今年は新型コロナウイルスの流行により、いつも以上に「おうちにいながらできること」に注目が集まった1年になりました。
小学生以下の子どもたちを持つママたちは、今年はどんなものが流行り、2021年にはどんなものがトレンドになりそうだと思っているのでしょうか。
トレンダーズが発表した「ママトレンド2021予測&2020トレンドランキング」をご紹介します。
■2021年は「おうち時間のストイック化」と、「外時間のウェルネス化」!?
調査対象のママ達が回答した「2021年に流行しそうなもの」の中から特に注目すべきものを選出した「ママトレンド予測2021」。
2020年のトレンドランキングを踏まえて、見えてきたキーワードは「おうち時間のストイック化と、外時間のウェルネス化」です。
新型コロナウイルスの影響により、「いつもと違う状況下でも子どもたちがストレスを感じないよう、なんとかおうち時間を充実させたい!」というママたちの想いから、「おうちカフェ」や「おうちキャンプ」といった、家の中を遊び場に変えるアイテムやサービスが流行しました。
また、おうち時間の急増も影響し「鬼滅の刃」や「Nizi Project」などのエンタメコンテンツを親子一緒に楽しむ傾向も強くなっています。
調査を行う中で、様々なものが急速にオンラインに移行する中、試行錯誤を重ね、変えた方がいいもの、代替の利かないものが明確になり、おうち時間と外出先とで求める価値観が変わったというママの声が多く聞かれました。
2020年は新しい生活様式を試してきましたが、2021年はその中から必要なものを取捨選択し、おうち時間は「充実志向」から「+ストイック」に。
外時間は「自粛志向」から「+ウェルネス」へ変化すると予想されます。
■おうち時間のストイック化
ウイルス対策も兼ねた健康志向の高まりから、食に関しては「発酵食品」や「腸活」といった免疫力アップが期待されるもののブームが再燃の兆しです。
また、子どもたちの自宅学習は今後も上手く取り入れたいと考えるママが多く、楽しく学べる「教育系YouTuber」や「知育お菓子づくり」の人気が高まりそう。
これまではおうち時間の充実は子ども主体であることが多かったのですが、今後は「おうちエクササイズ」や「オンラインレッスン」といった、ママ自身のための時間を充実させるコンテンツも広がりを見せていきそうです。
2021年は「健康」や「学び」をキーワードに、適度にストイック化していくと予想されます。
■外時間のウェルネス化
反対に、外出先での時間がママたちにとって「ウェルネス」(輝くように生き生きしている状態)となる傾向が見受けられます。
家族のおうち時間が増えたことでママひとりの時間の確保が難しくなる中、外出することで得られるものの価値が浮き彫りになり、今まで以上に「息抜き」、「自分らしさ」という意味合いを持つようになったと考えられます。
一方で、感染への不安から、不特定多数の人が集まる場所は避けたいという意見も挙がっています。こうしたことをうけて、「お取り寄せ」や「シェフ出張サービス」、「レンタルスペース」を活用した「楽ちんホムパ」への注目が高まりそうです。
また、「ハイフ」、「ダーマペン」、「ピコレーザー」といった「美容医療」が自分へのご褒美として流行りそうという意見も複数見られました。
■「2020トレンドランキング」
2020年のママトレンドについて、「食」、「美容・健康」、「サービス・雑貨」、「エンタメ」、「有名人」の5つの部門別でランキングが発表されています。
■「食」部門
1位の「シャインマスカット」は今年、スーパーやコンビニで特設コーナーが設けられ、手軽に入手できるようになったことで、贈答品やご褒美スイーツの新定番に! 2位は「エコバッグ」がランクイン。さまざまなブランドやお店などから、おしゃれなエコバッグがたくさん発売されました。
3位の「出前サービス」と4位の「ネットスーパー」は、コロナ禍の影響から急速に浸透。
自粛期間中に親子で手作りするスイーツやパンが爆発的に人気を博し、5位には「おうちカフェ」が入っています。その他、「プロテイン in 食品」や「オートミール」といった健康を意識した食品がランクインしています。
■「美容・健康」部門
「手作りマスク」が1位に。子どもたちが嫌がらずに毎日着けられるようキャラクターの布で作ったり、サイズを微調整したりと、工夫を凝らしたママもいたようです。
その他、「SOFINA iP 土台美容液」、「ラロッシュポゼ プロテクショントーンアップ」、「エリクシール つや玉ミスト」、「IPSA ザ・タイム R アクア」といった、SNSで話題になった化粧品が多くランクインしています。
