生涯一、運命を感じた!男が「結婚を決める理由」とは
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「おたスケ」。それはオタクのスケジュールであり、あなたのお助けとなるスケジュール。
本コラムではオタクライフを満喫したい方に向けた時間の過ごし方や情報を、アニメ大好きライターのハシビロコがお届けします。
こんにちわ、ハシビロコです。突然ですが、みなさんは雪が好きですか?
私は嫌いではありませんが、「雪かきが面倒」など厄介なイメージを抱いてしまいます。雪かきのあとは全身筋肉痛になるし眠気に襲われるので……。水不足にならない程度に、節度を守って降ってほしいものです。
しかしアニメの中の雪景色は、いくらでも眺めていたくなるほどの美しさ。同じ雪でも、場面によってまったく違う表情を見せてくれます。
そこで今回は雪の演出に注目して、おすすめの4作品をご紹介!該当シーンだけでもチェックしてみてください……!
『NARUTO』序盤の「波の国編」は美しくも儚い物語。第十九話「ザブザ雪に散る……」では、道具として生きてきた2人の忍の最期が描かれます。
小学生時代に何度も見たエピソードですが、改めて見直してみるとより心に迫るものがありました。
【#ナルティメットストーム4RTB】今日は再不斬に付き従う美少年、白!氷遁の血継限界を有し、忍具と氷遁を組み合わせた戦闘スタイルで相手を蹂躙する。
★https://t.co/ItFX6YcHTg #NARUTO pic.twitter.com/rgYrnksXl6— 「ナルト」家庭用公式 (@Narutogame_Info) December 9, 2016
ナルトたちの前に敵として立ちはだかった再不斬(ざぶざ)。そして再不斬に命を救われ、役に立とうと忍術を磨いた少年・白(はく)。しかし白は再不斬をかばい、命を落としてしまいます。
大人として、そして忍として感情を殺して生きてきた再不斬ですが、ナルトのまっすぐな言葉に心を動かされ大粒の涙を流します。そして鬼のような気迫で、本当の敵に捨て身の攻撃を仕掛けました。
最期は白の隣で、と望んだ再不斬。季節外れの雪が舞い、ピアノのBGMが流れます。雲の切れ間から光が差す光景は、まるで神話のような美しさ。
すると白の目元にひとひらの雪が舞い落ち、涙のように溶けていきました。
まだ体温がわずかに残っていたのか、それとも日の光が雪を溶かしたのか。どちらにせよ、白の代わりに雪が泣いてくれたことに変わりはありません。
劇場版『空の境界』
2007年よりの連作映画
◆終章/「空の境界」
◆劇場版「空の境界」未来福音
◆劇場版「空の境界」未来福音 extra chorus
AbemaTVにて無料公開中なのですが、
無料視聴期限があと数時間となっております。宜しければ、是非。https://t.co/adWwyy90N7 pic.twitter.com/UwzIF5BsuF
— ufotable (@ufotable) October 10, 2019
雪の作画ではufotableさんの作品もおすすめ。『空の境界』終章では、雪の降る道路を舞台に、約30分間の会話を絶妙なカメラワークで描き切りました。
高い表現力はTVアニメでも健在。『鬼滅の刃』第1話「残酷」では、主人公・炭治郎の心情を雪にも反映させていました。
そもそも冒頭で雪を踏みしめる足元を映し、吹雪の効果音と梶浦由記さんのドラマチックな音楽、そして炭治郎の荒い息遣いで状況を表す演出がもうドストライク。薄暗い雪景色から、炭治郎の不安や絶望が伝わってきます。
「人生には空模様がある」と炭治郎が言っていた通り、第1話では場面に合わせてさまざまな雪が描かれました。どれも雪空ですが、温かみには大きな差が。
家族と一緒に過ごすシーンでは、日が差して穏やかな雪景色が登場しました。しかし事件が起きてからは一変。だんだんと空が暗くなり、心まで凍りそうな吹雪がやって来ます。
ラストで兄妹に降り積もる雪はゆっくりとしたスピード。降り積もる雪の冷たさは変わらないものの、どこかやさしさを感じます。
炭治郎の心を反映しているかのような雪景色。1話を見返すときにはぜひ注目してみてください。
2003年版のTVアニメ『鋼の錬金術師』にも、おすすめの雪シーンが。第14話~第24話で使用されたED「扉の向こうへ」の映像です。
サビで雪が降る塔の上にたたずむエドワード&アルフォンス兄弟。エドが両手を出して雪を受け止めますが、右手の雪はいつまで経っても溶けません。
なぜならエドの右手は機械鎧(オートメイル)。体温を持たない作り物の身体なのだと、痛いほどに思い知らされます。
自らの罪を受け入れるように、雪ごと両手をぐっと握りしめるエド。その後ろに立つアルも全身が鎧でできているため、雪が降り積もっています。
あまりの切なさに今でも涙腺が決壊するED映像。カラオケで流すと私が大惨事になります。
シリーズを通して雪が鍵を握る作品が『凪のあすから』。シリーズ構成が『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』の岡田麿里さんなので切ない展開にしかならない。
さらにアニメーション制作を担当したP.A.WORKSの透明感あふれる作画で、幻想的な雪が描かれました。
『凪のあすから』は全26話。前半の13話までは夏の景色が、そして14話以降では雪景色が登場します。
季節が移り替わったように思えるかもしれませんが、実はどちらも夏。しかも13話と14話の間で5年が経過しています。
見慣れない雪景色に困惑するのは、視聴者もキャラクターも同じ。とある事情で5年間眠り続け成長の止まった主人公・光は、成長したかつてのクラスメイトや年下の友人たちの姿に混乱していました。
どうあがいても埋まらない時間の差。降り積もった雪には、美しさだけではなく無慈悲さも込められているかのようです。
OPの映像も真夏の日差しが眩しかった第1クールと、冬の澄んだ空気が感じられる第2クールで対照的に。見比べてみると、さらに切なさが増すはずです。
みなさんも今年の冬は、自宅でアニメの雪をじっくり鑑賞してみてください!