年末も胃もたれなし!…今からできる「食べすぎ飲みすぎ簡単ケア」 #87

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在宅ワークや会食自粛などで、家にいる時間が増えた人も多いでしょう。仕事や休憩のおともに、気づくと何かをムシャムシャ、パクパク。“ながら食べ”がすっかり習慣になっていませんか。そこで、漢方薬剤師の大久保愛先生が、飲み食いが増える年末年始に備えて、今からしておきたい「胃腸をサポートする」簡単な方法をお伝えします。内臓から元気になって、健やかに2021年を迎えましょう!
文・大久保愛

【カラダとメンタル整えます 愛先生の今週食べるとよい食材!】vol. 87

■ だらだらと食べていませんか?

今年は外食する機会が減り、年末年始なのに暴飲暴食が減りそうな気がしますよね。ただ、実際はメリハリのない毎日で、だらだらと「ながら食い」を助長することもあるのではないでしょうか。

ステイホームで自炊だし大丈夫と思いきや無意識に何かをつまんだり、デリバリーやお取り寄せをたくさんしていたり、時間を気にせず食事を遅くまで食べたり飲んだり…。と自制心がなければ、胃は休まる暇なく動き続け、疲労を感じてしまうことだと思います。

これから、年末年始に向けて食べる機会が増えていくと思うので、今のうちに胃腸をサポートする食事をとって準備していきましょう。そこで今週は、胃腸の疲れに備えた食薬習慣を紹介します。

■ 今週は、胃腸の疲れに備えた食薬習慣

今週は冬型の気圧配置が続き、日本列島に強い寒気が流れ込んで来ています。手先、足先だけではなくお腹や首もと、耳、鼻と全身をひんやりさせます。お腹を触ると意外と冷えていることを実感しますよね。寒さからお腹が冷えて消化機能の低下、キャパを超えた食事が続くことによる消化機能の低下。この2つの胃腸へのダメージ要因が今後増していくことが考えられます。

お腹が張りやすくなったり、朝起きて消化が終わっていない感覚があったり、胃もたれを頻繁に感じたり、お腹がギュルギュル音をたてたり、下痢や便秘になったりと不調を感じやすくなります。

これを漢方では、消化機能が低下した『脾気虚』や食べすぎにより『痰湿』がたまっている状態と考えます。そこで、今週は『脾気』を補いながら『痰湿』を取り除く食薬習慣を紹介します。食べるとよい食材・メニューは、【キャベツ入り湯豆腐】です。

■ 食薬ごはん【今週食べるとよい食材・メニュー:キャベツ入り湯豆腐】

お豆腐と昆布、水菜、えのきなどを一緒にコトコトすると簡単に作ることのできる湯豆腐。具材にキャベツをプラスしてこの時期の体を癒すメニューにチェンジしてみましょう。ポン酢に柚子や七味を添えて食べると美味しいですよね。柚子は、消化を助け、七味は体を温めてくれます。

■ 【キャベツ】

キャベツには『痰湿』を取り除く働きがあります。消化を助ける成分キャベジン、腸の働きを助けける食物繊維も豊富です。また、糖質が増えやすい年末年始にはキャベツのようなアブラナ科の食材を摂ると糖化を抑える働きが期待できます。

■ 【豆腐】

消化に負担がかからず、体を温めるために必要なタンパク質をしっかり摂り入れることができます。お肉の食べ過ぎで胃腸が疲れたけどタンパク質を取り入れたいときにおすすめです。

なんだかお腹が重いな、お腹や腰回りが冷えているなと感じる人は、ぜひ湯豆腐を取り入れてみてくださいね。生姜をたっぷり入れるのも体を温め、消化のサポートをしてくれるのでおすすめです。

温活レシピや消化を助けるレシピは『不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖』(世界文化社)で紹介しています。もっと詳しく知りたい方がぜひご覧ください。

※食薬とは…漢方医学で人は自然の一部であり、自然の変化は体調に影響を与えると考えられています。気温や湿度、気圧の変化だけではなく、太陽や月の動きまでもが体に影響を与えています。学生の頃、太陽暦や太陰暦を学んだことを覚えていませんか? 1か月の日数や季節などは太陽や月の動きから決められていたことはご存知のかたは多いと思います。

月や太陽は、地球との位置により引力が変わり、地球では潮の満ち引きが起こります。地球の約七割が水分と言われていますが、同様に人の体も約七割が水分と言われています。そう考えると、人間も月や太陽の影響を受けることは想像しやすいことだと思います。中国最古の医学書である皇帝内経(こうていだいけい)にも、月が体調に影響を与えることは記されています。

つまり、気温、湿度、気圧、太陽、月の変化とさまざまなものを指標にすることにより、より正確に体調管理をすることができます。この体調管理に食事内容を役立てることを『食薬』と呼びます。

■ information

大久保 愛 先生漢方薬剤師、国際中医師、国際中医美容師、漢方カウンセラー。アイカ製薬株式会社代表取締役。秋田県出身。昭和大学薬学部生薬学・植物薬品化学研究室卒業。秋田の豊かな自然の中で、薬草や山菜を採りながら暮らす幼少期を過ごし、漢方や食に興味を持つ。薬剤師になり、北京中医薬大学で漢方・薬膳・東洋の美容などを学び、日本人で初めて国際中医美容師資格を取得。漢方薬局、調剤薬局、エステなどの経営を経て、漢方・薬膳をはじめとした医療と美容の専門家として活躍。おうちで食薬を手軽に楽しめる「あいかこまち」を開発。漢方カウンセラーとして、年間2000人以上の悩みに応えてきた実績を持つ。著書『1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣(ディスカヴァー・トゥエンティワン)』は発売一ヶ月で七万部突破。『心と体が強くなる!食薬ごはん(宝島社)』、『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典(KADOKAWA)』、近著に「不調がどんどん消えてゆく 食薬ごはん便利帖(世界文化社)」がある。公式LINEアカウント@aika

『1週間に一つずつ 心がバテない食薬習慣』(ディスカヴァー)。

『女性の「なんとなく不調」に効く食薬事典』(KADOKAWA)体質改善したい人、PMS、更年期など女性特有の悩みを抱える人へ。漢方×栄養学×腸活を使った「食薬」を“五感”を刺激しつつ楽しく取り入れられる。自分の不調や基礎体温から自分の悩みを検索して、自分にあった今食べるべき食薬がわかる。55の不調解消メソッドを大公開。

(C)Ivan Pantic/Gettyimages(C)bymuratdeniz/Gettyimages(C)Steve Hammid/Gettyimages

当記事はananwebの提供記事です。

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