また、コロナ禍でマスク着用が常態化したことで、アイメイクへの関心が高まっていることから、発色のいいアイテムが多い海外コスメを安く買える通販サイト「Qoo10」や、プチプラながらトレンドを押さえたカラバリで高評価の「キャンメイク アイシャドウ」がランクインしたと考えられます。
■「サービス・雑貨」部門
非接触で会計ができるというメリットから急速に広まった「キャッシュレス」が1位に。3位の「ワークマン」は、悪天候に強く着脱も楽なアウターや靴が、子どもたちの送り迎えに奔走するママたちから高い支持を得ています。
その他、テレワークの普及で需要が増したと考えられる「ワイヤレスイヤホン」が4位に。おうち時間が増えたことで、「収納カゴ」や「マーブル(大理石)雑貨」、「お花のサブスク」といったインテリアアイテムがトレンドとなりました。
100円ショップや300円ショップのアイデア商品をシェアするアカウントがママたちの間で人気になっており、8位には300円とは思えないクオリティと可愛さで話題になった「スリコ(3COINS)家電」が入っています。
■「エンタメ」部門
今年は「鬼滅の刃」が一世を風靡し1位に輝きました。
2位は「あつ森(あつまれ どうぶつの森)」。親子で楽しめるほのぼのとした世界観が人気で、子どもたちを寝かしつけた後、夜な夜な家族みんなの分も雑草の手入れをしていたというママもいました。4位はオーディション番組「Nizi Project」がランクイン。
まるで娘の成長を見守るような気持ちで応援していたママたちが多かったようです。
その他、「半沢直樹」、「恋つづ(恋はつづくよどこまでも)」、「ナギサさん(私の家政夫ナギサさん)」と、TBS系ドラマ3つがトップ10にランクイン。
「恋つづ」でドSドクターを演じた佐藤健さんはママの間でも人気が上昇し、まるで恋人のような感覚を味わえると話題になった「佐藤健のLINE」も1位に入っています。
■「有名人」部門
1位は「Nizi Project」発の9人組ガールズグループ「NiziU」がランクイン。続く2位は、「田中みな実」さんがランクイン。
「美容・健康」部門で4位に入っていた「エリクシール つや玉ミスト」は彼女のインスタLIVEが起爆剤となって品薄状態になったと言われており、ママたちの間で高い影響力を誇っていることがわかります。
8位にはTwitterで簡単なのにやみつきになるレシピを発信している「バズレシピ リュウジ」さんがランクイン。
今年に入り、テレビ出演が増えたことでママたちの間で知名度がアップしたようです。
9位に入った「よしお兄さん」(11代目たいそうのおにいさん)は、体操やてあそび動画を中心に配信しているYouTubeチャンネルが好評で「ステイホーム期間中の子どもの運動不足解消になった」との声も聞かれました。
ここまでママ達のトレンドでしたが、続いて、子どもたちの2020年のトレンドも見てみましょう。
■「キッズ」部門
0~6歳の未就学児「キッズ」部門では、「鬼滅の刃」が1位に。4位に「ビニールプール」、5位に「トランポリン」、8位に「自宅用アスレチック」が入っており、コロナ禍でなかなか外出できない中、元気のありあまる子どもたちを、何とか遊ばせてあげたいというママの思いが見てとれます。
■「小学生」部門
「小学生」部門でも、「鬼滅の刃」と「あつ森」がワンツーフィニッシュを飾りました。3位の「フォートナイト」はオンラインで本格的なバトルロイヤルを楽しめるゲームで、男子を中心に大人気に。4位に入った「マインクラフト」は、低学年から高学年まで楽しむことができ、知育の要素もあることからママの間でもポジティブに受け入れられているようです。
10位に入った「有吉の壁」は、放送翌日、教室でキャラクターの真似をするのが、子どもたちの定番となっているようです。
キッズは「自宅レジャー」、小学生は「オンラインゲーム」が人気となりました。そして、ママのトレンドからキッズ、小学生のすべてのトレンドで今年は「鬼滅の刃」が1位を獲得し、見事三冠を達成しました。
2020年は、例年以上に健康や家族、おうち時間などの生活の仕方に注目が集まり、また、それぞれが大小はあれど大変さや苦しさを感じ、我慢をしながら過ごした1年となりました。
今回発表された2021年のトレンド予測によると、来年は発酵食品や腸活など「健康」に気をつけながら、家庭での楽しく学習する方法を実践し、ママ自身も自分をブラッシュアップするような1年となりそう。
もちろん2021年はまだどんな1年になるかわかりませんが、今年1年の変化を受け、しばらく続くであろう制約の中で楽しさを見つける…さらに新しい生活様式が生まれ、定着していくかもしれません。
まずは健康で。
そして、家族みんながそれぞれ「楽しいこと」をして過ごせる1年にしたいものですね!