部屋の加湿 早朝はしなくてもよい!? 気象予報士・蓬莱大介の【お天気ライブ ほうらい屋】【15】

テレビドガッチ

この冬は特に「ウイルス対策」として、部屋の換気と加湿に気を配ると思いますが、加湿するのは基本的に部屋の暖房を使う時間帯でよくて、しなくてもいい時間帯もあります。気温が下がる未明から早朝は、加湿器を使わなくても部屋の湿度って高くなります。逆に、その時間に加湿しすぎると、窓などに結露が発生してしまい、部屋のカビの原因になることも。
この冬、特に気になる湿度。これを機にその仕組みをざっくり理解しましょう。

まずそもそも、空気中には目に見えない水蒸気があります。
空気は、気温が高いほど多く水蒸気を含むことができます。
15度の部屋には水蒸気を10含めるとする。部屋に5あれば、湿度は50%
その部屋の水蒸気が10以上になると、余分な水蒸気(気体)は水滴(液体)になる。この状態は湿度100%。
カラカラで湿度が低いと『部屋にある水分(液体)』から蒸発して空気中の水蒸気を増やそうとします。
『部屋にある水分』というのはなんでしょう。
例えば人間の鼻やのどの粘膜になりますので、そこから蒸発して乾いていきます。
粘膜が乾くと、炎症が起きやすくなったりウイルスが付着しやすかったりします。
部屋の湿度は50%前後をキープしておいたほうがいいのです。
湿度が高いとウイルスなどの飛沫も遠くに飛びにくくなります。
ちなみに部屋に観葉植物があると、水分は葉っぱからも蒸発していきますので、人間の乾燥具合が少し和らぎます。

では、早朝一番気温が下がるタイミングで加湿しなくてもいい理由。
部屋15℃で湿度50%(水蒸気が5ある)状態から、部屋の温度だけ下げるとする。
5℃の部屋は水蒸気が3しか含むことができないとなると、水蒸気2が余分になり水滴となります。
その水滴は、窓など外と接して温度が一番低くなっている所に発生します。
朝の結露は、もともと部屋にあった水蒸気が水滴となっているんです。
なので、早朝に加湿しすぎると結露がいっぱい発生するだけで、カビの原因になります。

まとめると、
早朝は部屋の気温が下がることで、部屋の湿度も勝手に高くなる。
加湿は、朝以降、暖房器具を使って部屋を暖めている時間帯でいいのです。

【おまけ】吐息が白いのは、水蒸気(気体)が冷えて水滴(液体)に変わっているから

寒い日は、手がかじかむので「ハァ~」と自分の吐息で暖めたりしますが、口の形を「は」にすれば暖かい、「ふ」にすれば冷たい。
このちょっとした口の形の違いで、どうして温度が変わるかわかりますか?
試しに自分の手にやってみて下さい。
その理由は、体の内と外の空気の違いにあります。
「は」の形の時は体の中の暖かく湿った空気が手に当たるから暖かい。
「ふ」の時は体の外の冷たい空気が当たるから冷たくなります。
プロフィール
蓬莱大介(ほうらい・だいすけ)
気象予報士・防災士。1982年兵庫県明石市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。2011年読売テレビ気象キャスター就任。 現在、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」「かんさい情報ネット ten.」「ウエークアップ!ぷらす」の3番組にレギュラー出演中。読売新聞(全国版)で連載記事「空を見上げて」を執筆。
著書 「クレヨン天気ずかん」(2016年主婦と生活社)
「空がおしえてくれること」(2019年 幻冬舎)
「蓬莱さんのスケッチ予報Calendar2020」(2020年 読売テレビエンタープライズ)

当記事はテレビドガッチの提供記事です。

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