近藤サト流「おひとりさまのススメ」|女のギアチェンジVol.16

OTONA SALONE



「お友達ばやり」な芸能界の中で


私は周囲の評価からすると、人付き合いが苦手だということを最近初めて他人に指摘され、かなり衝撃を受けた。

人気テレビ番組の総合演出を手掛けている知人が以前女性アナウンサーの特集を企画したとき、事前調査で多くの元女性アナウンサーたちを取材し、アナウンサー同士の印象や思い出、こぼれ話を聞いたそうだ。そのとき、私についてもいろいろ尋ねたそうだが、彼女曰く、私は断トツで孤独の象徴だったという。要するにみんなあまり私のことを知らなかったそうだ。彼女は「でも、わかるよねえ。だってサトさん群れないし、そもそもほかの人のことも知らないでしょう?」とケラケラ笑った。

自分から、私は群れることが苦手なので、人のうわさや情報をほとんど知らないんです、と確かに言うことはある。しかし、周りから、あなたは孤独な人と思われていますと言われ正直「おおっ!?」と動揺してしまった。

一方で「バレちゃってたなら、もう取り繕うことはないか。時間の無駄だし」と逆に開き直る気にもなった。

実はこれまでは同僚の女性アナウンサーの逸話を求められると、一応自分も華やかな構成要因の一人であると匂わせたくもあり、ほぼ更新されていないようなごく僅かでしかも相当古い情報を、なんとか絞り出して提供してきたのだった(実際たいした情報ではないと却下されていたもよう)。

それ以上に困るのは、番組のためにお友達の芸能人を紹介してください、というお願いだ。そりゃ楽屋でお話したり挨拶したりする芸能人はいるけれど、お友達と呼べる芸能人は残念ながら一人もいない。テレホンショッキング(笑っていいとも!)の呪縛かしらんが芸能界はふしぎとずっと「お友達ばやり」だ。テレホンアナをやっていた時には、まさか自分にお鉢が回ってくるとは思わなかったが、芸能人なら全員社交的だという固定観念は間違っている。キラキラした人たちとお付き合いするのが苦手な人間が実際ここにいる。

孤独に強く生きるには


そうなのだ。私は人付き合いに自信がない。どちらかというと、一人でいる事の方が好きだ。図書館で日がな一日調べものをしたり、ひとりで江戸城の石垣をじいっと見ているような時間がとても好きなのだ。

しかし、孤高かといえば、別に霞を食って生きているわけではないし、親や家族も大切だし、たまには数えるほどしかいないもはや尊いとすら思える友人にも会いたい。

ただ、世間の人たちは友達同士や会社の同僚との付き合いの中でいったいどれほど貴重な会話を交わしているのだろうかと訝ってしまうのも事実。お前の知ったこっちゃないと言われるかもしれないが、そんなにたいしたことを話していないことも多いのではないだろうか?いやそれこそが人生の楽しみ、余裕なのだよキミ、と言う声が聞こえそうだ。しかしだ。50歳を過ぎてくるとそういう余分なのりしろみたいなものは目に見えて減ってくる。「いかに生きるか」から「いかに死ぬか」にシフトする時期でもある。

コロナ禍で、私は日々どうやって他人と慰めあうかに腐心するよりも、どうやって孤独に強く生きていけるかを考えることにした。

ただし、どうやったらうまく人付き合いができるかのお知恵も一応参考までにだれか授けて頂けないだろうか・・・。

当記事はOTONA SALONEの提供記事です。

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