「食欲」とは人間にとって根源的な欲求。ただ飢えを満たすだけならば飽食の現代では手段に困らないが、どうせならばササッと済ませつつ、美味しいものを食べたいのもまた当然の欲求である。
東京・中野には、忙しい現代人向けの海鮮料理屋があることをご存知だろうか。
画像をもっと見る■名前から漂うガチ感

その店は『IKURA STAND』(イクラスタンド)という、名前のとおり新鮮なイクラがこれでもかと楽しめる空間である。車が走るためにはガソリンを補給するためガソリンスタンドへ向かうが、それと同じ理論で人間がエネルギーを満タンにするためには『イクラスタンド』でイクラを補給するのが最適解だという。

その本領はディナータイムにあるようだが、木・金曜日はそれに匹敵する豪華なランチが楽しめるとのこと。至高のイクラランチを味わうべく、記者は同店へと急いだ。
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通常であれば単騎で店舗に乗り込むところだが…今回は、あらゆる食材の中でも魚介類が好きだという大阪在住の助手を召集。記者と異なるサイズを頼んでもらい、ボリューム感を比較することにした。
我々が今回注文したのは「シャリイクラ丼」という一見普通のメニューなのだが、同店の素晴らしいところは、「ご飯の量」と「イクラの量」を好みでオーダーできる点だろう。
ご飯は小、中、大サイズがそれぞれ280円、380円、580円の価格設定。そしてここからが重要なのだが、丼に乗せるイクラの値段は量り売りで10g毎に120円となっているのだ。

そのため「金欠だけど、少しくらいはイクラが食べたい…」という給料日前の人から、「何を犠牲にしても浴びるようなイクラを食べたい!」というイクラを極めし者まで、自分の好みで好きなようにイクラを楽しむことが可能に。
メニュー写真にはとんでもない量のイクラを積んだ丼の様子が確認できたが、こちらは中盛のご飯に250gのイクラを乗せたものだという。どうせ食べるなら思いっきり…と意気込む記者は、中盛ライス(380円)にイクラ200g(2,400円)を乗せることに決定。
助手は小盛ライス(280円)を頼み、こちらにはイクラ100g(1,200円)をトッピングしてもらった。
■圧倒的イクラ量…!

メニュー写真のイクラにはやや劣るとはいえ、200gのイクラというのも中々に圧巻である。丼全体に乗ったイクラは絶妙なバランスを保っており、米に辿り着くにはまず一定量のイクラを片付けなければならない。

しかし決して味が濃すぎるワケでなく、大量のイクラを掻き込んでも、全く飽きがこなかった。というより米そのものがかなり美味しかったので、イクラと米がお互いの魅力を高め合っているように感じられる。
「まずはそのまま食べて、味に飽きたら醤油をかけてみてください」と店主からアドバイスをもらったが、最初から最後まで醤油のアシストなしで美味しく完食してしまった。ちなみにイクラは、安心と信頼の北海道産。
最安ではライス小(280円)+イクラ10g(120円)の400円丼も可能になる計算だが、どうせなら思う存分イクラは注文すべきだ。
■コロナの影響に負けないでほしい
こちらの店がオープンしたのは今年6月の頃だが、新型コロナウイルスの影響を考えると、客の入りや知名度はまだまだ本調子ではないだろう。
忙しい現代人にこそ、「手軽にイクラが食べられる」という素晴らしいコンセプトの同店に足を運んでもらいたい。
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