JO1・DISH//の『FNS歌謡祭』出演、ジャニーズ独占の業界に激変

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 ジャニーズ事務所が占有してきた日本の音楽番組のあり方が、変わりつつある。JO1とDISH//が12月2日放送『2020 FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系)に出演するのだ。

ネット上ではファンによる「フジテレビさんには死ぬほど感謝」「出られることが本当にありがたい」「考えるだけで感極まる」といった感激の投稿が多く見られる。

『FNS歌謡祭』は1974年から続く伝統の大型音楽番組で、この番組に出られることは人気アーティストの証ではあるが、ファンからここまで大きな反応が出るのには理由がある。JO1もDISH//もこれまで、地上波テレビで深夜枠以外の音楽番組に出演する機会がほとんどなかったからだ。

JO1は今年3月のデビュー以降シングルを2枚、アルバムを1枚リリースし、どの作品もオリコン週間チャート1位を獲得。ネクストブレイクグループとして注目されている。

彼らは吉本興業系列のプロダクション(LAPONEエンタテインメント)に所属していることもあり、ダウンタウンなどがMCを務めるバラエティ番組にはよく出演しているが、音楽番組となると話は別だ。

これまで『Love music』(フジテレビ系)や『バズリズム02』といった深夜枠の番組にしか出たことがなく、『FNS歌謡祭』出演により初めてゴールデン枠でパフォーマンスを披露することになる。
DISH//の『Mステ』出演は北村匠海ソロだった
 俳優としての活躍も目覚ましい北村匠海を擁するDISH//は、2013年にメジャーデビューしたグループ。表立ってアイドルグループらしい売り出し方はしてこなかったが、実質的にはアイドル枠で扱われることが多かった。

2015年にはすでに日本武道館を埋められるような人気グループに成長しているが、今年はさらにブレイクした。3月にYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」に出演したのをきっかけに2017年にリリースしたあいみょん作詞作曲の「猫」が大ヒット。ストリーミング再生回数が1億回を越え、2020年を代表する楽曲となったのだ。

そんな彼らもまたゴールデン枠の音楽番組出演には恵まれなかったグループである「猫」のヒットを受けて今年6月5日放送回の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演したものの、これもDISH//としての出演ではなく、北村匠海ソロとしての出演だったのである。

1990年代後半から2000年代前半にかけて、DA PUMPやw-inds.といったライジングプロダクション所属のグループが、多くのファンを抱える売れっ子になったにもかかわらず、『ミュージックステーション』などの音楽番組にほぼ出演がなかった。また、ジャニーズグループとの共演もなかったため、ライバルグループを排除するジャニーズ側の圧力があると散々噂された。

今年8月の『ヒルナンデス!』(日本テレビ系)では、スタジオゲストとして出演していたKis-My-Ft2の北山宏光が不自然に途中退出を促され、退場後に始まったコーナーVTRにJO1の川西拓実が出演していた……というあからさまなエピソードもあった。これにより「ジャニーズとJO1は共演NGなんだ」とあらためて認識されたのである。

しかしJO1は吉本興業系列、DISH//はスターダストプロダクションと、日本の芸能界においてジャニーズ事務所に勝るとも劣らない影響力をもつ大手プロダクションのタレントである。そしてジャニーズ側は、ジャニー喜多川氏が亡くなりメリー喜多川氏も引退。時代にあった新体制の構築を進めている。

何より、「男性アイドル市場はジャニーズ一強」という不自然さは、日本の音楽シーンから多様性と活気を失わせ、J-POPの衰退の一因にもなってしまう。大型音楽番組での恒例となっている「ジャニーズメドレー」も、ジャニーズファンには嬉しい試みかもしれないが、そうでない視聴者にとっては興ざめの時間。チャンネルを変えたまま戻って来ない視聴者も少なくないだろう。

ともあれ、『FNS歌謡祭』は嵐の相葉雅紀が司会を務める番組で、嵐はもちろん、Kinki Kids、KAT-TUN、King & Prince、SixTONESのジャニーズ勢と、JO1、DISH//が共演することになる。業界の構図はすでに激変し始めているのかもしれない。

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