ゆきぽよは吉本闇営業芸人より悪質か「行動と発言のギャップ」も..
wezzy
「あなた、BLってご存知?」
「BLに興味はあるけど読んだことない……!」
「BL好き!もっと他にも読んでみたあああい!」
そんなニーズにトンチキハッピー作家のキシダチカが答えます!
はてさて、今回オススメする作品は……?
なるみ:この間教えてもらった『不死身の命日』面白かったなあ~。笑いとラブでお腹いっぱいだよ~。
キシダ:う、ううぅぅ……。
なるみ:キ、キシダっち!?うずくまってどうしたの!?あ、その手に持っているものは、もしかして次のオススメBLでは……!?ちょっと!どうせなら死ぬ前に紹介してよ。ねえ!?ねえってば!?
キシダ:人の心が無さすぎる!しかし、それだけBL漫画に興味が出てきたということは、そろそろいいかな……。
なるみ:なにを躊躇してんのよ!早く教えなさいよぅ!
キシダ:つ、ついにこの時が来たといっても過言ではなかろう……!私の商業BL漫画界の推しカップリング、紹介していいっすか……?
なるみ:お、推し……カップリング!?数あるBL漫画のなかに推しカップリングがあるの……!?ってか全部推しじゃなかったの!
キシダ:ホホホホホ!もちろん推し作品しか紹介してないんですけどね、わたくしヤンキー受けが大好きなんですよ。
けどね、必然的に暴力的な表現が多くなるから初心者さんにオススメして大丈夫かな~~~!?とか思いつつ、語りたくて我慢できへん~~~!!!そして今まで紹介した作品より格段にスケベシーンが多いんです~~~~!!!つまり私の性癖どストライク作品なんです~~~!
なるみ:性癖どストライク~~~!ワードからしてヤバい気配しかなーーい!!
キシダ:今回紹介するのはこちら!
のばらあいこ先生の『秋山くん』でございます!
なるみ:長髪イケメンがキシダっちの性癖に刺さったヤンキー?イメージしてたヤンキー像より色っぽい……!
キシダ:表紙の秋山くんがまさに私の性癖どストレートヤンキーなんやけど「ヤンキー」って一言で括っても、ヤンチャ系だったりオラオラ系だったり分類があるやん。そのなかでも秋山くんは「ダウナー系ヤンキー」やねん。
なるみ:ダ、ダウナー系ヤンキー……!?つ、つまりオラオラではなく、ちょっと根暗というかだんまりキメこんじゃってるようなアンニュイなヤンキー……?……い、いいっ……!イイッ!納得の色っぽさ……!さあさあ!あらすじカモーン!
キシダ:よっしゃ!いきます!
地味でヘタレな男子高校生・柴は高校に入学して早々、先輩に目をつけられトイレでカツアゲの洗礼を受けていた。そこに偶然居合わせた2年生の秋山に助けてもらったことがきっかけで柴は秋山に憧れを抱くようになる。
なるみ:(爽やかな青春が始まる予感……!ドキドキッ……!。)
キシダ:あの日から2ヶ月経っても柴の頭の中は秋山くんでいっぱい。下駄箱で秋山くんの脱ぎたてホカホカ上履きを抱きしめるだけでは我慢できず、気持ちが暴走してしまった柴は何故か不良グループと一緒にいる秋山くんに「愛してます!」と告白してしまいます。
なるみ:へ?
キシダ:ん?あ、はい?なにか?
なるみ:いや、上履き抱きしめるって普通に気持ち悪くない!?ストーカー的な。
キシダ:それほど柴は秋山くん大好きやねん!最初は秋山くんの好きな食べ物とか飲み物を知れるだけでよかったのに、気持ちが抑えきれずエスカレートしちゃうわけ!自分の存在を知ってほしくて空気を読まずに告白しちゃうの柴は!
なるみ:あーなるほど。好きすぎて思いが溢れちゃうってのはなんとなくわからんでもないけどさ~!
キシダ:せやろ!?でも勢い余って秋山くん率いる不良グループの仲間が一緒にいる時に言っちゃったもんだからそのまま拉致られてイジメられるんよ。このイジメが胸クソ悪い!ただのイジメじゃないんよ。
なるみ:ん?どういうこと?
キシダ:柴は下半身の身ぐるみを剥がされ、秋山くんは柴の下半身をいじくります。つまり、イジメという名の大人のイタズラをするわけです。
なるみ:全然爽やか青春ラブストーリーじゃねかったあああああーー!
キシダ:はい!さらになんと!秋山君は自分を抱く権利を柴にあげちゃいますっ。
なるみ:えっ?
キシダ:仲間に「秋山ご褒美やれよ!抱かせてやるとかさ」という悪ふざけな提案をされ、秋山くんは本当に自分を抱く権利を柴にあげちゃうんです。
なるみ:話の展開が全然読めねええ!!!
