、人間は太古の昔からネガティブな考え方をする生き物なのです。たとえば、「食料が採れなかったらどうしよう? このまま飢えて死んでしまうのではないか?」とネガティブな考えを持つことで、人間は危機管理をしてきました。

たとえば、転びそうになった時に、とっさに手をついて身を守ろうとしますよね。そういった本能や反射神経と同じくらい、ネガティブな思考をすることは、脳にとっては当たり前のことなのです。

■ネガティブだからこそ、ポジティブになれる

ネガティブな思考をすることから、危機管理能力を培ってきたのが人間の歴史です。

八方塞がりになっても、その状況を見極めて整理し、気分を高めて行動することで、危機を脱することができる、これこそが、ポジティブな行動なのです。つまり、ネガティブな思考があるからこそ、ポジティブになれるのです。

■無理なポジティブシンキングが心を追い詰める

ネガティブな考えは、何かしらの打開策、解決策が見つからなければ止まりません。ですから、気持ちと裏腹に「笑顔で」とか「私は出来る!」と鏡の前でいくら唱えても、ポジティブにはなれないのです。

むしろ、心と真逆なことを脳と体、心に強制し、自分自身に「嘘」をついてしまうので、疲弊してしまいます。さらに「どうして自分はポジティブになれないのか?」という、新たな負の感情を生み出してしまいまい、ますます自分を追い詰めていくのです。

このようなネガティブな思考を繰り返し続けると、いつか心が折れてしまいます。

そこで大切なのが、誰かに相談するという行為なのです。子どもの場合、先生や友達、家族などがあげられますが、まずは家族が相談に乗ってあげるのが理想なのです。

■子どもがネガティブな発言をした時の対処法

■1.ネガティブな発言をされたら信頼されていると認識しましょう。

人間は誰しも失敗します。たとえば、寝坊をしてしまい、遅刻するとします。すると、「先生に叱られる」「クラスメートにからかわれる」「皆に笑われる」など、ネガティブな発想が次々と頭に浮かんできます。これ自体は、脳の正常なメカニズムといえるので問題はありません。

しかし、短絡的な子の場合は「恥ずかしいから、学校を休みたい」という発想をします。この場合、親は別の解決法を提示してあげなければいけません。

一方、クラスでいじめられた、先生に体罰を受けたなどという問題の場合は、なかなか親には相談してくれません。それらを相談できるよう、普段からアナタが話しやすい空気感を作っていきましょう。

■2.子どもの言葉を復唱しながら、不安を受け止めましょう

では、そのような空気感は、どうすればいいのでしょうか? 子どもが相談しやすい親とは、まず一方的に怒らない、そして否定しない親です。子どもがネガティブな発言をしてきたら、じっくりと話を聞いてあげましょう。

このとき、「そうだね」と共感することも大切ですが、「そうなんだね」と相槌を打つことで、子どもは相談を続けやすくなります。たとえば「不安だ」と言ってきたら、「不安なんだね。どうして、不安なんだろうね?」と、復唱しつつ聞き返します。

すると、子どもとしては共感を得ることができ、なおかつ改めて自分がどうしたいのか考えることができます。

子どもは語彙力が発達途中なので、短絡的な表現をしたり、荒々しい言い方をしたりしますが、根気よく聞いてあげましょう。

■3.意見を押し付けず、子どもと一緒に考えましょう

話の途中で、「いつまでもクヨクヨしないで」と遮るのは、御法度です。そして、「がんばれ」とか「大丈夫だよ」という一方的な励ましの言葉も、子どもを追い詰めてしまいます。

子どもは、親が一緒に考えてくれることを望んでいます。あくまでも主役は子どもなので、親が先回りして答えを出す必要はありません。「あなたはどうしたい?

どうしたほうがいいかな?」という言葉を投げかけるだけでよいのです。また、子どもがまだ幼いようでしたら、「Aにする?Bにする?」と選択肢を与えるのもいいでしょう。

子ども自身が「こうしたい」と、決めたらあとは見守り、手助けが必要であれば協力するというスタンスが理想的なのです。

当記事はウレぴあ総研の提供記事です。

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