クリスマスらしいイギリス料理……「スターゲイジーパイ」を作ろう?【オタクの調理実習】

 

「おたスケ」。それはオタクのスケジュールであり、あなたのお助けとなるスケジュール。
本コラムではオタクライフを満喫したい方に向けた時間の過ごし方や情報を、アニメ大好きライターのハシビロコがお届けします。

 

気になるあの料理を作ってみた

こんにちは、ハシビロコです。
気づけば今年も残すところあと約1か月。街中のBGMやイルミネーションなどが、クリスマス一色に彩られてきました。

ところでクリスマスといえば、イギリスのコーンウォール地方に伝わる「スターゲイジーパイ」をご存知でしょうか。

パイ生地から魚の頭が突き出ている、インパクトしかない見た目。
学生時代に『ヘタリア』にハマった影響で世界各国の料理を調べていたとき画像を目撃し、「これは本当に料理なのだろうか……?」と驚いたものです。『魔女の宅急便』に登場するニシンのパイの元ネタと言われていますので、そちらは有名ですよね。

最近では『ダンキラ!!! – Boys, be DANCING! -』に登場する月光院ノエル君の好物としてのイメージが強いです。

「食べるとうんざりする料理」と言われることもありますが、そもそも魚が入ったパイは、そこまで酷評されるものなのでしょうか。
自分で確かめてみようにも、スターゲイジーパイを食べられるお店が見つからないので難しい。やはり自力で錬成するほかないと、インターネットや本でレシピを調べてみました。

今回は意を決して、スターゲイジーパイの自作に挑戦!ノエル君推しの友人にも実食してもらい、気になる味を確かめてみました。

 

スターゲイジーパイを……作ろう

スターゲイジーパイは、ニシンやイワシなどの魚が入ったホワイトソース仕立てのおかずパイ。

『ダンキラ!!!』では、かぼちゃやレモン汁も加えていました。魚は下処理もそこそこに入れていたようですが、さすがに生臭くなるだろうと予想できたため、今回は缶詰を使います。

誰でも作れるようになるべく簡略化したレシピがこちら。

 

材料(パイ1つ分)
・冷凍パイシート 2枚(解凍しておく)
・ホワイトソース缶 1缶
・かぼちゃ(小) 1/2個
・ニシンの水煮缶やオイルサーディン缶など、お好みの魚缶 1缶
・イワシ(今回はうるめいわしの丸干しを使用)
・たまねぎ 1/2個
・卵黄 1個
・きのこ 好きなだけ
・レモン汁 少々
・バター 少々

※オーブンは200度に予熱しておく。
※失敗するのが怖かったので、今回は予備を含めてパイ2つ分の材料を用意。

ところどころツッコみたくなる材料がありますが、気にせず作っていきましょう。正気に戻ったら負けだ。

 

まず、かぼちゃを加熱して軽くマッシュします。スチーマーと電子レンジを使うと楽。

玉ねぎは薄切りに、きのこは石突を切り落としてばらばらにします。

バターで炒めたら、ホワイトソース缶をイン。ソースが固い場合は牛乳を入れてゆるくします。最後にレモン汁を数滴入れるとさわやかな風味に。

パイ型に冷凍パイシートを一枚しき、かぼちゃ、ホワイトソースを入れます。ここまではごく普通のおいしそうなパイ。

しかしここからがすごかった。

 

 

ホワイトソースの上に、オイルサーディンやニシンの水煮を並べます。ニシン缶は無印良品で買ってきました。
魚は何種類でも、お好みのものをお使いください。……なんだか雲行きが怪しくなってきた。

上からパイシートをかぶせてフタをします。はみ出た部分はもったいないので折り返しました。

ここでイワシが登場。そのまま刺してもいいですが、大きかったので今回は半分に切り分けてから使います。

パイ生地の上から容赦なく刺していきましょう。この工程、心がとても不安定になります。

生地の上に卵黄を塗れば、おいしそうなパイが……おいしそう、な……?

あとは200度のオーブンで15分ほど焼けば完成です。明らかに異様な光景が広がっている気がする。

どうしてこうなった

できあがりを楽しみにしているノエル君推しの友人に、スターゲイジーパイをプレゼント。「う、うわあ~!?」と、喜びと驚きと戸惑いが入り混じったような反応をいただきました。

なお、部屋には焼き立てのパイの食欲をそそる香りとともに、なぜか魚の香りがただよっています。

ちなみにスターゲイジーパイ発祥の由来は、飢餓寸前だった街の人々に大量の魚をもたらした漁師の伝説。その功績をたたえ、もらった魚がたくさん入っている料理を作ったそうです。だからといって魚を立ててしまう発想がすごい。

頭では理解していても、実際に目にしてみるとどうして魚が飛び出しているのか私にはわかりません。

それでも使っている食材ひとつひとつはおいしいものばかり。味は思っていたよりも悪くありません。
濃厚なホワイトソースと、甘いかぼちゃのコントラストが絶妙。バターたっぷりのパイ生地との相性も抜群です。

しかしなぜか魚の風味がする。冷めれば冷めるほど、魚の主張が強くなります。

イワシもニシンも、ほろ苦さと塩気が絶妙な大人の味。ごはんのお供にしたくなります。パイの中に入っているのがもったいない。

友人いわく「陸の食材たちが仲良くしていたところに、海の食材が乱入してきた感じ」。疑問符を浮かべながら完食し、「このままでもまずくはないけど、魚がない方がおいしい」との結論に至りました。

もし目の前にスターゲイジーパイしかない状態だったらよろこんで食べますが、普通のパイがあれば迷わずそちらを選びたい。

ただし本物を食べたことがなく誰も正解がわからないので、気になる方は自分で試してみてください。味の保証はできません。

 

WRITER

  • ハシ ビロコ
  •        

  • アニメとドイツ語とハシビロコウを愛するフリーライター。アニメ好きの両親のもとに生まれたオタク2世で、幼少期はCCさくらとガンダムSEEDを見て育った。趣味でハシビロコウブログを運営中。

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