キシダ:仲間が見守る中、行為に及んじゃった秋山くんは混乱していたからなのか、はたまた興奮していたからなのか……!気持ちがとにかく謎なんよ!!
なるみ:いや、全然頭が追いつかねぇわ。だって周りの仲間に見られてるわけでしょ。理解が不能すぎる。
キシダ:結局その日は最後までできんくて失敗しちゃうんやけど。不良仲間からドン引かれて距離を置かれるようになった秋山くんは、柴を呼び出しもう一度自分を抱くチャンスをあげるんです!自分に従順な柴を呼び出しては、ワンコのようにかわいがり、肉体関係を重ねるという……!!
そう!!!『秋山くん』とは、青春ならぬ性春ラブストーリーなんでございます~!!!パチパチパチ~!
なるみ:これがキシダっちの性癖どストライクなわけね。
キシダ:展開に頭が追いつかない人、お願いだからそのまま読み進めてほしい!いびつな2人の徐々に変わりゆく心の変化を見届けて~~~!
なるみ:柴が変わりもんかと思いきや、秋山くんも変わり者じゃん。けど、今教えてもらったあらすじだと圧倒的に柴の気持ちの方が大きい感じよね。
キシダ:せやねん!柴の頭の中は一貫して秋山くんのことでいっぱいいっぱいで。秋山くんは最初ペットのように柴をかわいがってるだけやねんけど、絶え間なく発信される柴の好き好き攻撃にほだされ、徐々にデレていく秋山くんが死ぬほどかわいいんや~~~!!!
クールなダウナーヤンキーがデレる姿、好きやろ!?
なるみ:お、おう。(よくわからんけど。)
キシダ:私の熱量に引かんといて!?デレ山くんの破壊力すごいねん!!!
『秋山くん』は今も連載が続いてるんやけど最初は「秋山くんさえいれば他はどうでもいいんじゃ~い!」ってくらい恋に盲目的やった柴が次第に「秋山くんを大切にしたい。」っていう気持ちが強くなっていくんよ。秋山くんの友達だったり家族だったり、秋山くんの周りのことが少しずつ見えてきて、柴の変化が見えてくるってわけ!
なるみ:独りよがりな柴が人として成長していくのね……!
キシダ:そう!!ほんでな、私は3巻が大好きやねんけど、秋山くんの家族の話とか、ペットのように扱ってたはずの柴に対する気持ちの変化とかがあって、とうとう秋山くんが……っ~~~~~ッ~~ッー!ッーー!
なるみ:声になってないよ!モールス信号だよ、それ!
キシダ:ごめん。はあ…… いいから読んで。お願いやから読んで。
なるみ:お、おう……。(相変わらず萌え語りすると情緒が不安定だな。)
キシダ:でな、私が初めて読んだのは旧版の方で、今販売されてる1巻は新装版やねん。
なるみ:あ!本当だ。表紙に新装版って書いてる!
キシダ:何年も前の話やねんけど、旧版を初めて読んだ時は脳天を貫かれたような萌えの衝撃を受けて。しばらくの間は『秋山くん』のことしか考えられへんかってんな~。『秋山くん』をきっかけに当時発売していたのばら先生の作品は全部買ってんけど、私に一番刺さったのが柴と秋山くんのカップリングやねん!で、擦り切れるほど読み返してたらある日続編決定のお知らせがTwitterで流れてきてさ……!
なるみ:推しカプの連載再開はアツい!!!
キシダ:のばら先生への感謝が止まらん!!あとな、柴と秋山くんのせいでEDになってしまったヤンキー仲間の智美ちゃんってキャラがいるんやけど。
なるみ:聞いてるだけでカオス過ぎない?登場人物が心配になっちゃうな。
キシダ:智美ちゃんはパサパサの金髪に健康サンダル履いて深夜のドンキに行ってそうなザ・田舎のヤンキー。なのに、全ての巻末に智美ちゃんがスケベな目に遭う番外編が収録されてるんですよ!!
なるみ:な、なんだってえええ!?
キシダ:つまり1作品でタイプの違うヤンキー2人の受けが楽しめるんです!!
なるみ:うおおおおお!1作品で2タイプのヤンキー受けが読めるなんてお得過ぎる!
キシダ:最初に説明したように、のばら先生はイジメのシーンとか思わず目を逸らしたくなるそうなシチュエーションを描くんが上手いねん!!!痛々しすぎて冒頭で脱落しちゃう人もおるかもしれん……!だからこそ素晴らしい景色が見れるので、ぜひチャレンジして『秋山くん』は読んでみてほしいッ……!!!
なるみ:わかった!とにかく読んでみる!!!!!!
『秋山くん』が気になった人はコチラをチェック!