10年前1500万円だったカウンタックは今いくらで買えるのか

日刊SPA!

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

◆フェラーリ好きもメロメロ

ランボルギーニ・カウンタックといえば自動車芸術の最高峰、キング・オブ・スーパーカーということに異論はないでしょう。イマドキもっと速いクルマ、値段が高いクルマはいっぱいありますが、カウンタックの存在感はオンリーワンであります。そんなカウンタックをまた買いました。10年前に1500万円だったカウンタックは今いくらで買えるの?

永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi

池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

◆走る横綱! スーパーカーの東大!! カウンタックを、また買いました

私儀、この度、ランボルギーニ・カウンタックを買いました。10年前にも買ったけど、もう一度買いました。

10年前はフェラーリ崇拝者として、「敵を知り己を知れば百戦殆うからず」という孫子の教えに従ったまで。一種の地獄の鍛錬だったけど、今回はまったく違います。純粋にカウンタックを求めるココロが沸き上がってきたのです!

なぜなら、この10年間で、カウンタックがいかに偉大であるか、ようやくわかってきたから!

なにせ存在感がケタはずれだ。地上を走る乗り物で、カウンタックより強烈なものはない。新幹線だってカウンタックにはかなわない。すべてはこの天才的なデザインゆえであります。

カウンタックは10年前も、すさまじい破壊力だった。ただそこにいるだけで、周囲から女子供や老人が集まってきて、「何㎞出るの?」とか、「ママーっ! あれ! あれ!」とか、大相撲の巡業みたいになった。まさに伝説の横綱。

その横綱が走っちゃったりすれば、それだけで天は裂け、地は割れるほどのインパクトでした。実際はそれほど速くはないけれど。

◆カウンタックは運転が難しい?

私は本来、フェラーリエンジンの芸術性や、美しいボディを崇拝する人間なのですが、その私から見ても、カウンタックの存在感は強烈すぎる。フェラーリもまったく太刀打ちできない。

そして、カウンタックは運転が難しい。数あるスーパーカーの中でも、たぶん一番難しい。

世の中、難しければ難しいほどエラいのがアタリマエ。東大が簡単だったら誰も尊敬しないっしょ? つまりカウンタックはスーパーカーの東大です。

今回私は、10年ぶりにカウンタックに乗ったのですが、「こんなに後ろが見えなかったっけ!?」と驚きました。窓はほんのちょっとしか開かないし、斜め後ろはまったく見えない。クラッチは固定されているように重く、ハンドルは金庫の如し。ギアの固さも超合金。オートマ・パワステの最新のランボルギーニとはまるで別モノ! カウンタックよ、我に七難八苦を与えたまえ。

そんなカウンタックを自在に操れてこそ、真のカーマニアだ。スーパーカーは運転が難しければ難しいほどイイ! 難しさこそが美徳なのです。

◆カウンタックは値段が安い?

そしてトドメ。カウンタックは値段が安い!

今回私が買ったのは、カウンタックの中で一番新しくて、一番台数が売れたがゆえに、一番安い「25thアニバーサリー」というモデルです。お値段は3000万円でした。

10年前に紺のアニバーサリーを買ったときは、1500万円でした。つまりこの10年間で2倍になったわけですが、たとえばフェラーリの伝説の名車F40は、同じ10年間で4000万円から1億6000万円になっている。それに比べるとメッチャ安いやんけ!

カウンタックは古ければ古いほど値段が高く、最初期のLP400だと1億円近くするのですが、やっぱ新しいほうが故障も少ないし、エンジンもデカいしパワーもある。それで値段が安いんだから言うことナス! カウンタックはカウンタックだしさ!

◆バブル絶頂期に生産された2台

こうして私は1180万円で買ったフェラーリ328GTSとともに、3000万円÷2の1500万円で買ったカウンタック・25thアニバーサリーのオーナーにもなることができました。「÷2」というのは、共同所有だから。滅多に乗らないクルマなので半分で十分。半分でもオーナーであることに変わりなかんべ!

この2台、ともに平成元年製。バブル絶頂期に生産されております。あのころは底なしの渋滞とか天井知らずの土地の高騰とか、地獄のような重苦しさだと思ってたけど、今思えば天国だったのか……。とりあえずこの2台は間違いなく天国だ。カーマニアにとって!

◆【結論!】

2度目の購入にもかかわらず、10年ぶりのカウンタックは驚きの連続! やっぱりカウンタックはすべてがスーパーだぜ! このクルマで究極のカーマニアに成長するぞ! うおおおおおおおお!

―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―

【清水草一】

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中。清水草一.com

当記事は日刊SPA!の提供記事です。

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