『Godfall』&『PlayStation5』レビュー:新世代機の性能をビジュアルで見せつける豪華絢爛アクション大作

ガジェット通信



とうとう『PlayStation5(PS5)』が発売された。筆者は『PS4』本体も発売日に購入しているが、その時の印象だと、今回ほど大きな盛り上がりではなかったように思う。スムーズに買えた印象だ。しかし、今回は店頭販売ナシ、ネットも多くの店舗が抽選制を導入するなど、手に入れるだけで一苦労。

もちろん、筆者も苦労した。Amazonで敗戦し、ソニーストアでは購入したことがないため申し込めず、ヨドバシは落選。ようやくゲオで当選した際は、興奮して思わず奇妙な踊りを踊ってしまったほどだ。そんなPS5、筆者が本体と一緒に購入したタイトルは『Godfall(ゴッドフォール)』! 率直にPS5を買ったと実感できるタイトルだと感じている。そこで今回はGodfallについてPS5本体の使用感とともにレビューしていく。

【PS5本体レビュー】ハイスペックさを生かしきったローディングスピードに驚愕



まずはPS5本体のレビューから。

PS5の特徴と言われているのが、触感フィードバックを備えた新コントローラー、『DualSense(デュアルセンス)』だ。その特徴の一部はGodfallでも味わうことができる。だが、DualSenseの機能を堪能するなら、『ASTRO’s PLAYROOM』をプレイすべきだろう。



『ASTRO’s PLAYROOM』は無料で提供されるPS5向けアクションゲーム。PS5本体のプレゼンテーション的な意味合いを持ったソフトで、DualSenseの機能を使ったギミックがこれでもかと盛り込まれている。たとえば、レバーを押すときのトリガーボタンの硬さの変化。あるいは、歩いている場所に応じて振動で表現する点だ。



特にこの、歩いている場所に応じてDualSenseが振動するのがとにかく気持ちいい。歩くとき、地面に触れるのは足、一方コントローラーを握っているのは「手」なのだが、コントローラーから振動と共に足音が聞こえると、自分が歩いているかのように錯覚してしまう。この倒錯した感じが、後を引く気持ちよさなのだ。



ゲームとしてASTRO’s PLAYROOMを見ても、非常におもしろく、秀逸なゲームだ。パンチとジャンプ、ホバリングといったアクションを使ってギミックを乗り越えていく…というシンプルな作りながら、DualSenseの新たな触感もあって、ひとつひとつのアクションが爽快なのだ。

また、キャラクターである「ボット」のかわいらしさも、ゲームの質的向上に貢献している。ボットたちが集まって遊んでいる様子は非常にキュートなのだが、それだけではない。遊んでいる内容が、『鉄拳』や『リッジレーサー』など、PS系名作ゲームの世界観をなぞっていて、キュートさと同時に懐かしさも味わえるのだ。初代PS時代からゲームをプレイしている筆者にとっては、たまらない!



ただ、筆者がPS5の恩恵を最大限感じたのは、この触感フィードバックではない。SSDによるローディングスピードの向上だ。PS4になって高解像度化し、ゲームの読み込みにこれまで以上の時間がかかるようになっていた。『PS4 PRO』ではなく、初期型のPS4を使った場合、ゲームによっては一分近く待たされることもあったほどだ。

もちろん、これはオンラインゲームのマッチングのための待ち時間ではなく、オフラインでソロプレイをした時の待ち時間だ。この待ち時間が、SSDによって大幅に減る。なので、PS5でPS4のゲームをプレイして、印象が随分変化した。「たかだかローディング時間でゲームの印象が変わる?」と思う人もいるだろう。もちろんゲームにもよるが、難易度の高いゲームではその印象は大きく変化する。

