【第63回グラミー賞】ビヨンセ/ジェイ・Z/テイラーなど、今回のノミネーションで打ち立てた記録は?

Billboard JAPAN



現地時間2020年11月24日に発表された【第63回グラミー賞】のノミネーションで、ビヨンセ、ジェイ・Z、テイラー・スウィフト、ポスト・マローン、ビリー・アイリッシュらが、様々な記録を打ち立てた。

ビヨンセは、自身の「Black Parade」とミーガン・ジー・スタリオンとの「Savage」の2曲で<最優秀レコード>にノミネートされた。これにより、ビヨンセの<最優秀レコード賞>ノミネーション数は7となり、【グラミー賞】史上最も多く同部門でノミネートされたフランク・シナトラの記録と並んだ。また、女性アーティストとして最多だった、バーブラ・ストライサンドの5回の<最優秀レコード>ノミネート記録を抜いた。

ビヨンセは、1年で2つの<最優秀レコード>にノミネートされた二人目のアーティストで、7年前にファレル・ウィリアムスが、ダフト・パンク、そしてロビン・シックとのヒット曲でノミネートされて以来となる。

また、ビヨンセの9部門でのノミネートは今年最多となり、その年の最多ノミネートになるのはこれで5度目となる(2009年と2016年は単独で最多数ノミネート)。

「Savage」が、<最優秀レコード>にノミネートされたことで、女性同士のコラボレーションがこの部門の候補に挙がるのは、今回で3度目となった。これまでに、ブランディー&モニカの「ザ・ボーイ・イズ・マイン」(1998年)とイギー・アゼリアfeat.チャーリーXCXの「ファンシー」(2014年)がノミネートされている。

ジェイ・Zは、3部門でのノミネートを受け、【グラミー賞】史上最もノミネートされたクインシー・ジョーンズの記録と並んだ。クインシーが【グラミー賞】に最初にノミネートされたのは、ジェイ・Zが初ノミネートされる38年前にあたる1960年だ。今年9部門の候補に挙がっているビヨンセは、キャリア通算ノミネーションが79となり、歴代最多ノミネート数2位のポール・マッカートニーに並んだ。

テイラー・スウィフトは、アーロン・デスナーと共作/共同プロデュースした「cardigan」で、5度目の<最優秀楽曲>にノミネートされた。これで【グラミー賞】の歴史上、他のどの女性ソングライターよりも同部門にノミネートされたことになる。以前はマリリン・バーグマンと4度のノミネートで並んでいた。また、テイラーは『フォークロア』で4度目の<最優秀アルバム>にノミネートされた。

ポスト・マローンは、3年連続で<最優秀レコード賞>にノミネートされた。今年は「Circles」で、昨年はスウェイ・リーとの「Sunflower」、2年前は21サヴェージをフィーチャーした「rockstar」でノミネートされ、これは1986年から3年連続ノミネートとなったスティーヴ・ウィンウッド以来、30年以上ぶりとなる。その前には、フランク・シナトラが1958年から3年連続、ロバータ・フラックが1972年から3年連続でノミネートされている。

ビリー・アイリッシュの「everything i wanted」は、昨年の「bad guy」に続いて<最優秀レコード>にノミネートされた。<最優秀レコード>を獲得し、その1年後に同カテゴリーにノミネートされるのはU2以来で約20年ぶりとなる。

ビヨンセの9部門ノミネートに続いて、デュア・リパ、ロディ・リッチ、テイラー・スウィフトは、それぞれ6部門にノミネートされた。ロディ・リッチは、故ニプシー・ハッスルの「ラックス・イン・ザ・ミドル」のフィーチャリング・アーティストとして、すでに【グラミー賞】を受賞したため、<最優秀新人賞>の対象外となった。

デュア・リパとポスト・マローンは主要部門のうち、<最優秀アルバム>、<最優秀レコード>、<最優秀楽曲>の3部門でノミネートされ、ポスト・マローンはこの3部門のみのノミネートとなった。

ブリタニー・ハワードは、主要4部門でノミネートがなかったアーティストの中で、最多の5部門にノミネートされた。彼女のノミネーションは、見事なまでに、ロック、オルタナティブ、R&B、アメリカン・ルーツの4つの分野にまたがっている。

ジャスティン・ビーバー、ジャズ・ミュージシャンのジョン・ビーズリー、そしてクラシック・プロデューサーのデビッド・フロストは4部門にノミネートされたが、いずれも主要部門でのノミネートではなかった。

【グラミー賞】の歴史で初めて、人種と社会的正義について触れた2曲が<最優秀楽曲>にノミネートされた。1曲目は、ビヨンセの「Black Parade」(ビヨンセと8人のコライターによってBeyGoodブラック・ビジネスの資金調達のために書かれた)で、2曲目はH.E.R.の「アイ・キャント・ブリーズ」(ダーンスト・エミルⅡとティアラ・トーマスとのコライト)である。

今回は、女性アーティストが、様々なカテゴリーでより多くノミネートされた。<最優秀ロック・パフォーマンス>には、4名の女性ソロ・アーティストと女性トリオのハイム、女性がフロント・ウーマンのビッグ・シーフがノミネートされ、<最優秀カントリー・アルバム>のノミネーションには、4名の女性ソロ・アーティストと男女グループのリトル・ビッグ・タウンが含まれる。

<最優秀新人賞>でも、8組の候補者のうち女性ソロ・アーティストが6名ノミネートされた。<最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞>は、6組の候補者のうち4名が女性アーティストで、<最優秀R&B・パフォーマンス賞>では、5組の候補者のうち4名が女性アーティストだった。

ノア・サイラスは、父のビリー・レイ・サイラスが28年前に候補に挙がった<最優秀新人賞>にノミネートされた。親子で<最優秀新人賞>にノミネートされるのは、ジョン・レノンがビートルズとして<最優秀新人賞>を獲得し、その21年後の1985年にジュリアン・レノンが<最優秀新人賞>にノミネートされて以来初となる。

コールドプレイとポスト・マローンは、それぞれ2度目の<最優秀アルバム>にノミネートされた。

フライング・ロータスとアンドリュー・ワットは、<最優秀プロデューサー(ノン・クラシック)>に初ノミネートされた。同部門では、他にもダン・オーバック(3度目)、ジャック・アントノフ(2度目)、デイヴ・コブ(2度目)がノミネートされている。

また、コールドプレイの『エブリデイ・ライフ』とハイムの『ウーマン・イン・ミュージック Part Ⅲ』のマスター・エンジニア、そしてジェイコブ・コリアーの『ジェシー Vol. 3』の2名のマスタリング・エンジニアの一人として、エミリー・ラザールは、3つの<最優秀アルバム>のノミネーションを得た。

約9か月前に、レネー・ゼルウィガーが【アカデミー賞】を受賞した映画『ジュディ 虹の彼方に(原題:Judy)』のサウンドトラックは、<最優秀トラディショナル・ポップ・ヴォーカル・アルバム>にノミネートされた。俳優として【アカデミー賞】を獲得後に、サウンドトラックが【グラミー賞】にノミネートされるのは、ジェニファー・ハドソンの『ドリームガールズ』以来となる。

最終の投票はオンラインで2020年12月7日から2021年1月4日まで行われる。【第63回グラミー賞】は、現地時間2021年1月31日に米CBSで放送される。

当記事はBillboard JAPANの提供記事です。

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