私たちがホラー映画に驚かされる本当の理由!恐怖系映画が苦手な人におすすめしたい克服方法

うちのテレビは映らない。

初めまして、ライターの藤間紗花(ふじまさやか)です。

突然ですが、我が家のテレビには地デジ放送が映りません。テレビ離れが囁かれる昨今さほど珍しいことではないかもしれませんが、43インチの液晶テレビがあるにも関わらずチャンネルボタンを押しても映るのは暗闇だけ。

ではなぜ液晶テレビがあるのかといえば、大きな画面でAmazonプライムビデオなど動画配信サービスを楽しむためです

 

プライムビデオの魅力といえば、地上波のバラエティ番組顔負けのオリジナル番組が観られるだけでなく、話題の新作から「子どもの頃に観たなぁ」なんて感慨にふけりたくなる懐かしいアニメや映画など、さまざまなジャンルの動画が楽しめること。

放送時間にとらわれることなく、自分のライフスタイルに合わせて好きな時間に視聴できるのもうれしいポイントです。

 

この連載では、動画配信サービス大好きな私が、おすすめ作品を思いつくがままにレビュー&レコメンドしていきたいと思います。どうぞお付き合いください!

 

ホラー嫌いのあなたにこそ勧めたい作品。

 

映えある第一回の今回、私がご紹介したいのはホラー映画です。

映画のジャンルの中でも、好き嫌いがはっきり分かれるジャンルであるホラー。苦手な方にしてみれば、いくら熱弁をされたところでなかなか観る気は起きないでしょう。

しかし、今回私がご紹介する作品はホラーが苦手な方にこそ観てほしい! 正直、ホラーマニアの方々に向けて「好きなホラー映画」として紹介すれば、鼻で笑われそうな作品なのです。

その作品は、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』!

 

 

2017年11月に公開されて以来日本でも話題に。昨年にはテレビ版が地上波で放送されました。

奇妙なピエロが側溝から顔を出し、少年に向かって「ハイ、ジョージー☆」とご機嫌に挨拶する姿……。今でもSNS上の大喜利ネタとして人気を集めている、あのピエロです。

彼こそが、作品における恐怖の対象であり、殺人ピエロの「ペニーワイズ」です。イットは、7人の個性豊かな少年少女がペニーワイズに翻弄される様が描かれている作品なのです。

 

実はこの作品、1990年(日本公開は91年)に公開された作品のリメイク版。

原作者はホラー小説の金字塔を打ち立てた作家のひとり、スティーヴン・キング。キングといえば、『キャリー』『シャイニング』『ミザリー』など、ホラー映画史を変えたといわれている作品を数々生み出しています。

え? なんでそんなホラード定番作品をホラー嫌いに勧めてくるの? 怖!」と思われるかもしれませんが、ド定番だからこそホラー嫌いでも楽しめる作品なんです!

 

ホラー映画には「ショック療法」だよ。

 

そもそも、私ももともとは自他共に認める超・ホラー嫌いの人間でした。

「シャンプーの最中、ふと振り向くとそこに誰かがいる……」「開いた扉の隙間から誰かがこちらを覗いている……」などの数々のホラーあるあるがふとした瞬間に脳裏をよぎり、しばしばそこから一歩も動けなくなったりしていたものです。

そういった恐怖の空想ネタは主にお風呂や洗面所で思い浮かぶため、立派な風呂嫌い・洗顔嫌いにも育ちました。汚いやつですね

2年前に結婚し、6畳1Kのアパートからいきなり戸建に引っ越してからは、自分の目の届かない場所が存在しすぎて「この家、あちこちにオバケいる」という錯覚に陥り……。夫の不在時は4畳の自分の部屋から全く出られなくなってしまいました。

自分が帰宅するまで風呂にも入らない私に夫は呆れ返ります。このままでは夫婦関係に支障を来すと感じた私がとった解決策が、ホラー作品を観まくることでした。いわゆる“ショック療法”というやつです。

 

そしてホラー映画、ホラーゲーム、心霊系番組などを漁るように観ていくうち、私はあることに気がつきました。

それは、ホラーにはテンポがあるということ。

いくらなんでも、最初から最後まで休むことなく怖いものが流れてくることはありません。むしろずっとオバケや幽霊、殺人鬼など想像上のキャラクターたちが画面に映っていれば、やがて慣れてしまい、人は全く恐怖を感じることはなくなるでしょう。

つまり、恐怖心を煽るため巧みに計算された演出や展開、そしてテンポに緩急を入れることこそが、恐怖を感じるための重要な要素なのです。

 

これはビックリ箱でエンタメの玉手箱。

 

イットはしばしばホラー映画玄人たちに「これはホラー映画ではない。ビックリ箱だ」なんて評されるくらい、テンポに緩急が現れている作品です。

ペニーワイズの姿を観ていればわかると思うのですが、彼の顔ってずっと観ているとなんだかチャーミングに感じて、そんなに怖くないじゃないですか。

だけど緊張感で神経が研ぎ澄まされているときにいきなりバーン!と出てこられると、それはそれは心臓が飛び出そうになるくらい怖いのです。

 

たとえば、こんなシーンがあります。ここからはちょっとだけネタバレを含みます……!

 

主人公のビルが自宅のガレージに仲間を集め、映写機で地図を映し出します。すると触ってもいないのにスライドが暴走し始め、ビルの家族写真などが映り始める……。さらに、写真に映った母親の風になびく髪の隙間から、徐々にペニーワイズの顔が……。

スライドを止めるべく映写機をたたき落とすと、ゆっくりとスライドが止まり、写真からペニーワイズの姿がなくなりました。

恐怖に悲鳴を上げていた子どもたちと視聴者がホッと胸をなでおろした瞬間……。

 

スライド写真に映っていたのと同じサイズのビッグペニーワイズがこんにちは~!

 

と、こんな感じでまさにビックリ箱な展開が続いていきます。このビックリさせ方があまりにも巧妙なので、むしろだんだん笑えてきます。人は思いもよらぬことが立て続けに起こると笑ってしまうものです。まんまと驚いて「ギャー!」と絶叫した後、自分の絶叫ぶりが可笑しくて笑えるのもホラーの醍醐味ですね。

 

物語はこの後、2019年に公開された『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』に続くわけですが、前編であるこの作品を観るだけでも絶叫マシンから降りた瞬間のような、不思議な高揚感と達成感が味わえます。そう考えると、やっぱりホラー映画ってエンタメなのです。

 

ちなみに今だに和製ホラーはまだまだ苦手ジャンルな私。

キング作品はアメリカの住まいの大きさやインテリアのセンスなどからカルチャーショックを得られるため、「私の家にも何かいるかも」という鑑賞後のじっとりとした怖さがないのも魅力なんですよね。

舞台が東京、狭小住宅街の小さな一軒家という、我が家と似た設定のホラー映画が観られるようになったら、そのときはまた元気よくご紹介したいと思います。

 

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』が気になった人はチェックしてみてくださ~い!

 

WRITER

  • 藤間紗花
  •        

  • 自然と犬を愛するフリーライター。埼玉県出身、東京都在住。山に登る以外は、だいたい家で動画を観ています。

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