たとえばインディーゲームの『HOT LINE MMIAMI』や『SUPER MEAT BOY』は、非常に高い難易度を誇っているが、死亡時の待ち時間はゼロ。これは、高解像度の画像や3DCGではなく、ドット絵を使っているからこそ。だが、こうした仕様によって死亡、即復活・再チャレンジ、死亡、即復活・再チャレンジという流れがリズミカルに繰り返される。

死亡しても待つことなくプレイできるからストレスが少ないし、思い切ったプレイも可能。つまり、復活の速さがゲームの空気感を作り出しているわけだ。もしここに、死亡の際に1分程度のクールタイムを入れたらどうだろう? プレイ感は随分変化するはずだ。PS5のSSDにPS4向けゲームをインストールすると、ローディング時間の短縮によって、これとは逆の変化が発生する。

今まで死亡時に「早く復活しろよ、もう…!」と感じていたストレスが減り、思い切ったプレイも可能になる。だから、既に所持しているPS4向けソフトをもう一回プレイしてみよう、という気になるのだ。



【Godfallレビュー】豪華絢爛! まさに神の戦いを堪能できる作品



それではいよいよGodfallのレビューへ移ろう。

GodfallはPCとPS5向けにリリースされたルートスラッシャーアクションRPG。なぜ筆者がこのタイトルを選んだのかというと、せっかくのローンチタイトルなので、他機種でも遊べるゲームやリメイク作ではなく、オリジナルタイトルが遊びたかったから。GodfallはPC向けにもリリースされているが、家庭用機ではPS5のみのリリースなので、購入を決意した。そして、その決意は間違いではなかったと思う。



本作をプレイして最初に受けたインパクトは、「パーティクルすげえ!」だ。パーティクルというのは、ビジュアルエフェクトのために使われる粒子のこと。たとえば炎や風、血しぶきといったものはこの粒子=パーティクルを使って表現する。

粒子というとすごく軽いものに思えるが、粒子ひとつひとつが立派なゲームオブジェクト。なので、スペックの低いハードウェアではパーティクルを大量に出すことは難しい。たとえばスマートフォン向けにゲームを作る場合、パーティクルの量を減らす…といった対応が取られることは少なくない。そんなパーティクルが、本作では大量に舞うこと舞うこと! これでもかと舞う。



剣を振れば斬撃の粒子が飛び、攻撃が当たれば衝撃波の粒子が飛び、敵が死ねば光の粒子が舞う。規模で言うと画面が覆いつくされるほどなので、「パーティクルなんて専門用語は知らねえ」という人でも、本作をプレイすればいやでもPS5らしさを実感するだろう。とにかく映像が豪華絢爛。めちゃくちゃ輝いてるのだ。



ただ美しいのではなく、Godfallという世界観に通じている点がイイ。本作は、神の座をめぐって争う2人の英雄、オリンとマクロスの物語。神の座を争うくらいなので、当然、その力は人の領域を超えている。この“人の領域を超えている”という部分を、言葉ではなく、本作は強烈なビジュアルのパワーで豪華絢爛、超ド派手に描き切っている。これぞまさに神の戦いだ。…まあ設定上は神になる前だけど。



爽快さとバトルの組み立ての面白さ! そして育成・収集



では、本作はビジュアルだけのゲームなのかというと、それは違う。ゲーム内容もバッチリおもしろい。「ルートスラッシャーアクションRPG」という聞きなれないゲームジャンルを名乗っているが、本作は一言でいうと、剣撃型のアクションRPGだ。

マップを探索し、ロングソード、デュアルブレード、グレートソード、ポールアーム、ウォーハンマー、以上5種類の基本装備を使って敵と戦っていく。攻撃とスピードのバランスの取れたロングソード、スピードと手数に秀でるデュアルブレード、スピードは遅いが一撃の重さで勝負するグレートソード…といった形で、武器ごとにスタイルは大きく変化。装備はいつでも切り替えられるので、臨機応変にプレイスタイルを変えることができる。



