“半沢直樹”福澤克雄監督に本広克行監督……人生の転機には出会いと「別の視点」「腐っているだけじゃダメ」という発想の転換があった 『コールドケース3』波多野貴文監督の場合

ガジェット通信



日本版「コールドケース」の第3弾、「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」の放送がスタートしました。未解決凶悪犯罪、通称“コールドケース”を扱う捜査チームの活躍を描く、全米で全シーズンの平均視聴者数1,000万人超えの大人気ドラマ「コールドケース」がオリジナル。日本版では吉田羊、永山絢斗、滝藤賢一、光石研、三浦友和が豪華共演を果たしており、2016年、2018年に続く第3シーズンが、WOWOW開局30周年記念作品として放送となります。

その演出を手掛けた才人が、シリーズを支えた波多野貴文監督。2005年に「逃亡者 木島丈一郎」でテレビドラマ初演出。2010年に『SP THE MOTION PICTURE』で映画監督デビューを経て、この「コールドケース」のほか、現在『サイレント・トーキョー』も公開中など活躍中です。その波多野監督は、いかにして“監督”になったのか。話を聞きました。



■連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~ (全10話) [リンク]

●2005年に「逃亡者 木島丈一郎」でテレビドラマ初演出。2010年に『SP THE MOTION PICTURE』で映画監督デビューされていますが、その2005年頃まで、ずっと監督志望だったのでしょうか?



小さい頃から映画やドラマって面白いなって思っていましたが、実家を継ぐ事を考え、大学では建築学科に進みました。ですが、就職活動中に中学生の時に見たハリウッドの看板を思い出し、監督を目指してみようと思い立って。祖師ヶ谷大蔵に住み始める、というのがはじまりです。

●なぜ祖師ヶ谷大蔵に(笑)



それは大学時代の友人にどうやったら映像の世界に行けるのかと相談した時に、彼の知り合いが砧スタジオで助監督をやっていると。それで大学4年の夏から通って、見学を始めました。その最寄りが祖師ヶ谷大蔵駅。東宝の撮影所もあったので、とりあえず暮らしてしまおうと。

当時、助監督やADの派遣の会社があり、そこに登録もしました。それでTBSのジャイさんの連ドラに拾われたんです。

●福澤克雄監督ですね。「半沢直樹」の。



そうです。そのジャイさんのもとで、助監督としてスタートを切りました。しかし仕事をしていく中で、局員ではない自分は監督になれないかもと、新たな道を探していたんです。そんな時、本広克行監督に出会い師事しました。そして数年後に「SP」の話をいただいて。という流れですね。

●転機には人との出会いが必ずありますね。



そうですね。最初の助監督につないでくれた友人から、ジャイさん、本広さん、全ての方が恩人ですね。人に助けられているというか、恵まれていたんですね。運が良かったんです。

●著名な先人たちとの出会いばかりで、楽しそうな印象です。



もちろん辛い事もありましたよ(笑)。監督以外をやりたいとは思わなかったですが、いきなり現場にポン!と入ったんで、最初はわからないことだらけで。

たとえば段差のあるセットでは俳優部のスリッパを並べて置く仕事があるわけです。すぐに移動できるように。でも当時は、なんで自分が。こんな仕事意味あるのかな。画にも映らないんだしと、疑問にも思っちゃうわけで(笑)。

●皿洗い的なことですよね。



でも、セットから出やすいところにスリッパを置くことは、俳優部やスタッフがスリッパを探す手間を省いてスムーズに現場が進む事に繋がるんです。撮影現場では安全だし、効率的だし、大事なことなんです。こんなふうに別の視点でやってみたら、仕事が楽しくなって上に上がれたんですよ。あ、こういうこと?って思いましたね。腐っているだけじゃダメなんだって。

●ムロツヨシさんの鍋のエピソード思い出しました。



近いかも、しれないですね。僕の場合は、なぜ監督をやれないんだろう?って。そこを考えました。ムロも本広さんのところからですよね。彼のムロ鍋はよく食べましたよ。今作ってくれるんですかね?偉くなっちゃって(笑)。余談ですけど、ロケを撤収していたら、大きな女の人が近づいてきたんですよ。ムロが女装をしていて。NHKの番組だったみたいですけど、久しぶりに会いました。女装してましたけど(笑)、急に昔に戻りました。あんなに売れてよかったなと思いましたね。

●いま、仕事で大切にしていることは?



いただけた仕事に感謝しつつ、一生懸命やるしかないわけですが、その努力がキツくなったら、辞める時だと思いますね。もちろん体はキツいですが、気持ちは辛くはないんですよね。楽しいんです。

あとは現場の環境を整え、画や作品がいかに観客にとってリアルであるかが大事で、作りものに見えないように努め、いかに作品の中に引き込めるかという事を一番大切にしています。

●今回のシーズン3も期待しています!



正当なクライムサスペンスでありながら、時代を超えて、人の闇に光をあて心に寄り添っていく。コールドケースという題材だからこその感動をぜひ味わっていただきたいです。後半にサプライズもあります!音楽も映像もこだわっていますので、ご期待ください。

「連続ドラマW コールドケース3 ~真実の扉~」

WOWOWプライム

毎週土曜22時~全10話(第1話無料放送)

(C) WOWOW/Warner Bros. Intl TV Production


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当記事はガジェット通信の提供記事です。

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