敵とのバトルは、敵の攻撃を回避し、その隙を攻撃する……という、「ソウル」シリーズ的なシステム。だが、一瞬のタイミングを狙うようなシビアなバランスではない。むしろ、爽快感に比重が置かれていて、ザコ相手なら回避を考えずガンガン攻撃しても十分通用する。

もちろんダメージは受けるだろうが、回復アイテムも頻繁に出現するので、攻め重視の立ち回りでもOK。なので、ガンガン攻めて、画面にエフェクトの光が満ちて、超爽快! という多幸感に満ちたプレイを楽しめる。



その一方、本作はアクションを組み立てる楽しさもしっかり持っている。そのひとつが、盾を使ったアクションからの連携。主人公は盾を装備しており、構えることで遠距離攻撃をガードできる。また、攻撃が当たる瞬間に盾を構えれば、パリィが可能だ。

さらに、盾を構えている最中ボタンを押すと盾をフリスビーのように投げるシールドスローが行える。この遠距離攻撃が当たると敵はダウン。R3ボタンを使ったテイクダウン攻撃が入るようになる。なので、遠距離攻撃を行う敵がいた場合、「まず盾でガード→シールドスロー→ダッシュで接近してテイクダウン」という連携がヒットする。

さらに付近の他の敵が迫っているようならパリィして…といった形でアクションを組み立てることができる。こうした連携が流れるように決まると非常にカッコいい。画面もキラキラ、豪華絢爛。これが気持ちよくないわけがない。



なお、ボス戦においては、ガードでは防げない緊急回避攻撃や、パリィでないと防げない危険攻撃などをボスが繰り出してくるため、シビアなコントロールが求められる。ザコ戦とボス戦とで、メリハリの効いたプレイが楽しめるようになっているわけだ。



ここまでアクションについて触れてきたが、本作はアクションRPGなので、育成や収集といった要素も備えている。とりわけ魅力的なのが収集要素だろう。本作はいわゆるトレハン要素を備えており、マップ探索や敵からのドロップを通じて様々な装備を獲得できる。もちろん獲得したものはすぐに装備可能だ。



また、トレハン的に獲得していくのではないが、ヴェイラープレートの収集も魅力。ヴェイラープレートは、装備としては鎧(よろい)に該当するが、単なる鎧ではなく、装着によって能力値やスキルセットまで入れ替わる……いわばジョブのようなもの。本作には12種類のヴェイラープレートが存在し、すべて揃えることが目的のひとつとなっている。このヴェイラープレート、見た目的にもカッコいいので、非常に集め甲斐がある。



ローンチタイトルとして選ぶ価値あり! 爽快なゲームを頼みたい人にオススメ



残念なことに、現在まだPS5は入手困難な状況にある。それだけに、どのソフトを買うかをまだ迷っているという人も多いだろう。そんな人に本作をオス」スメできるかというと、ズバリ「できる」。

本作が魅力的なのは、「次世代機の性能が実感できる豪華絢爛なビジュアル」とある程度のゴリ押しも通じる「爽快なプレイ感」、そして「トレハンの中毒性」だ。ゲームバランス的に、ガチゲーマーじゃなくてもプレイできるように調整されているので、幅広いユーザーが楽しめるだろう。

あえて欠点があるとすれば、ストーリー性がやや弱いことくらいか。本作にも「オリンの復讐譚」というストーリーが用意されてはいるのだが、感情が揺さぶられ、先が気になるような種のものではない。あくまでゲームの流れを牽引する程度のストーリーだ。

なので、ストーリー性の強いゲームをプレイしたいと考えているなら、他のタイトルを選んだ方がいいだろう。幸い、PS5は継続的な出荷が行われており、各ショップも第二次、第三次の予約を実施中。購入を狙っている人は諦めることなく、予約に挑んでほしい。



Godfall(ゴッドフォール) – PlayStation:

https://www.playstation.com/ja-jp/games/godfall/[リンク]

文/田中一広

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

当記事はガジェット通信の提供記事です。

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